[81点]St. Anger(Metallica)
メタルCDレビュー4日目。
スラッシュメタルMetallicaの8枚目のアルバムSt.Anger
スラッシュ四天王(Metallica,Megadeth,Anthrax,Slayer 海外ではBIG Fourという表現)の1つでありメタル界だけでなく音楽界に多大な影響を与えたバンド、Metallicaの2003年作アルバム。Bassジェイソン・ニューステッドが脱退、今作ではボブ・ロックが担当、完成後から元Suicidal Tendenciesロバート・トゥルージロ参加。
**ハッキリ言うMetallicaのベストアルバムはどれ?
と聞かれてもこのアルバムは絶対選ばない!**
じゃあなんでレビューしてんの?って話になるが、その為には少し自分の過去を話すことになる。
このアルバムが発売された時期に丁度メタルにハマり始めたのだ。
その時メタルを教えてくれた友人が「伝説のバンドMetallicaの新作出たから貸してあげるよ!」と言ってきたので、良くわからないまま借りたのがSt.Agner。そう、Metallicaを初めて聴いたのがこのアルバムなのだ。
その時の率直な感想は・・・
なんかうるさいけどカッコいいな!! だった。
メタルに飢えていた時期だったので何度もリピートし、全曲覚えた頃にはこう感じていた。
伝説のバンドって言ってたけど、まぁこんなものか
今思えば浅はかな考えだ。バンドの歴史の一片に触れただけで全てを知った感じでいたのだ。その考えは次に借りて聴いたMaster of PuppetsとRide the Lightningでぶち壊された。
全然違うじゃねぇか!!!(貸してくれなかったらMetallicaの真実にたどり着くには時間がもっとかかっただろう)
St. Angerは音楽的には良いアルバムだと思う。怒りというテーマに基づいて制作されているし、歌メロもしっかりしているしエネルギーがひしひしと伝わってくる。
ただ他のMetallicaの作品を聴いた後だと
・怒り一辺倒で飽きる
・歌メロは良いが、リフやソロが足りない
・曲が全部長い、長いと感じさせるくらい長い
・1~2曲目の流れは最高なのだが、それを超えぬまま終わってしまう
・ドラムが軽い(これはラーズが敢えてスネア・ドラムの音をそう調整したのだが、その分甲高くなっている)
この当時、バンドの状況が最悪で(ドキュメンタリー映画Some Kind of Monster参照)Bassのジェイソン・ニューステッドが抜け、ジェイムズとラーズの仲が最悪で・・・っていうのは後で知ったが、そんなプライベートの事ファンじゃないとわからないよな。
今思うと、時代には合っていたアルバムだし、現に売れた。解散まで行きかけたバンドを引き留めた作品だったと捉えると趣深い。
曲解説ざっくり
1曲目Frantic(クリックでyoutube再生)の勢いや、起伏のある2曲目のSt. Anger(クリックでyoutube再生)は聴いて損はない!
個人的には
ノリノリな5曲目のInvisible Kid(クリックでyoutube再生)や7曲目のShoot Me Again(クリックでyoutube再生)もいいんだけど、マジで曲が長い!!
4分~5分に出来ただろ!という構成なのが残念。
総評として81点というのは思い出補正とドキュメンタリー映画込みの点数。
悪くないアルバムなんだけど、Metallicaの歴史や愛がないとキツイかな、と。
Metallicaファンであれば聴いとくべきアルバム。ボーナスDVDでの
少し検挙なロバート・トゥルージロが観れるのも良し。
通称メタリ缶のMETALL-CAN!! Tシャツ、CD、怒りのネックレス同封のセット。値段はまぁ。。。6825円と妥当なところ。
参加メンバー
・Vocal/Guitar ジェイムズ・ヘッドフィールド James Hetfield
・Guitar カーク・ハメット Kirk Hammett
・Drum ラーズ・ウルリッヒ Lars Ulrich
・Bass ボブ・ロック Bob Rock
曲 75:04
1. "Frantic" 5:50
2. "St. Anger" 7:21
3. "Some Kind of Monster" 8:25
4. "Dirty Window" 5:25
5. "Invisible Kid" 8:30
6. "My World" 5:46
7. "Shoot Me Again" 7:10
8. "Sweet Amber" 5:27
9. "The Unnamed Feeling" 7:08
10. "Purify" 5:14
11. "All Within My Hands" 8:48