見出し画像

「海外旅行がダメなら、ピクニックをしよう!」、中国で流行っているプチ旅行をご紹介!

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。先週末は中国の祝日である「端午節」でした。通常であれば、この連休中は国内や海外旅行に出かける人がたくさんいますが、今年は新型コロナウイルスの影響で、海外旅行に出かける人は極めて少なかったようです。一方で、海外旅行の代わりに、「ピクニック」「民宿」等のプチ旅行が中国でちょっとしたブームになっています。そして、このプチ旅行を流行らせたのが中国最大級のSNSプラットフォーム「小紅書」です。

本日は、中国で流行っているプチ旅行についてご紹介したいと思います。

画像1

端午節後、「小紅書」「2020端午小红书旅游趋势报告(2020年端午節の旅行トレンドレポート)」を発表しました。

小紅書上では、端午節期間中の旅行目的地として「上海」・「成都」・「深圳」・「杭州」・「广州」の5都市が人気の都市ベスト5でした。2020年上半期は新型コロナウイルスの影響で、中国人の海外旅行への意欲が普段より90%も減少したと言われていてます。そんな中、小紅書のユーザーたちは新しい「遊び方」を開発しました。それが「ピクニック・キャンプ」です。

これまで、小紅書上で「ピクニック・キャンプ」に興味を持つ人も少なからずいましたが、海外旅行への興味に比べると雲泥の差でした。けれども、今年は「キャンプ」に関する投稿数は前年比で約3倍に増加し、「ピクニック」は前年比で約2倍に増加、「自驾游(自分で運転して旅行にいくこと)」は前年比で約50%増加になりました。

画像2

小紅書ユーザーの中でどのように流行るようになっていったのかを簡単にご紹介します。

画像3

(1)ピクニックグッズが売れている

ピクニックと言えば、ピクニックシートは欠かせないアイテムですよね。今年の春から夏にかけて、中国の公園には「小红书同款(小紅書上で口コミされている商品と同じ物)」「红格子野餐布(赤いチェック柄のピクニックシート)」を使っている人が数多くいました。各ECショップでもピクニックシートが売れ筋商品になっていました。小紅書はユーザーの口コミを見て、意見交換するコミュニティの場であり、「真似する」場でもあります。自分がフォローしているKOL/KOCが可愛いピクニックシートの上で写真を撮っていたら、同じ物買いたくなりますよね。特に女の子は、可愛いものに目がありませんから。(笑)

画像4

(2)「○○にいる」ように見える写真の撮り方が流行っている

「海外旅行に行けないなら、海外にいるように見える写真を撮ればいい!」という「假装在某地(○○にいるように見せる)」のテーマが現在小紅書で流行っています。深圳の海辺が日本の鎌倉になったり、焼肉屋さんが韓国のレストランになったり....等、ユーザーはこの新しい「遊び方」を楽しんでいます。小紅書によると、「写真撮り」、「ご当地グルメ巡り」、「旅行先に合わせたコーディネート」が旅行ジャンルの中で、最も若者たちが注目しているポイントだそうです。国内旅行への意欲を喚起させるため、この斬新な話題作りは実に面白いと思います。

画像5

(3)民宿のライブ中継イベント

近年、おしゃれな民宿やホテルはかなり中国で話題になりました。例えば、部屋にブランコがあったり、滑り台があったり等、おしゃれなインテリアのため、訪れる若者が数多くいます。(女の子は何と言っても映える写真が撮りたいですもんね.......笑)現在、小紅書では民宿に関する口コミ投稿が約50万件を超えていて、特に「莫干山民宿(モーカンシャン民宿)※」が人気で、約17万件あります。それだけではなく、ホテル体験に関する口コミ投稿も21万を超えています。

※莫干山民宿:浙江省湖州市にある民宿で、インテリアがモロッコ風のため、写真映えが良く若者の間で人気です。

画像6

そんな中、6月20日、21日、小紅書側は「上海」、「广州」、「成都」、「西安」等の都市で2日間にわたる「端午种草周边游(端午節のプチ旅行)」というテーマのライブ中継を行いました。ライブ中継を行ったのは、旅行ジャンルのKOLたち、文化観光局長官と民宿のオーナーです。ライブ中継は各民宿の特徴や、周辺の自然環境をユーザーに伝えることできるというメリットがありますが、ただ単に見てもらうだけが目的ではありません。「画面越しだと伝えきれないところがあるので、ぜひ訪れて肌で感じてください!」と文化観光局長官がライブ中継でユーザーに語り掛けていました。そう、地元の人たちの「想い」を直接伝えることが重要なのです。この長官が「想い」とぶつけたその結果、ライブ中継後に、各民宿の予約が殺到しました。

以上、中国で流行っているプチ旅行のご紹介でした。新型コロナウイルスの影響で、外出や旅行に消極的になった人たちの旅行へ意欲を喚起させるため、現在中国では様々な策を講じています。また、その意欲(購買意欲でも旅行意欲でも)を喚起するために最も有力な方法はやはりSNSだと改めて感じました。新型コロナウイルスの終息後、日本へ訪れる観光者も増えるといいですね。

弊社は小紅書を利用したプロモーションを支援していますので、ご興味ある企業様がいましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?