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神社遊び

実家のすぐ隣に神社があった。子供の頃は神社から子供達の歓声や笑い声が聞こえていた。毎日毎日飽きもせず缶蹴り、警察泥棒、かくれんぼなどなど遊びまくっていた。

夏休みになると我が家には大勢のいとこ達が泊まりに来た。男が8人、女が7人の合計15人。男のリーダーは兄で、女のリーダーは姉だった。男女分かれて遊ぶことも多かったが、肝試し、宝探し、魚採りをする時は男女混合で遊んだ。

夜の神社で開催される肝試しが最高に怖かった。男と女の2人組で神社を一周し、裏にあるお札を取ってくるというルールだった。私より年下のいとこは兄や姉と組み、私は同い年くらいの頼りない従兄弟と組まされた。二人で暗闇を恐る恐る進んだことは今でもはっきり覚えている。死ぬ思いでお札を手に握りしめ急いで戻ろうとすると、必ず兄が大木の後ろから大声で飛び出してきた。心臓が飛び出しそうになった。

神社の宝探しも最高に楽しかった。2~3チームに分かれて、神社のあちこちに隠されている紙を次々と探し出す。そして最後の宝物を一番早く探し出したチームが優勝する。兄は宝探しの企画を仕切っており、今から考えると宝探しの紙に書いてあった推理クイズは本当に凄かったなって感心する。

一番年下のいとこも50歳くらいになっている。一度いとこで集まって肝試しや宝探しをやってみたいが、やはり最高に楽しかった宝物のような思い出として大切に心にしまっておいた方がいいのかもしれない。


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