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最高に楽しかったエイプリルフールの思い出

生涯で一番楽しかったエイプリルフール。あの日私は何歳だったんだろうか。小学5
年生くらいだったような気がする。その日は兄が帰省していた。4月1日朝から兄と
私は隙あらば嘘をつき、相手をどれだけ騙せるか競い合っていた。たまには嘘みたいな本当のことも言ってフェイントをかけたり、相手が油断しているのを見計らって嘘をぶつけたり…

とにかく飽きもせずに深夜零時を過ぎるまで兄と私は嘘をつき続けた。

あの生涯で一番楽しかったエイプリルフールの1日。あれは夢だったのか?と不思議に思う程楽しかった。8歳上の兄は私にとって麻薬みたいに魅力のある遊びの天才だった。もう二度あんなに楽しいエイプリルフールはやってこない。毎年エイプリルフールの日が来るたびにあの輝かしい1日を思い出している。


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