稲垣良典『人格の哲学』(講談社学術文庫) 個々の人間が唯一、独自のこの個的存在であることに加えて、「絶対的」とも言える価値を有する「人格」であるのはいかなる根拠にもとづいてであるか。それは人間が精神的・霊的存在であることによってである。――p.156