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かき氷と幸福感について

子どもの頃は家でかき氷を作っていた。赤色黄色青色の色とりどりのシロップをかけて食べていた。食べ終わると様々な色に染まったお互いの舌を見せ合いっこして大笑いした。

高校生になって一人暮らしを始めてからは夏祭りや阿波踊りになると鮮やかな色のかき氷を買って食べた。

私の娘は高校生になって添加物の入った食べ物を食べなくなった。長女に感化され夫以外の家族も添加物を食べることが少なくなった。もちろん赤や黄色や青色のかき氷を食べることは無くなった。

現在我が徳島県には美味しいかき氷を食べることができる店が何軒かある。私のお気に入りは、ろうそく夜、ももふくの2軒だ。果物をふんだんに使ったシロップ、質の良い練乳、なめらかな氷、最高に美味しいかき氷を食べることができる。

本当に美味しいものを知ってしまったら後戻りすることが難しくなる。以前は美味しいと喜んで食べていたものが美味しく感じられなくなる。

夜店で売っている真っ赤なかき氷を美味しいと食べることが出来ていた自分が幸せだったのか?

ごく限られた最高のかき氷しか食べることが出来なくなった自分が幸せなのか?

その幸福感の判断は自分がその時その時に下すしかない。

今年の夏が終わる前に高知県にある最高に美味しいかき氷を娘と食べに行く予定だ。今から待ち遠しくてたまらない。

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