ブロックチェーンゲームの独自文化「ギルド」とは
今注目される、ブロックチェーンゲームにおけるDAO型(自律分散型組織)コミュニティ
ゲームにNFTや暗号資産といったブロックチェーン要素を追加したものをブロックチェーンゲームと呼ぶ。ブロックチェーンゲームは「Play to Earn」という言葉が生まれたように、つまり「遊んで稼げる」という特徴を持っており、世界中の投資家やゲーマーを魅了している。
そんなブロックチェーンゲームをプレイするために多くの人が集まり、組織的に情報交換やプレイ環境の提供などを行っているのが「ギルド」である。ギルドは、ブロックチェーンゲームの勃興とともに、新たに誕生した組織のかたちと言えるだろう。そしてギルドの存在は今やブロックチェーンゲームの市場を大きく動かすほどのものとなっている。
たとえば世界トップクラスの規模を誇るギルド「YGG」のDiscordには約8万人が参加し、ギルドの独自トークンである$YGGは2021年6月に実施されたパブリックセールにおいて、たった31秒で1250万ドル分を完売している。
ギルドがこれほどの注目を集めている理由は、彼らの活動がブロックチェーンゲームのプレイだけにとどまらず多岐にわたっており、その動向次第で市場が大きく動くからである。ギルドの活動を注視することが、すなわちブロックチェーンゲーム市場の動向を追うことにつながるのだ。
そこで本レポートではギルドの活動内容や、国内・国外の有力ギルドについてその規模や活動状況を解説する。
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