教員になった自分と教員になれなかった今の自分
私は一応小学校と支援学校の教員免許を持っている。大学時代は教員になるための勉
強をして、一回は教員採用試験を受けたこともある。
教育実習にも行ったことがある。支援学校に4週間、小学校に2週間通った。毎日吐き気がするほど苦しかった。教育実習最後の日、他の教育実習生が生徒達との別れを惜しんでいる姿を見て、つくづく自分は教員に向いていないと感じた。そして教員とは別の仕事に就いた。
子育てを終えた今、教員になった人生を思い浮かべてみる。もしかすると全く違う自
分がいるかもしれないし、ほぼ今と同じ自分がいるかもしれない。
我が子達は自分の思い通りに無茶苦茶に育てることが出来た。教員として生徒達の前
に立つ時、もちろん自分の思うがままに話したりすることは出来ないだろう。しかし
教員としての制限がある中でも、生徒達とぶつかり合って共に成長できたら、どんな
に幸せだったかと今になって思えるようになった。
教員にはなれなかったが、これから出会える人達の心に少しでも良い影響を与えるこ
とができる人になりたいと思う。