たそがれの渋滞の中聴いている ノアの方舟笑って消えた
正月の午前六時のモスバーガー 客は寂しいジジイばかりで
山の端の赤に染まりて夕凪の 海に微かに月の道見ゆ
クラウドのブサ顔探しWebに貼る やっと笑える気持ちになった
霜月に来し台風の波頭 写真も撮らず 車に居るか 嬉々として嵐追いたる吾何処 今日は車で言い訳探し
寂しきは金木犀の散歩道 甦れ鼻今こそ秋ぞ
片付けは放って置いて出掛けよう 何度行けるかわからないから
夏過ぎて秋来るらし紅の 曼珠沙華咲く里の畦道 いや、持統天皇の御歌を真似っこしてみたんですけど、随分残念です。修行に励まねば。
そうやって自分に出来る事ばかり やっているから退化するんだ
足跡を辿りクラウド探せども 家族と犬の写真ばかりで
ダニ芥洗い流して衣替え 明日より布団被り眠らむ
逝ってまえ窓は全開高速に乗るやJumpin’ Jack Flash
水没をものともせずに実りたる 稲穂を讃え曼珠沙華咲く
安物の通勤鞄のほつれたる 嘱託の身を哀れといふか
ジリジリと残暑の日差し照る庭に わずかに咲ける百日紅かな
さて困った長年連れ添う工具達 引越し先に引き出しが無い
早朝の職場は広く無人にて 確認用のラジオの響く
タラの枝昨夜の雨で落ちたるを 骨拾うよに脇に寄せたり
娘よベッド暮らしはそうだけど 和布団全部捨てるはどうよ
調理器の発する見事な鼻濁音 あなたのお齢ききたき夜明け
草刈りを今からやるぞ本気だぞ もう戻れない気合いだ気合い