“胡散臭さ”という言葉に反応してしまう自分がいる。虚栄の世界で生きる者の宿命なのだろう。全ては自分の中の胡散臭さとの戦いに終始すると言っても過言ではない。分不相応な言葉を吐き出したが最後、彼らは身を焼き焦がすまで内実を求めてくる。だが因果なことに癒しもまたまやかしの中に存在する。