菊花賞 出走馬個別メモ タスティエーラ
タスティエーラ
【競走馬特性面】
SM1 【SP持続力・後半型】【後半型】【持続型】
【専用メモ】後半SP持続力勝負型 持続型
【所感メモ】総合万能型の印象も 鋭い加速問われると?
【最終更新日】2023.3.6
【前走結果・レース展開】
日本ダービー・1着(-0.0秒差)
S(スロー)後半型 後半SP持続型 60.4-59.6
平均寄りのスローという流れからの後半SP持続力勝負だが、向こう正面で逃げ馬(パクスオトマニカ)単騎の形に持ち込んでおり、2番手以降の集団で見るとかなりスロー寄りの流れと推定される。実質的にスローの流れから直線加速勝負という展開だが、ラップを見ると意外と鋭い加速を問われる形にはなっていない印象
【前走予想コメント】
更に上昇伺え・チャンスある
【調教】前走以上の気配
【直前・変わり身診断】A・好馬体を維持して活力十分の気配、体調面は文句なし
【事前予想】先行機動力を生かせる形なら 成績安定傾向 極端な加速勝負になると?
【前走決め手】
仕掛けのタイミングと直線の加速が効く・後半総合力で差を見せる
【前走個別レース回顧】
発馬五分から好位中目の位置取り。道中は終始好位で流れに乗っての追走で、4角でジワッと押し上げ態勢に入って直線へ。直線序盤で外目に誘導しつつ馬なりで位置を上げ、半ばで満を持して追い出しを開始。追われてから一瞬ではあるが鋭い加速を見せて後続を突き放しつつ、最後の1Fで前の馬を交わして先頭に立つ。最後の1F区間で押切り態勢に入ったものの、残り100mで後続勢の追撃に遭うが何とか最後まで凌ぎ切っての押し切り勝ち。
好位で運んで直線でしぶとく伸びきる形の競馬。最後1Fは後続勢の追撃に遭ったが何とか凌ぎ切っており、先行力とSP持続力の高さがモノを言った内容になる。また実質スローの加速勝負という中でソールオリエンス(2着)以下の追撃を凌ぎ切った事に大きな意味がある。展開的にも直線の加速勝負になっているはずだが、実際に最後の3Fのラップ推移は11.6-11.9-11.8であり、鋭い加速を問われない形になっているのが幸いしていると思う。それでも直線半ばでは一瞬の加速を見せて2着馬以降を突き放すシーンがあり、ここで得たリードが最後の最後で効いたかなという印象。まぁちょっと中団以降の差し馬の末脚が不発っぽい感じになっているので少し評価は難しいが、それでも4角から少し早めに動きだした事と直線の一瞬の加速が最大限に効いた形になると思う。
【前走関係者コメント】
(D.レーン騎手)「何よりも特別な勝利になりました。勝てたことで素晴らしい気持ちですし、堀厩舎とキャロットファームにはいつもサポートしていただいているのでうれしいです。速いスタートを切って、いいポジションを取った後はすぐにリラックス、折り合いをつけてリズム良く競馬できるのがこの馬の強み。すべて馬のおかげでできました。特別な勝利になりました。(サリオス)2着の時も堀厩舎で素晴らしい馬ですが、もっと素晴らしい馬コントレイルがいた。今回、数年しかいないのに同じ厩舎、関係者でチャンスがめぐってきたのがうれしかった。きょうは結果を残すことができてうれしい」
【2走前結果・レース展開】
皐月賞・2着(-0.2秒差)
H(ハイ)前半型 持続型 重馬場 58.5-62.1
序盤から結構流れる展開から5F目以降は12秒台半ばのラップで持続力勝負の形。重馬場という条件でもあり、かなりタフな競馬になった印象
【前走予想コメント】
2走まだ成長途上・ポテンシャル出し切れば
【調教】ブリンカー着用
【直前・変わり身診断】A・引き続き目立つ好馬体、順調さが何より
【事前予想】総合力の高さ魅力 コーナーで加速の違いを作れれば
【2走前決め手】
前目から3角で動いて行く競馬・G前勝ち馬の末脚に屈するも
【2走前個別レース回顧】
発馬五分から中団前目の外という位置取り。3角で外から押し上げて行き、4角も外々を回る形ながらも加速を見せて押し上げて直線も外へ。直線序盤で少しモタついた間もあるが半ばから伸びを見せ始め、最後1F地点で堂々先頭に躍り出る。最後の1Fもそのまま押し切れる脚色だったが、ゴール前で大外から来た勝ち馬(ソールオリエンス)の鋭い脚色に全く抗えず。その勝ち馬にあっさりとと交わされてしまうものの、3着以下は完璧に封じ込めて2着。
レース運びとしては完璧。中団前目の外で運んで3角から外々を回りながらも押し上げて、直線でしっかりと伸びきる形。コーナーでは加速を見せていたし、直線の脚色だって鈍った様子はほとんど見られない。自分の持ち味を出し切る形になっているし、非の打ち所がない内容ではあったと思う。しかし勝ち馬のケタ違いの末脚に屈服する形で、もうこうなると勝ち馬を称えるしかない…というレベルだろう。
こちらも当然ダービーが視野に入ると思うが、どちらかと言えばコーナーや要所の加速を引き出してこそのタイプに見えるから、東京の長い直線での加速勝負になると少し分が悪くなると思う。ただ勝ち馬(ソールオリエンス)に1馬身1/4の差をつけられての完敗だが、3着以下にも1馬身3/4の差をつけていてこのメンバー構成では上位であることを示している。ダービーでもある程度前目の位置からの競馬であれば、自分から動いて行く形での好走は期待できると思う。
【2走前関係者コメント】
(松山弘平騎手)「スタートからリズムよく行ってくれた。3コーナーでは少しのめっていたけど、直線はしっかり伸びてあと少しでしたね。本当に悔しい。馬は頑張ってくれたし、先があると思います」
【3走前結果・レース展開】
弥生賞・1着(-0.2秒差)
S(スロー)後半型 瞬発型 61.0-59.4
ラップ的にはスローの流れで後半3Fの加速勝負だが、実際には3角過ぎからジワッとペースが上がってのSP持続力勝負寄りの展開
【3走前予想コメント】
前走が好内容・反応は良化
【調教】推進力ある走り
【直前・変わり身診断】A・見栄えのする好馬体、振る舞いも大人びて
【事前予想】位置取りカギ 立ち回りと勝負所でのコース取り噛み合えば
【3走前決め手】
好位追走から3角過ぎで動いて行く形・直線持続力で違い見せる
【3走前個別レース回顧】
発馬五分から好位の外目を追走。3角で外からジワッと動いていって、4角で本格的に動き出して先頭に並びかけるように進出して直線へ。直線は序盤で先頭に並んで半ばで先頭に躍り出る。そこで追われてグイっと抜け出すと最後の1Fも力強く伸びきる形。最後は内外から後続各馬の追撃があったが、これを難なく封じてゴール。
好位で運んで3角過ぎから少し早めに動いて行く形。そこまで目立った感じは無いがコーナーの加速である程度他馬との違いを作り出していて、その勢いのままに直線に向いて最後まで伸びきる形。極端な加速では無くて3角からのSP持続力を生かし切る様な形。ゴール前の感じを見ても持続力は高そうだし、その持続力を生かすように早めに動いて行く形が現状ではこの馬にとってはベストという感じはする。この感じなら平均寄りのペースになっても持ち味は生かし切れると思う。
【3走前関係者コメント】
(松山弘平騎手)「しっかり動ける位置で、自分から動いて勝ちにいく競馬をしたんですけど、しっかり馬が応えてくれて、強い競馬をしてくれたと思います。道中はスローでも折り合いはついていましたし、リズムは良かったなと思います。(先週の中山記念をヒシイグアスで勝利しており)2週連続勝利? このような素晴らしい馬を任せていただいて、関係者の方には本当に感謝しています。前哨戦を勝つことができて、出走権を得ることができた。次もしっかり走ってくれる馬だと思いますし、また頑張ってほしいなと思います」
【菊花賞に向けてのポイント】
皐月賞2着、ダービー1着でこの菊花賞でも屈指の有力馬。先行力と早め仕掛けをしても押し切れる持続力が武器であり、極端な加速勝負の形にならなければ大きく崩れる感じはない印象。後は自分から動いて行って後方差し馬を封じ込めることが出来るかどうかが最大のポイント。
【注意事項】
前走予想コメントは専門誌のものですが、事前予想、★欄のコメント、競走馬の前走決め手、前走個別レース回顧は私個人の見解のものです。また前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントは過去にレース回顧で掲載されたものです。
また前走が海外競馬、地方競馬、重賞以外のレースに出走していた場合、前走決め手、前走個別回顧、前走関係者コメントの掲載はありません。また一部の重賞競走ではレース回顧をしていないケースもあり、その場合も決め手、回顧、関係者コメントは掲載しておりません。
☆競走馬特性面についての注意事項
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