見出し画像

社会人映画サークル

大学1年の時映画好きの従姉妹に誘われ映画サークルに入った。メンバーは社会人が8名くらい、学生は私を含めて2名だった。週1回喫茶店に集まり映画の話をしたり、映画のエッセイ集を発行したり、映画館を借りてオールナイト映画祭を開催したりすることが主な活動だった。

オールナイト映画祭を開催した時は街中の電柱やいろんな場所に宣伝ポスターを貼った。今は無き松竹の映画館を貸し切りしてオールナイトで4本の映画を上映した。何の映画を上映したか全く記憶がない。徹夜して明け方まで受付したり雑用したりした。一緒に受付した女性のふくらはぎが異常に浮腫んでいたことだけ妙にはっきり覚えている。

映画サークルには1年くらいしか所属してなかったので映画エッセイ集に投稿したのは1回だけだ。エッセイのタイトルは大好きな映画「天国の日々」。当時は今のようにアマゾンプライムもNetflixもなかった。天国の日々は幻の名作みたいな作品で徳島に住む私には観ることが非常に難しかった。そしてついに観ることができた。素晴らしい作品だったが、あの幻の天国の日々を観たくてたまらかった日々が懐かしく愛おしいみたいな内容だった。初めて書いたエッセイだったので不安だったが皮肉屋の代表に少し褒めてもらって嬉しかった。

今も映画サークルが開催されていた喫茶店は営業しているみたいだ。代表がよく食べていたホットサンドを食べに行こうかなって思う時もあるが何だか恐くて階段を上がることができないでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?