くじ引きの思い出
私は子どもの頃からくじ運が悪かった。結婚するまでくじで良い思い出が全くなかった。
長男が4歳の頃近所の神社の秋祭りに行った。長男はくじ引きをしたいと言ったので、私は渋々お金を渡した。長男がくじを引くとカランカランカランと鐘が鳴らされた。なんと一等賞が当たったのだ。一等賞の景品はゲームボーイまたはビーファイター電動変形ビートイングラムだった。4歳の長男は迷わずビーファイター電動変形ビートイングラムを選んだ。そしてその大きな箱を両手で抱え興奮した誇らしげな顔をしていた。今もその長男の表情は忘れることができない。
私は昨年末仕事でボーリング大会に参加した時、全く期待せずにくじを引いたら一等賞が当たった。生まれて初めて当たった景品はニンテンドースイッチだった。まわりの子ども達の羨望の眼差しが身体中に刺さりまくったが頑張って家に持ち帰った。半年以上箱から出すことなく放置した後、東京で一緒に住んでいる長男と次男に郵送した。2人で楽しく有効活用しているみたいなので、自分の初めてのくじ運に満足している。
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