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競走馬個別メモ 2022 セントウルS    メイケイエール

  
セントウルS 勝ち馬 メイケイエール
主な戦績:セントウルS(G3・2022) 京王杯SC(G2・2022) シルクロードS(G3・2022)

作成日:2022.9.12

競走馬特性面

MH1 【SP持続力・一瞬加速型】【後半型】【前後半型】【持続型】【要所加速型】
【専用メモ】出負け癖、掛かり癖あり(解消?)
【所感メモ】掛かっても意外とバテず、持続力の高さは異常? 左回り安定 意外と要所加速型の印象    
作成日:2022.9.12

過去成績・データ(2022.9.12時点)

前走:セントウルS(G3・中京芝1200m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.06.2(レコード) 1着(良)-0.4秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続型 32.5-33.7    
前半から流れる展開でのSP持続力勝負。減速ラップの流れだが最後の1Fが11.7秒とそこまで落ちてなくて、高速馬場の中で純粋なSP持続力を求められた形。ただ最後の1Fは勝ち馬(メイケイエール)の物で、2着以下の馬はそれなりに失速している形になる。

予想コメント
【休み明け初戦】素質馬本格化・好結果を期待
【調教】推進力ある走り
★休み明け初戦 実績上位 左回り安定 掛かってもバテないのは強み
 
個別レース回顧
【決め手】後半要素で他馬を圧倒・レコード勝ちでスピード勝負に対応 
【好位追走】【4角で動く】【4角~直線入口で外】【直線半ばでの伸びる】【最後1F押し切る】【完勝】
                                       発馬五分から楽に好位を追走。道中はしっかりと折り合えて、4角で動いて直線入口で少し外目に持ち出す形。直線は追われてしっかりと伸びを見せ、坂の上りで一気に前との差を詰めて最後1Fで先頭に立つと後は後続との差を広げて余裕のゴール。結局2着に2馬身半の差をつけ1.06.2のレコードタイムでの圧勝だった。

発馬も悪くなかったし自然と絶好位を確保する形になって終始折り合いもスムーズ。非の打ち所の無いレース運びを見せての圧勝。1~2年前までとは全く異なる馬に成長した感じで、後半型の競馬で他馬を圧倒してみせた。まぁ結構序盤から流れる展開だったので折り合い面でかなり軽減されたとは思うが、それにしてもこの流れで更に後半要素を高めてくるなどまさしく本格化したと言っていい内容になった。後は右回りで今回と同じような走りを見せれるかどうかがポイントだが、今回はレコードで駆け抜けたように1200mのスピード勝負でヒケを取る要素が無くなった意味は大きいと思う。

陣営・騎手コメント
(池添謙一騎手)
「時計は気にして競馬に乗っていませんし、結果それがついてきただけだけだと思います。開幕週ですしね。折り合いについては勝負どころでせかすくらいでしたし、きょうは楽でした。結果を出してくれていい形で本番に向かえますし、あとはG1のタイトルだけだと思うので、しっかりと順調にいってくれれば」

2走前:京王杯SC(G2・東京芝1400m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.20.2 1着(良)-0.1秒差 
レース展開
M(ミドル)平均型 SP持続・失速型 34.4-34.4   
平均ペースからのSP持続力勝負の展開。最後は12.2秒と落としていて、ここで中団以降で控えていた馬が揃って差し込んだ感じ。中団以降の馬でも平均寄りに流れる展開でもあり、最終的にスピード持続力を求められた展開。 
    
予想コメント
重○調教○ 折り合い進境中心・1400m問題なし
【調教】バネ感じさせ
★気性面解消 1400mはベスト? 持続力の高さ生かして

個別レース回顧
【出し切る形・序盤~中盤掛かる・直線半ばで伸びる・SP持続力の高さで押し切る・大外枠克服】
【序盤掛かり気味】【中団待機・外】【4角馬なり】【直線半ばで伸びる】【最後1Fしぶとく伸びる】【G前追撃振り切る】

発馬五分も序盤から掛かり気味。鞍上が何とか抑え込もうとしているが、折り合い面でかなり苦労している感じで、3角過ぎでようやく折り合いがついて中団の外目。4角で外からジワッと押し上げて行って直線入口で外に進路を取る。直線半ばで仕掛けられて伸びを見せると、坂を上り切った地点で前の馬が止まった所を外から差を詰め、最後の1Fも後続の追撃を受けつつも何とかそのまま押し切ってゴール。

序盤から中盤まで掛かり気味でかなり折り合いに苦労している様子だったが、それでも4角の加速地点でほぼ馬なりで対応。直線は外から脚を伸ばしてそのまま後続を振り切るなどスピード持続力の高さを見せた格好。道中あれだけ掛かって…という面を考慮するとやはり持続力の高さは健在と言える。今回は大外枠で馬群に入れられず折り合いに苦労したという面もあったが、それでも最低限制御可能な部類だったと思われ、一定の末脚を引き出す事が出来ているのも評価できるだろうか。ちょっと今回は好材料と不安材料の両面を見せる形になったが、こういう形でもスピード持続力で押し切れるのはこの馬の最大の強み。

安田記念を見据えた話となると200mの距離延長は正直微妙な所と思えるが、折り合い面さえ何とかなれば距離そのものはこなせると思える。ただハイレベルのマイル戦が予想され、その中で自身の強みであるスピード持続力をどういう形で引き出せるかが大きなカギになると思う。ただ外枠から道中掛かるという形では厳しくなると思うので、やはり内枠で我慢をさせて直線のひと足と持続力を最大限に生かし切れば…というところだろうか。

陣営・騎手コメント
(池添謙一騎手)
「手応え的には直線向いた時にはいい形でありましたし、追い出したらしっかり反応して伸びてくれる馬なので、伸びてくれると信じて追い出しました。(折り合いについては)いやー、きつかったですね、1ハロン違うだけで。メイケイエールにとっては今後を占う大事な1ハロン延長だと思っていたんですけど、これまでより一番きつかったので何とかなだめながらレースを進めましたけど、僕自身もちょっとうまく乗れなかったところはありましたし、ちょっとしんどかったです」  
                                 (武英智調教師)「引っ掛かっていましたね。今日は装鞍所からじんわりと汗をかいて、気負っている感じがありました。返し馬は、前回は前々回より落ち着いていましたが、枠が外でしたし心配でした。その割にはジョッキーが何とか抑えてくれましたし、抑えられた部分も多少ありました。他の馬とは違って、少しずつ勉強している感じの馬で、一生懸命走っています。ヴィクトリアマイルはどうかという声もありましたが、そんなに簡単な馬ではないので、慎重にここまで持って来られればと思っていました。秋はセントウルS辺りで始動するイメージですが、今後は馬の様子を見て考えたいです」
 

3走前:高松宮記念(G1・中京芝1200m)

タイム・着順・馬場状態・着差
1.08.4 5着(重)0.1秒差
レース展開
H(ハイ)前半型 SP持続・失速型 重馬場 33.4-34.9
序盤から流れる展開のSP持続力勝負で、重馬場という条件で前半が33.4秒だからかなりのハイペース。その中で直線は11.5-12.4秒という失速ラップで、中団以降の位置から脚を貯めて直線上手く馬群を捌けた馬が上位に来た印象。

予想コメント
調教○ 愁眉開き更に・好結果を
【調教】ますます快調
★気性難解消傾向 バテない強みで 出し切る形なら

個別レース回顧
【出し切る形・終始大外回る競馬・G前猛追も届かず・上位馬とはコース取りの差・大外枠響く?・気性難解消】

【出負け】【リカバー・中団待機・外】【4角外から動く】【直線入口で大外】【直線ジリ伸び】【最後1F外から伸びる】【G前大外強襲も・5着】

出負けも早い段階でリカバリーして中団の外目を追走。3~4角を外を回す格好から4角で動いて直線は大外へ。直線は追われてからの伸びがジリジリだったが、残り1Fで前の馬が苦しくなった所に大外から一気に差を詰めてゴール前を賑したが0.1秒差及ばずの5着まで。

出負けなどもあったがリカバーも効いたしそこまで致命的なものでも無かった。勝負所で外々を回る形にはなったが、後半型の競馬に徹した甲斐があって最後は外から力強く伸びたが僅かに及ばず。上位馬の殆どが内目を立ち回った馬であり、結果的に大外枠から終始外を回る形になったコース取りの差が出たという内容だろう。特に折り合い面で問題はなく終始コントロールされた競馬だったし、5着とは言え僅かに0.1秒差という事を考えるとこの馬の能力は出し切っていると見ていい。 

ただシッカリと折り合えていたという点を考えるともう少し内枠だったら…という気がしないでもないが、大外枠で折り合って直線もスムーズさがあったからこその0.1秒差の5着という気がしないでもない。まぁ結果論に過ぎないしどちらとでも取れる内容なので、今回は仕方のない結果と言えるかもしれない。ただこれで2戦連続で気難しさ見せなくなっているし、気性面に関しては完全に克服できたと見ていいかもしれない。

陣営・騎手コメント
(池添謙一騎手)
「内が有利の馬場で、今日の結果はしょうがない感じです。あれ以上内には行けません。直線ではこの馬だけ外から伸びています。馬は落ち着いてレースに臨めるようになり、我慢できるようになっています。力負けはしていません。悔しいです」
 

【競走馬個別データに関する注意事項】

☆ここで掲載している競走馬個別メモは個人的な予想メモと見解を纏めたものです
☆予想コメントと調教は当時の専門紙のもので、★欄のコメント、レース回顧は羽柴の個人的なメモになります。
☆各種コメントは主に重賞レースのものになります。オープン、条件戦などは予想、レース回顧をしておりませんし、騎手コメントもありません

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