スプリンターズS 2023 出走馬個別メモ  ジャスパークローネ

ジャスパークローネ


【競走馬特性面】

MH1 【SP持続力・前半型】【前半型】【前後半型】【万能型】【直線再加速型】【重馬場】
【専用メモ】ゲート良 二の足早い 先行力 重馬場
【所感メモ】パワー兼備型 緩めの流れなら再加速も引き出せる印象
【最終更新日】2023.6.3

【前走結果・レース展開】 

北九州記念・1着(-0.1秒差)
H(ハイ)前半型 SP持続・失速型 32.9-34.4

序盤から流れる展開でのSP持続力勝負で、ゴール前にかけて失速していくラップ推移。ほぼ例年通りのラップであり、高い次元でのSP持続力勝負となっている

【前走予想コメント】

ハナなら渋太く・控える競馬でも
【調教】好調持続
【事前予想】---

【前走決め手】

好発と出脚の良さで主導権争い制す・直線の再加速で勝負決める

【前走個別レース回顧】

好発から押して一気にハナを取り切る形。1Fでハナを取り切ってからは自分のペースでスムーズに運んで、10秒台後半から11秒台前半のラップを刻んで3~4角へ進入。後続の接近を待たずに4角から動いて行って直線へ。直線序盤で僅かながらに加速を引き出すと後続を突き放して2.3馬身のリードを得て最後の1Fへ。最後の1Fは流石に脚色が鈍ったが、それでもしぶとく伸びを見せたのと直線序盤からのリードが効いて後続の追撃を振り切ってゴール。

好発もあったが押して一気にハナを取り切る形が奏功。他の逃げ候補の馬が少し立ち遅れた感もあって、この馬の出脚の良さを見てすぐに控える形を取ったのも噛み合った要素。それでも前半は32.9秒というある程度速い流れだが、出脚の良さもあって熾烈になるはずの主導権争いが序盤の1Fでアッサリ決着がついたのは大きい。道中も比較的楽に運べた分だけ余力も残っていたようで、直線では再加速を引き出して後続に対してリードを築けたのも効いた内容。

今回は特に前半が32秒台に突入する形でも直線で再加速を引き出せる事を証明したのは大きい。現状ではあくまでも自分の形に持ち込めれば…という条件付きではあるが、それでも強みを存分に引き出せる形があるのは強みにはなる。秋のスプリント戦線でも十分期待できると思う。

【前走関係者コメント】

(団野大成騎手)「今日はジャスパークローネが一番速いと思っていましたし、馬もしっかりこたえてくれて、いいスタートを切れました。最初の1ハロン目をいい感じで迎えられたので、これならばと思っていました。道中はペースを気にせず、前回の競馬と同じように気分よく行かせた方が持ち味は生きる馬。ペースは気にせず、馬とのコンタクトを意識していました。(勝利の確信は)ゴール板過ぎてからだったんですけど、最初のコーナーまでのアプローチがよかったので、いい競馬ができそうだなと思っていました。前回は函館からのきつい輸送がある中で頑張ってくれましたし、今日も重賞連勝できるように力のあるところも見せてくれた。57キロは軽いハンデではなかったけど、頑張ってくれたので、馬をたたえてあげたいと思います」

【2走前走結果・レース展開】 

CBC賞・1着(-0.1秒差)
M(ミドル)平均型 SP持続型 33.7-33.5

前日までの雨の影響が心配されたが、実際には良の高速馬場という状態。平均ペースでのSP持続力勝負の展開で、僅かに失速していくラップ推移。しかし最後1Fは11.7秒とそこまで大きく落としおらず、比較的純粋なSP持続力勝負という印象。ただ内の先行馬が総じて上位を占めて、直線で外を回した差し馬が伸び切れないという状況。開幕週とは言え馬場の内と外での差が意外と大きかった可能性はある

【2走前予想コメント】

発馬決め先制・スピード生かせれば
【調教】疲れなく
【事前予想】---

【2走前決め手】

主導権握って直線の再加速が効く・時計面、後半要素で進境見せ 

【2走前個別レース回顧】

好発から二の足を効かせて一気にハナを取り切る形。他馬も大して争う姿勢も見せずで比較的スムーズに主導権を握って、前半33.7秒の流れを演出。3~4角も馬なりで回してきて直線入口で軽く仕掛けて直線へ。更に序盤で加速を引き出して後続を突き放す形。最後1Fもしぶとく伸び続けて後続の追撃を許さずに半馬身の差をつけてゴール。

好発と二の足を効かせて一気にハナを切って前半を比較的楽な形の逃げに持ち込めたのは大きいと思うが、それでも平均ペースの中で直線の再加速も引き出す形での勝利。更には1分7秒台前半の勝ち時計であり、時計面でも大きく進境を見せた。先行争いや後続の出方など要素が上手く噛み合って前半をいい形で乗り切れたとは言え、このレベルで後半要素でも一定の形を見せたのは今後にも繋がる良い内容。ちょっと有力人気馬が様々な要素で不発気味となった上の結果だし、ハンデ面(55キロ)でも少し恵まれた感のあるレース。こういったことを踏まえると少し評価は難しくなる感じはあるものの、この馬自身とっては様々な面で進境を見せたのは評価したい。

【2走前関係者コメント】

(団野大成騎手)「馬場は芝はずっと前残りだったので脚質に合うと思ったし、マイペースで行けたのが一番良かった。レース前はペースのことを考えずに馬とのコンタクトのことだけ考えていた。(2着馬が)近くまで来ていたのでどうかなと思っていた。直線でよれてしまうところはあったけど、最後まで踏ん張ってくれたので馬を褒めてあげたい。今回抜てきしてもらえてうれしかったですし、関係者の方々に感謝したい。ここを勝ってくれたことで、かなり選択肢も広がるし楽しみな内容だったと思います」

【3走前走結果・レース展開】 

函館スプリントS・16着(2.2秒差)
H(ハイ)前半型 SP持続型 33.0-35.2

前半から流れる展開の中で綺麗に失速ラップを刻む形。純粋なSP持続力勝負の展開になったと思う。

【3走前予想コメント】

軌道に乗って・洋芝合いそう
【調教】以前動き絶好
【事前予想】---

【3走前決め手】

好位追走・3角過ぎで動く・直線余力なく後退・ハナ切れずで?

【3走前個別レース回顧】

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【3走前関係者コメント】

(浜中俊騎手)「2番手でもいいと思っていましたが、ペースが速くなった。力をつけないと重賞では厳しいですね」

【スプリンターズSに向けてのポイント】

重賞2連勝中。ここ2戦はハナを取り切って自分の形に持ち込んで、さらに直線で再加速する形で勝負を決めている。当然ここも主導権争いが鍵になるが、強力な同型は意外と少ないのは好都合だろう。ただ今回は他馬のマークが厳しくなりそうな所をと、3月以降使い詰めの感があり状態面も鍵になるかもしれない。

【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。

また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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