いつかまた豪遊しようファミレスで 苦楽を共に青春の数
たい焼きの甘味感じぬほど疲れ それでも甘く僕ら可愛い
もう二度と会えない人がこの街で 誰の心を犠牲にしても
わんぱくに弁当の底つつく音 君が奏でる存在の無事
青空の幸せの下その影に ちぎった花で汚した袖を
もう二度と会えない人と同じ街 絶望してる本棚の前
君が泣く僕の代わりの感受性 麻痺してたんだ泣いてもいいんだ
大切にしてきた歌も一人では 聴けなくなって行きずりの夜
待つことで大人になった静けさに 寂しさの殻嘘だけ重ね
愛しさと慣れない痛み赤い黒 また会えるよと雨に約束
浸かるまで気づかなかった足の冷え 君の心ももしかしたらと
大都会僕の手引いて進んでく 人混みの中君だけ見てる
追い求め自由に広がる不自由さ ピアノの音が空からまるで
太陽がぬくめた床でまぶた閉じ 揺れるカーテン心臓の音
人混みに浮かんで消えた思いやり 痛みに変わる優しさの訳
約束が明日の嘘へ陽が落ちる 私の影が孤独忘れる
近づけば爪の三日月堕ちてくる 思い出残しまた追い越して
冷たくて白くて細い君の手が 僕の両頬触れたぬくもり
抜け落ちた髪が描いたト音記号 小さな偶然お風呂で歌う
君のため愛情一個にどこまでも 翼のような寝癖のままで
離別して闇を彷徨うその母性 恋に止まって死に狂い咲く
空想の共演しよういつまでも 暗順応と夢の入り口
気持ちまで弾けて消えた思い出に 甘み残したレモンスカッシュ
夢の果て影を残すも悔やまれず 君の横顔はちみつミルク
サロンパスによく似た味ののど飴が じんわり溶けた心の打ち身
老犬とじいさん無言で会話する 互いの散歩に付き合う仲で