僕は焼酎作りを仕込むと、彼女から離島に移住すると話をされた。僕は急な話だなと思った。僕がサトウキビを蒸し始めると彼女が家に尋ねてきた。僕はよく来てくれたね、分からない事はなんでも聞いてと伝えた。彼女は有難うございますと言い、落ち着いたら勉強に来ますと話した。離島暮らしが始まった。
農作業は基本、1人で行う。サトウキビの苗植えから収穫まで出来る作業は限られてる。人を雇う話もあったけど両親も引退して僕1人になった時に1人分の飯が食べれればいいと思った。1人で焼酎作りに取り組む方が自分らしい物が出来る気がした。妹も島内で仕事を持っていて合間を見て手伝ってくれた。