不器用ですからの高倉健さんが、器用に仲間たちに催眠をかけてみたり、脱毛クリームで後輩の眉を消したりという、破天荒なエピソードを淡々と記したエッセイ集。それでも毎年の善光寺詣りのことや送る宛もなく書いた絵葉書の話など、しみじみと良い話も多数。ああ、いいなあ、と思う。