僕は、何でも思い出せる装置を発明してしまったわけだが、忘れてしまった方が良いことや、思い出せない方が幸せなんてことは、世の中にいくらでもあるだろう。もしかしたら、何でも思い出せる装置よりも、何でも忘れられる装置を発明した方が世のため人のためになったかもしれない。皮肉なものである。