『玉と石の神話69』 本宮の入口に残った琥珀達は、敵より災禍の訪れが早ければ扉の封印し、そのまま撤退する手筈となっていた。 そうなれば敵は瓦解した離宮と共に海に飲まれ、災禍が遅ければ、トパーズが─Tapas─火─を放つ。 トパーズのその能力を、琥珀だけが自在に加減出来るのだった。
『玉と石の神話68』 金剛には、災禍をやり過ごすには眠りにつくしかないとわかっていた。その為に、王と王妃はこの地場を沈下させ、更に海面を上げる事で海底にしようとしているのだと。 「水底が一番安全である事は間違いない…なれば、御子達の揺り籠を、必ずや一番安全な位置に導いてみせよう」