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競走馬個別メモ 2022  京都記念  アフリカンゴールド


京都記念 勝ち馬 アフリカンゴールド
主な戦績:京都記念(G2・2022) 六社S(3勝・2019)

作成日:2022.2.14


競走馬特性面

S1【後半型】【万能型】【SP持続力型】【総合力勝負型】
緩めの流れからの後半SP持続力勝負型。ただしスピード面をあまり問われない形が理想で、時計を要する馬場向きの印象   
【専用メモ】---
【所感メモ】---
作成日:2022.1.17

過去成績・データ(2022. 時点)
前走:京都記念(G2・阪神芝2200m)

タイム・着順・馬場状態・着差
2.11.9 1着(稍重) -0.2秒差
レース展開
S(スロー)後半型 後半SP持続型 61.7-57.5 
緩い流れから後半5FのSP持続力勝負の展開。その中で最後の2F目で11.0秒台の鋭い加速を問われ、流石に最後の1Fは12.1秒と落とした形になる。稍重の馬場状態だったはずだが、ロングスパート戦にも拘わらずスピード面をかなり問われた形になった。

予想コメント
左回りベター・開幕馬場は好材料
【調教】頭の高さ目立つ
★展開、位置取りカギ 時計要する馬場なら多少は

個別レース回顧
【出し切る形・主導権握る・開幕週の馬場向く・スピード面で強み見せる・後半SP持続力で違いを見せる・直線半ばでの加速で勝負決める・完勝】

【主導権握る】【4角で動く】【直線序盤で後続引き離す】【直線半ばしぶとく伸びる】【最後1F押し切る】【完勝】

発馬五分から押して先行策で比較的楽にハナを取り切る形。前半1000mを61.7秒で進めて3角手前からジワッとペースを上げ始めて後半のSP持続力勝負に持ち込んで、直線序盤で後続を引き離すとそのまま最後まで押しきっての完勝。

比較的楽にハナを取り切れたし後続も絡んで来ずで、終始自分の形を崩すことなくレースを進めた印象。ペース配分も完璧だったし、何よりも稍重の馬場とロングスパートの展開でありながら直線半ばで11.0秒の加速を引き出して後続を寄せ付けなかったのは立派。ちょっと稍重という馬場状態とは思えぬスピード面を問われた展開だが、むしろ高速馬場のスピード勝負向きのこの馬には好都合だったかもしれない。後続の出方や開幕週の馬場、出走メンバーのレベル(明確なSP持続型が少ないメンバー構成だった)などこの馬に向いた要素が多く揃っていたとは言え、この馬自身のSP持続力と直線半ばでの加速が生きた結果であり、自力でつかみ取った勝利と言えると思う。


陣営・騎手コメント
(国分恭介騎手)「他の馬にペースを握られるより、自分で逃げた方がいいと先生(西園正調教師)と話をしていて、その通りの競馬になりました。ペースがそこまで速くなかったので、何かがきたら踏み遅れないように気をつけていました。(最後は)本当に頑張ってくれと願っているだけでした。(今年初勝利だが)成績のよくない僕を続けて乗せていただいている関係者には感謝しかありません。馬は年をとっていますけど、まだまだ元気です」

2走前:日経新春杯(G2・中京芝2200m)

タイム・着順・馬場状態・着差
2.12.6 5着(良) 0.9秒差
レース展開
S(スロー)後半型 後半SP持続型 60.2-59.1 
緩めの流れからの後半4FのSP持続力勝負。余力を持って勝負所を迎えるかどうかの差が出たと思うし、上位2頭と3着以下にはかなりの能力差があったような内容。

予想コメント
再度積極的に・好調維持
【調教】前走時ほど動かず 
★展開、位置取りカギ 前走2着激走 相手強化でどこまで

個別レース回顧
【出し切る形・展開向く・直線決め手で見劣る・上位馬には完敗】
【好位追走】【4角馬なり】【直線序盤で先頭】【直線しぶとく伸びる】【最後1F脚色鈍る】

好位追走から4角で絶好の手応えで外からジワッと進出。直線序盤で先頭に躍り出てしぶとく伸びを見せたが、最後の1Fで脚色が鈍って結果は5着まで。緩い流れが向いたとはいえ4角から直線入口の手応えにはビックリだったが、最後は決め手の差と粘りを欠いた感じ。前走の中日新聞杯とほぼ同じ内容でこの馬の力はそのまま出し切ったと思うし、今回は相手が強くて後半要素で完全に見劣る形になったと見ていいだろう。

陣営・騎手コメント
(国分恭介騎手)「スタートが安定してきていますし、今日は好位置からリズムよくレースが出来ました。馬はどこも悪いところがないですし、今日は勝ちに行った分かもしれませんが最後に甘くなったものの、重賞でも十分通用する力を示してくれました」

3走前:中日新聞杯(G3・中京芝2000m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.59.9 2着(良) 0.1秒差
レース展開
S(スロー)後半型 後半SP持続型 61.1-58.7  
緩めの流れからの後半SP持続力勝負の形。後半5F目から11秒台の突入して後半3F~2F目で11秒台前半の加速を問われている展開。前目で運んで直線でひと足使えた馬が上位に来た事になるが、中団以降の馬でこれを差せる馬が存在しなかったというような印象。

予想コメント
変わり身窺えず・コース相性良い
【調教】攻めは動くが

個別レース回顧
【出し切る形・要所での加速効く・前目の位置取り効く・後続差し馬の不発に恵まれる?・善戦】

【押して好位追走】【3角で動く】【4角~直線入口で突き放される】【直線しぶとく伸びる】【最後1F脚色鈍るも】【G前追撃振り切る・2着】【善戦】

発馬五分も押して押しての積極策でハナを伺う勢いで仕掛けていくが、最終的には1角で内のショウナンバルディ(1着)に行かせて自身は2番手追走の形。3角で外から少し動いて行く形になって逃げるショウナンバルディに馬体を併せにってペースが上がり、4角で一気に仕掛けて被せ位に行くが4角から直線入口では逆にショウナンバルディに突き放されてしまうような格好に。それでも直線はしぶとく伸びを見せて3番手以下の追撃を許さず。最後の1Fは流石に脚色が鈍ったがそれでも3~5着の馬の追撃を振り切って2着を確保した。 

確かに後半のSP持続力勝負の中で加速を引き出しているのだからこの馬向きの展開だった…という事だろう。緩めのペースで加速面を強く問われたのが良い結果に繋がったのかなという印象。ちょっと時計も掛かっていたのもこの馬向きだったと思うし、後続差し馬の不発にも助けられた一面があるので、そういう意味でも今回は前々で運んだのも功を奏した感じ。とはいえ17人気でここで2着激走とは…驚きました。

陣営・騎手コメント
(国分恭介騎手)
「前回乗った時よりも返し馬の雰囲気は良かったです。ゆったりめの競馬がいいと思っていたのですが、前回はハミを取らず最後伸びなかったので、今日は攻めていきました。ヨーイドンよりは、今日のようにふかしていった方がいいと思います」


【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

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