今日の語彙

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【ロバスト性】 ロバストネス。外部からの不確定な要素に対してシステムがどれだけ一定の性能を保持することができるかという性質。 一言:「堅牢性」「強靭性」などとも。品質工学でよく使われる言葉。

【ブーバ/キキ効果】 アメーバ型の図形と金平糖型の図形のどちらかに「ブーバ」もう一方に「キキ」という名前を付けさせた場合、話者の使用言語に関わらず前者を「ブーバ」後者を「キキ」と名付ける傾向のこと。自閉症の人にはこの現象は見られず、隠喩を読み取る力と関連性があるとされている。

【コーピング】英:coping ストレスに対処するための行動やストレスとどう向き合うかという認知のこと。散歩、食事、運動、趣味など。 一言:人それぞれ効果的なコーピングが異なるので、普段からコーピングリストを作成しておき、高負荷なストレスに晒された際はそれらを実践すると良い。

【刺し匙】 フォークのこと。 一言:回復の見込みが無いと判断して医師は刺し匙を投げた。危ない!

【ギボスムーン】英:gibbous moon 半月に対して少し凹んでいるか膨らんでいる状態の月。クレセント (三日月) の対義語。日本語では二十六夜月。 一言:上弦から満月に至る月は「Waxing gibbous」、満月から下弦に至る月は「wanig gibbous」と言う。

【スィズィジー】英:Syzygy 惑星直列のこと。太陽、地球、月が並んでいる状態。 一言:スペルが面白い単語。Sygyzyと混同しそうになる場合は「太陽("S"un)と地("Z"imen)と月が並んでいる」と憶えておくと良い。

【ロミオメール】 インターネットスラングで、男性が別れた女性に対して復縁を迫る際の重めの連絡のこと。男性側に別れの原因がある文脈で皮肉的に使われることが多い。 一言:由来はロミオとジュリエットから。男女が入れ替わった場合はジュリエットメールと表現することもある。

【オートリキシャ】英:autorickshaw インドやスリランカで走っている三輪タクシー。 一言:日本語の「自動力車」が言葉の由来。リキシャを運転する人はリキシャ・ワーラー(男)/ワーリー(女)。価格の相場は1kmあたり20 - 30ルピー (36 - 54円)程度。

【退蔵益】たいぞうえき 金券・クーポン・ポイント等の期限が切れることで企業側が得られる利益のこと。 一言コメント:スターバックスの経常利益のうち1割以上がスタバカードの失効による退蔵益だというのは有名な話。

【クリーム・スキミング】英:cream skimming 企業が収益性の低い分野を切り捨てて、収益性の高い分野に集中して力を入れること。 一言コメント:クリームの生成が生乳の上澄みを掬うことに由来する。

【チェリーピッキング】英:cherry picking 選り好みすること。自分に有利な情報だけを取捨選択し、不利な情報を無視すること。 一言コメント:さくらんぼの中から食べごろのさくらんぼを抜き取る行動からこのように呼ばれる。なお、ドイツ語ではさくらんぼがレーズンになる。

【ハッスルカルチャー】英:Hustle Culture 常に働き詰めで仕事至上主義な状態を美徳とみなす文化。 一言コメント:労働量を最小限に留めようとする姿勢は「静かな退職」、資本主義の打倒を目指して労働環境や賃金に疑問を投げかける姿勢は「アンチワーク」と呼ばれる。

【薫習】くんじゅう 焚きしめた香の香りが服や土に染み込んで残るように、人の行動や行為が心に習慣という形で残り続けること。 一言コメント:「徳の力で人を感化し、教育すること」は「薫陶(くんとう)」という。

【ホップスコッチ】 地面に書かれた数字のマスと線を飛び越える遊び。日本では「けんけんぱ」として知られる。陸上競技の一つ、三段跳びの起源という説がある。 一言コメント:「ホップ・ステップ・ジャンプ」の「ホップス」の部分まで一致しているため、三段跳びから単語を連想しやすい。

【出羽守】でわのかみ 他者や他の環境を引き合いに出して、相手や現在の環境を批判する人のこと。「〇〇では……」という発言に由来する。 一言コメント:明治初期まで使用されていた律令国としての出羽は現在の秋田および山形を指す。出羽国もまさか悪口に使われるとは思っていなかったであろう。

【チュルピ】 ネパールとブータンの伝統的なチーズ。とにかく硬いという特徴がある。 一言コメント:日本では犬の餌用に輸入されており、食用として手に入れることはなかなか難しい。(ペットフードは食品ではなく生活用品に分類され、品質管理レベルは高くないため摂取することは推奨されない)

【モキュメンタリー】英:mockumentary ドキュメンタリー風に表現されたフィクション作品。mock + documentaryの造語。フェイクドキュメンタリーとも。 一言コメント:ソフトウェア開発において模擬的に作成されたオブジェクトはモックと呼ばれる。

【クロワッサン症候群】 婚期に際して自らの意志で「結婚しない」という選択をしたにも関わらず、出産適齢期を過ぎて自らの決断に後悔や焦りを感じている女性およびその心理。元ネタは『クロワッサン』という女性誌。

【ハルシネーション】英:hallucination 幻覚。転じて、生成AIが虚偽の情報を生成する現象。 一言コメント:生成AIの出力を期待通りにするために命令文の書き方を工夫することをプロンプトエンジニアリングと言い、例えば「ハルシネーション禁止」と書くことは一定の効果がある。

【シェルピンスキーのギャスケット】 自己相似性を持つ図形、すなわちフラクタル図形の一種。三角形から無数の小さな三角形を切り抜いた形をしており、その面積は0である。 一言コメント:シェルピンスキーのカーペットというものもある。カーペットはともかく「ガスケット」自体の知名度は低い。

【テヅルモズル】 手蔓藻蔓。ヒトデの仲間で、5本ある腕のそれぞれがさらに細かい腕に再帰的に枝分かれおり、インパクトのある見た目をしている。 一言コメント:名前はパズルボブルみたいでかわいいが見た目は非常にいかつい。テズルかテヅルかわからなくなったときは漢字を思い出すと良い。

【欣幸】きんこう 幸せを感じて喜ぶこと。 一言コメント:「欣」の字は欣喜雀躍からも推測できるように、喜ぶという意味を持つ (「欣ぶ」でも「よろこぶ」と読む)。

【ビルドゥングスロマン】独:Bildungsroman 教養小説または成長小説。主人公が様々な体験を通して内面的に成長する過程に焦点を当てた小説を指す。ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』が有名。

【冠羽】かんう 一部の鳥の頭頂に見られる長く伸びた羽のこと。具体的には、オカメインコやイワトビペンギンの頭の羽を指す。 一言コメント:オウムには冠羽があり、インコには冠羽が無いという差異がある。オカメインコには冠羽があるため、インコではなく実際はオウムに属する。

【カーシニーゼーション】 カニではない甲殻類がカニの形へと収斂進化していくこと。カニ化。 一言コメント:タラバガニはヤドカリの一種だが、カニの形に進化した。

【シークワーズ】 正方形に敷き詰められた文字から指定された言葉を探すゲーム。 一言コメント:イカ・タコ・カニ・フグ・タイ・ヒトデ・クラゲ・アザラシを探そう! ■■■■■■■■ ■ コタイニテ ■ ■ ヒトデカン ■ ■ シラザアフ ■ ■ クラゲグモ ■ ■■■■■■■■

【渾天儀】こんてんぎ 天体の動きを再現することができる球状の器具。地球儀の宇宙版のようなもの。アーミラリ天球儀とも。 一言コメント:他に天体観測用の器具と言えば、円盤状の「アストロラーベ」がある。こちらは現在時刻や日の入り・日の出を割り出したり、星の位置を知るために使用される。

【デメイク】 レトロ風にリメイクすること。De (逆行して) + Remake (作り直す). 2020年代に発売される8bit風のゲームなど。 一言コメント:YouTubeで検索するとインディーズとは思えないクオリティのデメイクゲームプレイ動画が見つかる。

【ヒポポトモンストロセスキッペダリオフォビア】Hippopotomonstrosesquipedaliophobia 長い単語恐怖症。カバほど大きな + 怪物のように恐ろしい + 桁外れに長い + 恐怖症。

【アルベド】 みかんの白い繊維の部分。ラテン語で「白」の意味。その正体は維管束。 一言コメント:雑学として披露すると相手が知っている場合も多い。みかんの皮がフラべドであることも併せて覚えておくとgood.

【運鈍根】うんどんこん 成功の三要素と言われている、運が良いこと・優れて鈍い (=粘り強い) こと・根性があること。 一言コメント:「運動神経が鈍い根暗」を略した場合もこうなる。

【馥郁】ふくいく 良い香りが漂っているさま。形容動詞タリ。 一言コメント:猛烈にぷんぷんと匂う場合は「芬々(ふんぷん)」を使うという手もある。

【オクシモロン】英:oxymoron 負けるが勝ち・急がば回れ・公然の秘密・無知の知など、相反する二つの単語を接続する修辞法。撞着語法。 一言コメント:オリジナルのオクシモロンを小説の節タイトルなどに使うと見栄えが良くなるのでおすすめ。

【電子透かし】 画像・動画・音声などのデジタルコンテンツに、見た目ではわからないように埋め込まれた情報。著作権表示のために利用されることが多い。ウォーターマークとも。

【ガストロノミー】仏:gastronomie 食事と文化の関係を考察すること。美食学。 一言コメント:旅先の風土に固有のFoodを楽しむ旅行はガストロノミー・ツーリズムと呼ばれる。