天皇賞秋 出走馬個別メモ スターズオンアース

スターズオンアース

【競走馬特性面】

SM2 【SP持続力・総合万能型】【後半型】【万能型】【直線加速型】
【専用メモ】
展開対応力高い エンジンの掛かり遅め
【所感メモ】実際に使える鋭い脚は短めの印象
【最終更新日】2023.5.15

【前走結果・レース展開】

ヴィクトリアマイル・3着(0.1秒差)
M(ミドル)平均型  直線緩急型 46.2-46.0

序盤からそこそこ流れる展開だが中盤で極端に緩んで4角から直線に向けての再加速戦。後半4F目から3F目で急加速を問われていて、直線の純粋な加速勝負という印象

【前走予想コメント】

牝馬限定主役・良化して
【調教】好気配示す
【直前・変わり身診断】A・弾むようなフットワークを見せ、気合い、走りのバランス申し分なし。万全の態勢 
★実績上位 成績安定傾向 牝馬同士なら勝ち負け?

【前走決め手】

終始内々でスムーズな競馬も・直線の加速力で見劣りの感

【前走個別レース回顧】

発馬五分から中団前目のインを追走。道中は中団インで折り合って進めて、3~4角を持ったままの手応えで内々を回ってジワッと位置を上げつつ直線に向く。直線は少し中目に誘導されて坂の上りで追い出しを開始。しかし追われてからの加速で他馬との違いを作れず、若干伸びあぐんでいるような感じ。それでも坂を上ってさらに外へと持ち出されて、最後の1Fで突如エンジンが掛かって伸びを見せ始め、ゴール前で上位馬に詰め寄ったが再度少し甘くなる感じを見せて差し届かずという感じの3着。

絶好位で進めて3~4角は内々を回ってジワッと進出。直線も進路取りで苦労する事も無いスムーズな加速態勢を得たものの、追われてからの反応と加速で見劣った感じ。最後1Fで突如伸び馬締めている事からもやはりエンジンの掛かりの遅さがネックになった感はあるが、ゴール前で前位に詰め寄りながらも最後の最後で少し甘くなっている点も見逃せない。この感じだと根本的にマイルが合わないという感じもあるし、前々で流れに乗ると最後は少し甘くなってしまうのかなぁという印象。

ちなみに3歳時のクイーンC、フェアリーSでも前々で運んで差し届かずの内容だが、どれも進路を確保できずに差し遅れという感じの内容だった。今回のようにスムーズな加速態勢を得て差し届かない…というのは初めてのケースに近いので評価が難しい所になる。本質的に使える脚は意外と限定的という可能性は出て来たと思う。

【前走関係者コメント】

(C.ルメール騎手)「ゲートから出して、ポジションを取りに行った。道中はソダシに付いて行って、最後は反応してくれたけど、この距離での瞬発力の差。上位2頭はマイルのスペシャリストだから。でも、この馬のパフォーマンスは出せました。距離は2000メートルから2400メートルがいいと思う」

【2走前結果・レース展開】

大阪杯・2着(0.0秒差)
M(ミドル)平均型 後半SP持続型 58.9-58.5

平均ペースの後半SP持続力勝負の展開。向こう正面中ほどでグンとペースが引き上げられていて、かなり高い次元のSP持続力になった。最後1Fは12.5秒とかなり落としていて最後は持続力を問われた形になる

【2走前予想コメント】

【休み明け初戦・軽靱帯炎】牡馬相手でも・勝てる能力ある
【調教】推進力ある走り
★休み明け初戦(軽靱帯炎) 展開の対応力魅力 牡馬との力関係カギ 

【2走前決め手】

出負けも後半要素フルに引き出す形・G前猛追も僅かに及ばず惜敗

【2走前個別レース回顧】

出負けもあって中団後方の中目を追走。道中は中団後方で脚を貯めるような格好から、3角過ぎからジワッと押し上げ態勢に入って4角で中団馬群の中から動いて直線に向く。直線序盤で少し狭い所に入ったがそこを抉じ開けるように伸びを見せ、半ばでグンと加速を見せて前を猛追。最後の1Fで先行した馬の脚色が鈍った所を外から一気に差を詰め始め、ゴール前で際どく勝ち馬に詰め寄ったがハナ差及ばず2着惜敗。

出負けという要素もあったが道中脚を貯めて後半型の競馬に徹し、直線でフルに後半要素を引き出す形だったがハナ差及ばず惜敗。終わってみれば牡馬との力関係云々という話は完全に吹き飛んだし、後方で貯める形の競馬とは言え直線の加速では他馬とは桁違いの加速を見せて力の違いを示した印象。まぁ厳密に言えば敗因は位置取りという事になるのだが、貯めての後半勝負がこの馬の型でもある。前半要素を生かし切る勝ち馬(ジャックドール)とは対照的な馬で、ともに出し切る形の競馬だから仕方のない結果だろう。距離、コースが変われば十分に逆転まである所は見せていると思う。何よりも今回は牡馬相手にヒケを取る要素は無い事は示したし、この高い次元の後半SP持続力で十分な内容と結果を残したことは今後に向けても大きな意味を持つと思う。

【2走前関係者コメント】

(C.ルメール騎手)「今回はいいスタートが切れたけど、後ろからになってしまった。いいレースはできたし、ラストも脚は使ってくれているけど、2400メートルが合っている馬だからね。トビが大きいし、直線が長いコースが合っている」

【3走前結果・レース展開】

秋華賞・3着(0.1秒差)
M(ミドル)平均型 後半SP持続型 59.7-58.9
 
平均やや緩めのペースでの後半SP持続力勝負の展開。前半もそこまで緩んだ流れではないので純粋な後半のスピード持続力勝負の形になっている

【3走前予想コメント】

【休み明け初戦・骨折】2冠の力信頼・もう一つ結果を
【調教】1ハロンの伸び目立つ
【事前予想】---

【3走前決め手】

直線包まれ気味も馬群縫って鋭く脚使う・出負け、位置取り致命的

【3走前個別レース回顧】

【出負け】【後方待機・内】【3~4角で内】【4角で動く】【直線序盤包まれ気味】【直線半ばで伸びる】【最後1F鋭く伸びるも】【G前猛追も・3着】

発馬で若干躓く感じになった上に内外から寄られて、おまけに行き脚もつかずで後方からの競馬に。道中は後方内目を追走するが、3~4角で前が壁になるもジッと我慢してほぼ最後方の位置まで下がる格好に。それでも4角で動き出して直線内目を衝くも包まれ気味で、終始進路を探し探しの追い出し。それでも序盤から半ばで馬群を縫うようにして伸びを見せ、最後1Fでも進路を切り替えながらも鋭い伸びを見せてゴール前で勝ち馬に詰め寄ったが、結局外から来た2着ばにも僅かに及ばずの3着まで。

出負けと行き脚つかずの後方から…という競馬になった時点である程度苦戦が予想されたが、終わってみれば0.1秒差の3着でこれはある意味凄い内容だと思う。まぁ出負けの部分に関しては両サイドの馬に寄られたから…と鞍上と陣営が言い出しそうだが、実際には一歩目に躓いて(滑らしたという言い方が良いかも)いるのが致命傷になっていて、最後の一冠がかかった大一番ではじめてに近い出負けをするなど不運な面が一番響いていると思う。

ただ後方内目の競馬になっても勝負所で慌てず騒がず内々に固執してジッと我慢して、直線も内目を狙ったのはかなりのギャンブルだったはず。ただ序盤こそ包まれ気味になったもののそれ以降は内目にぽっかりと進路が開くという奇跡的な状況に乗じて、持ち味の鋭い末脚を引き出して最後は際どく詰め寄ったのは凄い。直線の進路取りに関してはある種ギャンブルには勝ったクチだが、出負けから位置取りが後方になって…という前半の運びに少し苦しくなる感じになったのが致命傷なのは明白だろう。まぁ末脚の鋭さという所を改めて証明したものの、最後の一冠で今までにしたことの無い出負けが引き金となっての結果は悔しいと思う

【3走前関係者コメント】

(C.ルメール騎手)「ゲートの一歩目が遅かったので、後ろの方になりました。直線はいい脚を使ってくれたけど、前に届かなかった。状態は良かったし、良く走ってくれました。スタートだけが残念ですね」

【天皇賞秋に向けてのポイント】

大阪杯でジャックドール相手にハナ差の2着があり、ここに来て牡馬相手にどうこうという懸念は無い。ただ前走のヴィクトリアマイルでは直線で追われてからの反応と加速で見劣った感あり。まぁ距離的な要因もあるだろうが、ある程度流れる展開を追いかけた事が原因の可能性もある。こうなると今回は後ろから行く可能性が高いが、このメンバー相手に最終的に差し届くかどうかが最大のカギになる。


【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。

また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。

☆競走馬特性面についての注意事項


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