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京都新聞杯 2023 回顧

【お詫び】
諸事情により4着以下の回顧コメントを喪失してしまい、1~3着馬までのレース回顧しか掲載できませんでした。申し訳ありません。


【レース展開】

S(スロー)後半型 後半SP持続型 63.8-58.1  
前半1000mが63.8秒という超スローペース。3角手前からペースが上がっての後半4FのSP持続力勝負の形だが、純粋な後半要素の勝負となった印象。

サトノグランツ 1着

【決め手】後半SP持続力勝負で持ち味発揮・他馬より後半要素で上回る

発馬五分から中団中目を追走。道中は中団で進めて、3角過ぎからジワッと進出を開始。3~4角は中目を通して4角で動いて直線も馬場の中ほどを衝いて伸びを見せる。半ばではグンと加速して最後の1Fで内目で粘る先行馬に肉薄するが最後の100mで少し伸びを欠く感じ。それでも再度伸びを見せてゴール前で先行馬を纏めて交わし切っての勝利。

超スローの後半勝負という展開だが、直線は各馬脚色に余裕があってその中での加速勝負。そこで半ばで他馬との違う加速を見せたし、最後の1Fでもしぶとく再度伸びを見せた事で、他馬と比べても後半要素の強みを見せた形になる。正直そこまで加速型のイメージが無い馬だけに、向こう正面でマキシ(4着)が捲る様な動き出しを見せて多少なりとも後半のSP持続力勝負寄り(後半4F戦)になった分だけ助かったような印象。マキシが動いても直線の加速勝負のような展開になっていているのだが、その中で後半要素で何とか上回る面を見せたものの、超スローの流れで33.3秒の脚だと更に上のレベルでは通用しない可能性が高い。まぁ小雨が降っている状態で馬場も少なからず影響を与えていた可能性もあるが、本質的には長めに脚を使うタイプで後半SP持続力勝負タイプだろう。

【レース後関係者コメント】
(川田将雅騎手)

「無事に届いて何よりです。(ペースは)遅かったですが、この馬の競馬に徹しながら、リズム良く走れていましたので、そこを大事にしながらでした。みんな伸びていましたし、その中でよく届いてくれたという気持ちです。体もしっかりして、芯が入って馬も良くなっていました。勝ったことによって賞金を加算でき、ダービー(28日・東京)に向かえます。そこを褒めてあげたいです」

ダノントルネード 2着

【決め手】最後1Fで差し返したが・直線の加速力で見劣り

発馬五分からジワッと前に行く感じで好位追走。道中は少し出入りのある形だったが、3角過ぎからジワッと仕掛けて行って4角で動いて直線は最内を衝く構え。ただ直線序盤哉半ばで加速力で見劣る感じになって少し伸びあぐねる感じ。それでも最後の1Fでエンジンが掛かったのか内から盛り返すのように伸びを見せ、ゴール前100mからは逃げ粘りを図る3着馬(リビアングラス)を猛追しゴール前で交わし切ったものの、同時に外から来た勝ち馬(サトノグランツ)に差されてクビ差2着まで。

好位で上手く立ち回って…という形だが、直線序盤から半ばでの加速力で少し見劣ったのが痛い。道中もマキシが捲るように進出してペースが上がった際にも少し手が動いていて、反応や急な加速面で少し難があるタイプかもしれない。反応、加速面で?という馬だから、京都の3角の坂の下りを坂は利することが出来たはず。しかし超スローの流れでどうやっても直線での加速が問われる形になっていて、展開面で少し向かなかった印象は強い。しかしながら最後の1Fでやっと伸び始めるなと持続力のある所は見せた内容。後半SP持続力勝負型になると思うが、更に距離を伸ばしてもいいかもしれない。

【レース後関係者コメント】
(西村淳也騎手)
「いいスタートでした。向こう正面で選択ミス。着差が着差だけに、その失敗がなければ勝てていたかも知れない」

リビアングラス 3着

【決め手】主導権握って自分の形に持ち込む・惜敗も後半要素で見劣りの感

好発から楽にハナを取り切る形になるも、1角の進入からすでにグッと抑え始めており、結果前半は超スローの流れを演出。ただ向こう正面でマキシが来て先頭を譲って2番手追走。ただ3角で自分から動き出して行って再度先頭起って3~4角を迎え、4角で仕掛けて直線に向く。直線序盤で追われるとスッと加速を見せて後続各馬を突き放す形。あっという間に2馬身以上の差をつけたが、最後の1Fで後続各馬の追撃を受け。それでもしぶとく粘って抵抗したがゴール直前で1.2着馬に揃って交わされてクビ+アタマ差の3着惜敗。

道中マキシが絡んで来る形だったが、展開に大きく影響を与えない感じで、自身の望み通りのペースを作れたと思う。ただ最後はやり後半要素を問われる展開の中で少し見劣った印象は強い内容。自分でペースを作る形は良いとしても、かなり緩い流れだった点が微妙だが、直線の再加速で見せ場がある内容だったので一定の評価は出来ると思う。ただ今回は出走メンバーに恵まれた形の3着と言う感じはあって、高いレベルになるとスローの流れで後半要素を強く問われる展開では厳しいかもしれない。やはり平均寄りで流れた上での要所の加速とSP持続力が向きになるタイプだと思う。

【レース後関係者コメント】
(鮫島克駿騎手)
「前半はすごく楽なペースで行けました。前回、前々回と遊びながらの感じでしたが、今回は最後までしっかり走り切ってくれた。3月デビューでキャリアも浅いのでこれからがすごく楽しみです」





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