『玉と石の神話60』 琥珀には一つ疑問があった。 「王…何故、この地だったのです?もっと他に最適な地があると思われますが…」 その疑問は、金剛も最初に抱いたものだった。だが、王は逆に琥珀に問うた。 「災禍の間、眠りに適した場は何処と思う?」 一瞬の後、琥珀は思い至った。 「王…」