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今さらながら新聞のススメ

前略

ちょっと間が開いてしまいました。ごめんなさい。私がぼんやりしている間に、季節はもう秋に。ご近所さんのお家の前で、金木犀の香りにふと足をとめてしまいます。

歯列矯正は美容カテゴリーなのか健康カテゴリーなのか、国によって異なるのですね。otemoyan55さんの記事でも明白なように、健康に大きくかかわることなのに。一日も早く、カテゴリーが変わりますように。


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私は中学生の頃から新聞を読むのが日課だった。とりわけ時事ニュースに興味があったというわけではなくて、当時我が家が取っていた新聞に連載されていた某コラムが大好きで、それを読みたいがために新聞を広げていた。でも、そこから少しずつ読む範囲は広がっていき、高校生の頃には1面から最終面まで一応は全ページをめくっていた気がする(読んでいたわけではないが……)。

その日課は、いまだに続いている。外に出られない日が多かったこの1年半も、新聞を開けば国内、そして世界のニュースに触れられる。好きな記事を読んだら離脱しがちなネットとは違って、全ページをめくるのが「習慣」になっていると、“ひと通り”のニュースがとりあえずは目に飛び込んでくるのだ。

この原稿を書いている11月1日の新聞は特別版。総選挙の翌日だからだ。1面には選挙結果がどーんと載っているが、それだけではない。ちゃんと天気予報も載っている。ページをめくっていくと、国際面にはイタリアで開かれていたG20サミットのニュース。「排出ゼロに足並みがそろわなかった」と書いてある。気候変動はどうなることやら。また、国内の政治面が総選挙のニュースで埋まっているため、国際ニュースと同じページに、長野市長選挙で元五輪スキー選手の萩原健司さんが当選したことも載っていた。へ~、そうなんだとちょっと驚いた。


ページをさらにめくればスポーツ面だ。ゴルフの渋野日名子選手がプレーオフを制したというニュースや、プロ野球の鳥谷敬選手(阪神→ロッテ)が現役引退するとの報も。あぁ、鳥谷選手、お疲れさまでした。全日本女子大学駅伝やフィギュアスケートのスケートカナダの結果、さらには小さな記載ながら、東京六大学野球やアメリカンフットボールの関西学生リーグの結果もある。

続いて、今日は中面に移動しているテレビ欄。「バイオハザードⅢ」がBSで放送されることを知る。観ないけど。生活面には夫を突然の事故で失った女性の手記が掲載されていた。亡き人への思いを記す投稿、父との別れで凹み続けていた私も何か書きたくなるなあ。その下にある料理レシピ、今日は「サバの土佐漬け」だ。土佐漬けって何だろう?

この日の地域面は大阪の各選挙区の選挙結果を詳報。政策よりも人間模様が書かれていて萎える。そして大阪府のコロナ感染者の人数も掲載されている。重症者数も減ってきていて少しホッとするが、年内に来るともいわれている第6派ができるだけ小規模に収まることを祈らずにいられない。

そして最後はおもに事件・事故を報じる社会面。選挙の報に押されながらも、京王線での切りつけ・火災事件が大きく掲載されていた。

新聞の文字は相当な量だから、端から端まで読破するのはよっぽど時間と体力を持て余していないかぎり私には無理だ。でも、見出しをざっと目で追うだけでも、こんなにいろいろな記事に触れられる。私がぼんやり過ごす一日であっても、世の中ではこの新聞に収まりきれないほどいろんなことが起こっているのだ。たとえ興味のないことであっても、見出しに目を通すだけで頭の片隅に入りこんできて、それが何かの拍子に「あっ」とつながることも少なくない。新聞は、ネット時代にあっても本当におすすめなんだけれど、部数減の波は止まらないようでとても残念。

草々

matsuon

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