[99点]Seventh Son of a Seventh Son (Iron Maiden)
1日1作品レビュー開始!
15歳からヘヴィメタルを聴き始めて18年。集めたCDも4000枚を超え、6畳の部屋には収まりきらなくなってきた。
この度noteにて1日1作品レビューをしていく事に決めた理由としては、この大量のCDをもう一度聴きなおして隠れた名曲やメロディやリフを再確認したいという意図の他に
・単純に知識を活かしたい
・CDを買う参考にしてもらいたら光栄
・1度も聴いてないものが何点かある
・これきっかけでヘヴィメタル関係の仕事が欲しい(最重要)
などがある。前置きを長ったらしく書いても仕方ないので早速レビューしていく事にするぜ!!
記念すべきレビュー初作品
Iron Maidenの1988年作の7枚目
Seventh Son of a Seventh Son(邦題第7の予言)
※Iron Maiden デビューから40年以上経ち、現在世界で最も活躍しているヘヴィメタルバンドの1つ。このアルバムはギターのエイドリアン・スミスが脱退する前(後に復帰)の作品で、前作Somewhere In Timeから使われたシンセサイズド・ギターが使われている。
Maiden独特のリズムとメロディがとても協調されている捨て曲なしの43分、第7の予言という聖書や悪魔といったコンセプトから練り上げられた楽曲に隙がない。
ギターの音が軽い?
メロディがマンネリ?
ブルース・ディッキンソンより初代のポール・ディアノがいい?
そんな考えは「なんでキンタマって1つじゃなくて2つあるんだろう?」
レベルと同じくらいくだらない。とりあえず聴いてほしい。
簡単に曲紹介。
1曲目のMoonchild https://www.youtube.com/watch?v=kvh-aU7KCFYのギターイントロが浮遊感がこのアルバムのイメージを象徴している。「おっ、なんか良さそうなアルバムだぞ」という雰囲気を味わえるはず。特に何も感じなかった人もうちょっと聴いてみて。
Infinite Dreamsは3rdのChildren of the Damnedを思い起こす後半アップテンポ展開の曲、Can I Play with MadnessはMaiden史上No.1ポップさを持ちつつも何故かリピートしちゃう哀愁漂う曲だ。そして登場、Maidenのメロディフレーズがこれでもか!と詰まったThe Evil That Men Do!https://www.youtube.com/watch?v=M6JpxDebokM。全編にわたってシリアスさがあり、殺気がこもっている。でも恋愛の曲なんだよね。すげぇ。
この曲をカラオケで歌おうとして、サビ前に息がもたなくて結局オクターブ下げて歌うのは誰もが通る道だ。
後半はタイトル曲のSeventh Son of a Seventh Son。10分弱の曲だが、構成はシンプルなので聴きやすい部類。8:50~のギターソロは悶絶モノで「ここまでよくぞ聴いてくれた」ラスボス感がある。
The Prophecyはアルバムの中では地味なんだけど聴けば聴くほど味があるスルメタイプ。
The Clairvoyant はスティーブ・ハリスが作曲してるんだろうなぁとわかる、ベースがキモの曲。ドラム、ギターが順々に入っていく展開と転調が素晴らしい。好きすぎて、雑誌ヘドバンのIron Maiden特集にてオレがNo.1におすすめした曲でもある。
ラストを飾るOnly the Good Die Young は爽やかに駆け抜けるミドルテンポナンバー。かなりの良曲なのになかなか知られていないのが残念。
1曲1曲が素晴らしいが出来れば通して聴いてほしい。イントロとアウトロの相互性も含めて。
Iron Maidenの作品としては最もポップ(耳に入りやすい)なので、Maiden初心者やヘヴィメタル入門編としては最適。
1stのIron Maiden、3rdのThe Number of the Beast、5thのPowerslaveがよく注目されているが、この作品にも是非目ならぬ耳を通してほしい!
以下補足
Seventh Son of a Seventh Son参加メンバー
・Bass スティーヴ・ハリス Steve Harris
・Vocal ブルース・ディッキンソン Bruce Dickinson
・Guitar デイヴ・マーレイ Dave Murray
・Guitar エイドリアン・スミス Adrian Smith
・Drum ニコ・マクブレイン Nicko McBrain
1.Moonchild
2.Infinite Dreams
3.Can I Play with Madness
4.The Evil That Men Do
5.Seventh Son of a Seventh Son
6.The Prophecy
7.The Clairvoyant
8.Only the Good Die Young
こちらは後日発売されたボーナス曲入りCD。シングルに入ってたカバーやライブ音源がメインの内容。
Black Bart BluesはCan I Play With Madnessのシングル盤に入ってるオーソドックスなロックナンバー。アルバムの雰囲気とは違い、次のNo Player for the Dyingの風味といったところ。
MassacreはThin Lizzyのカバー。再現度は高いが、原曲をリスペクトするあまりかMaidenらしさ足りなく面白みに欠けてる・・・カバーに何を求めるかで変わってくるがフィル・ライノットの声でないと物足りないかも。MaidenのカバーはUFOのDoctor DoctorやLed ZeppelinのCommunication Breakdownとベタな選曲多い気がする。