蛇の呪いは死ぬまで恐い
小さい頃楳図かずお氏の恐怖漫画が流行っていた。楳図かずお氏の漫画は本の匂いまで恐かった。人の恐怖顔がやばいほど恐かった。楳図かずお氏の漫画でタイトルは忘れたが蛇を殺した人の皮膚がだんだん蛇のようになる話があった。自分の体の皮膚が蛇の皮になっていく時の恐怖顔がヤバかった。
小学5年生の頃、家の近所を男友達と歩いていた。蛇が用水路を泳いできた。男友達はふざけて石を蛇に投げたらちょうど当たってしまい蛇はダラっとなり水に流されたように見えた。
楳図かずお氏の漫画を読んで絶対蛇は殺したらダメだと思っていたのに…一緒にいる友達が蛇を殺してしまった!
その日から自分の皮膚が蛇の皮に変化しないか毎日心配だった。もしかするとあの蛇は一時的に気を失っていただけかもしれないと自分を慰めたりしていた。それ以来蛇を殺したことはない。今も石を投げた彼も私も蛇人間なることなく元気に生活している。
楳図かずお氏がゴキブリを殺したらゴキブリ人間になる漫画を描いたりしなくて良かったとしみじみ感謝している。