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頑丈だった我が胃の衰え
若い頃は自分の頑丈な胃が嫌いだった。胃が弱いから食べられない!と言う華奢な女の子が羨ましかった。いくら食べすぎても私の胃は元気いっぱいだった。胃が弱かったら太らないのに…と自分の頑丈な胃を呪っていた。
嫁ぎ先の義母は身体が弱かった。私が胃が丈夫で食べ過ぎて困ると話したら、義母は「食べれる時が花よ」と言った。若く元気な私には義母の言葉は響かなかった。
現在56歳。今も元気いっぱいの私だが、やはり胃の衰えを感じている。食べ過ぎて胃の限界を超えたら、吐いてしまったり、しばらく食欲がなくなったりし始めた。あの頑丈な私の胃はもういない。自分では気づかないうちに失われてしまった。少し悲しい気持ちもするが、太らないから嬉しい気持ちもする。本当に美味しいものだけを求めて、最高に食を楽しめる環境を整えながら、これからは豊かな食生活を満喫したい。