「買ってあげたら?」「あらあら。ここはおうちじゃないのよ」と捨て台詞を言って立ち去る人。 グッサグッサと突き刺さる。 だってさ、買い与えるのは簡単よ。でもその後の成長に関係してくるの。 だから必死に抱き抱え車に戻る。 車に戻っても戦いは終わらない。
そうそう、スーパーの入り口に設置してあるアイドルゲーム?パンパン叩いて遊ぶあのゲーム。 物やゲーム、手に入らないとなるとひっくり反った亀のよう。いやいや、亀に失礼だな。 腹を見せてバタバタと両腕両足の祭りだ。それに加え、拡声器を使わず端から端まで聞こえるという大音量の叫び声。
当時は「選抜者」に浮かれた瞬間もあった。 選抜者を神の子にするためにひたすら頑張った。そして私は精神を病んだ。 物心ついた頃、そうね3歳頃からのスタートだったかな。 欲しいお菓子から始まり消しゴム、鉛筆、おもちゃ。数えきれない物を欲しがったっけ。