『風の神話3』 止まない暑さの中にやや秋めいたやわらかさを感じ、アイオロスは目を開けた。 「主様」 晩夏~秋を連れた南風ノトスだ。 「ノトスか。道理で。暑さがが和らいだ気がする」 「それは良かった。これから暑気払いに回ります」 「頼んだぞ」 「はい。主様も夏バテにはお気をつけて」