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惣田紗希『山風にのって歌がきこえる 大槻三好と松枝のこと』を読む。昭和初期、歌人の男と女が愛し合い、結婚。子をもうけるが妻は逝く。その軌跡を詠んだ2人の生活歌に端正なイラストが添えてある。「束ねるにまだちと早い濡髪を 暫し吹かせる川風 のよさ」柄にもなく、読み終えて少し 泣く。