バス遠足のトラウマ
小学生の頃は車酔いが酷かった。家からバスに乗り県立中央病院に着くまで約1時間。毎回2回吐くのが普通。吐くために2枚のビニール袋を持って出かけた。
県外へのバス遠足が地獄だった。高速道路なんて無かった時代、一番近い隣県香川県へのバス遠足が片道2時間。吐いた回数は合計7回。後半は吐くものも無くなり胃液だけを吐き続けた。大型バスの一番前にいつも座らせてもらった。車酔いに縁の無い友達は後部座席でおやつのチョコレートやお菓子を食べまくりながら楽しそうに騒いでいる。同じ人間とは思えなかった。
中学生になり片道約15分のバス通学を始めた。毎日毎日短時間バスに乗ることで車酔いはほぼ克服できた。
しかし子ども時代のバス酔いのトラウマか分からないが私は団体旅行が苦手だ。今も観光バスの匂いを嗅ぐと7回吐いた香川県の金比羅さんのバス遠足を思い出す。先生や友達にも迷惑をかけたんだろうなって今頃考える。吐くための袋もたくさん借りたんだろうな…
絵はサイコだけど大丈夫からお借りしました。