【ネタバレあり!】いきマリ2 ep.9 ヤスオさんの家出から戻る回♪『終わりと、終わりの始まり』【公開収録の原稿】20200621
20200621sun ハシモトビズLIVE
いきなりマリッジ2 第9話
ヤスオさんが家出から戻る回♪
番組タイトルは『なんでしたんだっけ、結婚』 僕の動画タイトルは『終わりと、終わりの始まり』にする予定です♪
分析していきましょう〜♪
東京から長野に移住した、移住系心理カウンセラー、メンタルボディケア ハシモトビズです♪
(オープニングSE)
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今回は、アベマTVオリジナル『いきなりマリッジ2』第9話
ヤスオさんが家出から戻る回です。
番組タイトルは『なんでしたんだっけ、結婚』
これは、ユウタさんとカナさんの組みを指しているような気がしますね。
僕の動画タイトルは『終わりと、終わりの始まり』
分析していきましょう〜♪
■①率直な感想(メシ回?)
観終わった瞬間は、メシ回?というのが主な感想でしたが、それにしても食べ物がよく映った回でしたね。後半では八景島シーパラダイスに行っていましたが、それもスポンサーなのかと疑ってしまうような展開でした。
今回、印象的だったのは、穏やかになったヤスオさんとエリカさん、そして、ようやく始まった、カナさんの謎解きの始まり。ユウタさんの本性があばかれ始めたような気がしました。
■②今回の考察ポイント
今回の考察ポイント
まずは、エリカさんの落ち着きっぷりについて。散々攻撃しといて、見捨てられそうになると寂しさが出る。こんな人って珍しくないですよね。詳しく分析したいと思います。
次が、ヤスオさんの雰囲気。達観したというか、ぶっちゃけ、冷静に見れば、ヤスオさんのテンションや居姿は、スタートから全く変わってないんですけどねwww 特に、新潟旅行で「いい思い出を作って欲しい」というセリフが気になりました。「新潟を好きになってくれれば」とまとめていましたが、どんな言葉が選ばれるのかには、その人の基本姿勢が現れます。ここも見ておきたいと思います。
そして、ユウタさんとカナさん、ようやく動きましたよね。というより、新婚生活は途切れずに連続していますので、その一瞬一瞬に感じるものがあるはずなので、その総まとめが始まったのでしょうね。
シーパラの後の夕日を見ながらのシーン、友人との食事、ユウタさんが不快感を表しましたが、これ、単に頭の回転が追い付かずに逆ギレしてるだけなんですよね。A2タイプ男性の弱点かもしれませんね。理詰めされると、どうにも逃げ場がなくなり、どこか落ち度を見つけて逆襲するんですよね。
ただ不機嫌になってるだけなんです。そもそも、様々な事柄を先送りにし、結局扱わない。事なかれ主義とはこのことですね。
これも詳しく見ていきましょう。
■③あらすじ
では、あらすじをまとめます。
半日の家出から帰ってくるヤスオさん。シチューを作ります。翌日から新潟旅行。ヤスオさんのお姉さんと会うイベントが次回、第10話です。豪華な温泉宿に泊まるところまで。後半に温泉宿のパターンは、いきなりマリッジ3も同じでしたね。
ユウタさんとカナさんは新婚旅行が終わり、帰国。ユウタさんの仕事が多忙ということで、数日飛ばし、休日に八景島シーパラダイスへ。その翌日、ユウタの友人イサミさんのお店に遊びに行って、議論。ユウタさんが不快感を表す。
こんな回でした。
食事のシーンが多く、メシ回か?とも思いましたが、その分、会話は重要な部分がピックアップされていて、分析としては充分な量が盛り込まれていた印象です。
■④気になったところを中心に分析
気になったところを、ストーリーを追いながら分析していきましょう♪
<18日目>
前回の振り返りはいいとして、ヤスオさんへの書き置きを玄関に置きつつ、仕事へ出発するエリカさんでした。文面がチラッと見えたのですが、頭に「旦那さんへ」と書いてありました。
これ、どうでしょう。僕なら引っかかってしまいますね。ヤスオさんの言う「演じてる感」ですが、僕もそう感じました。
◆謝ったうちに入らない!?
テロップで <謝りのLINEを入れた ヤスオの帰宅を待ってみる> と入ります。前回、LINEの文面を見ましたが、なんか中途半端というか、謝った内に入らないっていうんでしょうか。自己弁護がふんだんに入っていて、謝ってるんだか、指摘してきてるんだか、スッキリしない文章のように見えました。たまにいるんですよね、こういう人。
強い人って、ちゃんと自分の非を認められるような気がするんですよね。心に弱い部分がある人は、怖くて非を認められないみたいですね。それで相手の非を探すことで、チグハグな文章になっちゃいます。謝るなら謝る、まだしっくり来てないなら議論する。気持ちが定まっていないことって文章に出ますし、わかる人にはわかるんですよね。
◆圧力と他者操作
帰宅するヤスオさん、書き置きを拾い上げます。ここで気づいたんですが、書き置きの重しにしてたの、ラバーズダイアリーだったんですね。書き置きと共にこれを置いていったということですが、これ、「読めよ」って感じになりません? 置いていった本人は、「これも読んでくれたら、何か伝わるかなー」みたいな気持ちだというのはわかりますが、受け取った側からすると、押し付けられている感じがしませんかね?少なくとも僕は圧を感じてしまいますね。
書き置きの中の「キラキラ白米」とか「嫁りんより」とか、頑張ってる感はわかりますが、残念ながら、恩着せがましさや、自己主張を感じてしまいます。皆さんはいかがでしたでしょうか?なんか、エリカさんの、行動や言葉など、総合して他者を操作しようとする感があるように思います。
前回の分析で触れましたが、もちろん僕自身を振り返ったとき、特に学生時代ですが、この他者操作的なところ、あったと思います。本当にうまくいきません。
炊飯器には白米、ソファでラバーズダイアリーを見るヤスオさんですが、テロップで <穏やかな表情のヤスオ> と入ります。いやこれ、バイアスはバイアスなんですが、実際、このダイアリー、圧を感じたんじゃないかなって思いますね。何ページか映されてましたけど、ずーん、でしたね。自己主張というか、マイワールドというか、ずーんでした・・・www
◆シチューづくりから見えるパーソナリティ
この後、買い物に行き、シチューを作るヤスオさんでした。見るべきところは、料理を始める前、流しにゴミ袋を設置するところかなと思います。散々番組の編集バイアスで「こだわりがある」とか「我が強い」「変わってる」という見せ方をさせられてきたヤスオさんですが、この、「ゴミ袋を先に設置」ちゃんとした人ですね。こういうの当たり前って思われがちですけど、できない人って本当にできないです。キッチンコーナーに生ゴミをためて、最後に片付けという段取りの人もいるかと思いますが、そういうタイプの人って、どこか疲れたときや忙しい時に、片付けの段取りが狂って、それを機に、「後で片付けよう」っていうのがたまりにたまって、かなり散らかっちゃうんですよね。
スポーツ選手って、不潔なイメージを持ってる人って今でもいるんでしょうか?もしかすると、スポーツ選手の方が、衛生管理が行き届いているかもしれないんです。道具や片付けを日頃からというか、逐一やっておかないと、後から大変なことになるのを体得しているとか、そもそも神経質な人じゃないとある程度のレベルに行きつかないとか、様々なパターンはあるかと思いますが、何が言いたいかと言うと、このヤスオさん、野球出身なんですよね。しっかりしてるわけです。
見た目のイメージと編集のバイアスで、多くの人がヤスオさんを勘違いしていたんじゃないでしょうか。服も大きめを選んでいましたし、一見だらしなく見えていたのではないでしょうか。冷静に見ていると、全然そんなことがないというか、そもそも地の部分、全然出てなかったように思います。
エリカさんに対して「素じゃない」と指摘しているヤスオさんですが、「地が出ていない」というのとは、別問題になります。ヤスオさんは、素直な自分のままこの番組を進めていたように思われます。ハグはそんなにしたくないなど、折に触れ、正直な意見は出ています。「地が出ていない」というのは、「様子をみる」「合わせようとする」などがメインになっていたことからくる雰囲気のように思われます。
エリカさんに対する「素じゃない」は、「演技っぽい」「嘘っぽい」「本心じゃない気がする」そういった感じで伝わるでしょうか。
ここで、シチュー作りをするヤスオさんに対して、スタジオの小柳津さんの声で「芸術肌だからー」と入りますが、やっぱりスタジオは、編集バイアスにかかっているのか、編集バイアスにかかった視聴者に合わせた発言をしているのか、ヤスオさんのパーソナリティを全然把握できていなさそうでした。
僕が見るヤスオさんは、どちらかというと「芸術肌」というより、「スポーツ畑」「修行系」のパーソナリティに見えています。そもそも集団スポーツ経験者ですもんね。この「芸術肌」という表現、小柳津さんが、どのようにヤスオさんを見ているかがわかります。雑に言ってしまえば「変わった人」と見ているのでしょう。見た目や外殻の印象で、その人を見てしまうのは、普通と言えば普通ですが、スタジオとかってそういうあり方が正解なんですかね? 編集バイアスの補強が狙いなんでしょうかね。
さらにもう一つ。右上テロップに <仲直りのしるしにオレ流シチュー> と入っていました。これもかなりのバイアスですね。「仲直りのしるし」って、まるで悪かったのがヤスオさんのような印象さえ出てしまいます。さらに「オレ流」。変わった人、個性的な人、我が強い人に使われる表現じゃないかなと思います。
どんだけエリカ様信者がいたのでしょうね?確かに恋リアの番組視聴者層を考えれば、わかると言えばわかります。若い女性が中心かと思います。そこにレベルを合わせ、そう言った人たちが、この番組を見るに、そのように見るのでしょうね。それに沿うような番組づくりだったのでしょうね。
僕みたいなのが、マジレスで見てしまうと、こんな有り様ですwww
◆エリカさん帰宅
この後、エリカさんが帰宅するわけですが、その前に、この後の展開がチラッと頭をよぎりました。どうせ、ヤスオさんがごめんねみたいなことを言い、それに対してエリカさんが「いいよ、原因あたしだし」みたいになるのかなと思って、勝手に一人でイライラしてしまいましたwww
そうはならなかったのですが、ここでなんで僕がイライラしたかというと、これもあるあるなのですが、どうせエリカさんは「原因はあたし”にも”あった」とか言うんだろうなと想像したんです。「にも」って、自分だけが悪くないとか、あなたにも責任があったっていう理屈を表すのですが、そうならなくて良かったですwww
ヤスオさん製のシチューで夕食にする二人ですが、もう、いちいちエリカさんのセリフ回しに引っかかってキリがないので、割愛します。
ヤスオさんの家出にまつわることで、エリカさんは「照れるじゃないけど・・・ゴメンな」、それに対してヤスオさんは「謝ること、何もないよ、全然、普通」と返します。「武士か!?」ですね。本当に本質的に人を嫌いになれない平和主義というか、博愛主義なパーソナリティが表れているように思いますが、いかがでしょうか?
ヤスオさんが帰宅した際、指輪が見当たりませんでした。エリカさんがネックレスにつけて1日過ごしていたようで、それを返却しています。スタジオが「感動」とか「健気」とか言っていますが、今さら感というか、手遅れ感というか、ここについては考察で触れたいと思います。
お土産の写真入りマカロンについては、特にありませんwww
テロップで <新婚18日目の危機は ひとまず脱出> と入りますが、本当にそうなのでしょうか?というよりも、最終決断までどっちに転ぶか分からないようにしなければ、番組として成立しませんよね。成功するならば、「あ、コレ、もうだめじゃん」という演出でいいと思いますが、うまくいかないならば、「これ、きっとうまくいくはず」と見てもらえないと、シリーズの終わりが「え、そのまんまだったの?」と、何も感じられないまま、次のシーズンも見たい気持ちが湧きませんもんねwww
◆個別インタビュー
個別インタビューのエリカさん、セリフはいいとして、印象がガラッと変わっています。マイルドになったというか。これ、ショックの後の安心の心理状態かなと思います。人の心理状態は、上がっていくか、下がっていくかに大別できますが、状態がマイナスからプラマイゼロに向かっている状態であっても、気分が上がって行く時は、安定することがあります。
ヤスオさんは「結婚生活いろいろあると思うので、そういうものなのかな」と、ぶっちゃけ、本当に結婚への良いトレーニングになったのではないかなとも思いますが、雰囲気から、おおよそ、もうエリカさんは諦めて、番組を全うする方針に切り替わったのかなという空気感に見えました。
その後のスタジオでは、なんと菊池亜美さんが出ていてびっくりしましたが、全体として「エリカさん神対応」みたいな流れだったので、アレがナニでしたけど、まぁ、番組的には「結婚する方向」で話さないとですから、無理やり褒めてると思い込むことにしておきたいと思います。
◆新潟旅行
翌日が <19日目> 新潟旅行でした。新幹線からのレンタカー。思い出の地を廻りながらの新潟案内でした。メシ回だったわけですが、ランチもしっかり紹介されていました。
エリカさんの発音や空気感がマイルドになっていたわけですが、ランチで話していた「恋愛の延長線上の結婚」の話でも、ヤスオさんの話に同調していく雰囲気が特徴的でした。これは、相模湖デートでも一瞬出ていた雰囲気ですが、このエリカさん、やっぱり気分によって、かなり人柄が変わるんでしょうね。ヤスオさんの考えが少し出ていた会話でしたが、やっぱりまともに、かつ普通に恋愛と結婚について考察していることがうかがえます。見ている方たちはこれを見てもなお、ヤスオさんの我が強いと思っていたのでしょうか。結婚と恋愛が根本的に違うということに触れています。話している雰囲気も落ち着いていて、他人に押し付けるような空気感は出ていなかったと思いますが、リアタイではどうだったんですかね。
「がんばらないと振り向いてもらえないイメージ」と、恋愛について語るヤスオさんに対して、「そんなことないよ、そのまんまで魅力的」と返すエリカさんですが、雰囲気がマイルドになっていたので、うっかり流しそうでしたが、この当たり障りのない言葉、自己啓発セミナー感があります。望むことを手に入れられている人にはいいですが、望みをまだ叶えられていない人に対して言う「そのままでいい」、これって優しさなんでしょうか? 個人的にはこれ、カウンセリングの学びの中でよく出てくるものなので、考えてきたことの一つなのですが、パーソナリティや、その人らしさ、人格について「そのままでいい」というのは、ある種、癒しなんだろうというのはもちろんなのですが、うまく行っていない人に対して言う「そのままで良い」っていうのは、極端に考えれば「そのまま、うまくいかないままでいろ」と言っているようなものなのかなという考えに至っています。
これをご覧の方には参考にしていただければと思います。
ちなみに、食事中の二人を見て陣内さんのセリフが入っていますが、「すっかり仲直りしてるやん」とのことでした。毎度「いやいやいやいや」とも思ったのも確かですが、少なくともヤスオさん、さらに言えばエリカさんも吹っ切れたというか、ようやくエリカさんも、もう無理だということに気づいたのかもとも思われました。
◆正直ってなんでしょ?
食後は、車中で鼻歌のエリカさん、大量のカモ、デラックスな温泉宿、夕食という流れですが、車中であった会話が一つありました。「子供の頃、ああいう山の形が何に見えるかとか、やらんかった?」というエリカさんに対して、「やってないけど、想像力」のような返事をするヤスオさんでした。
多分、エリカさんにとっては、正直といえば正直なヤスオさんの回答が、若干感じ悪く聞こえるんでしょうね。勝手に想像しますが、エリカさんの文化圏を想像するに、こういう時ははっきりと言わずに「そうかもねー」くらいにするコミュニケーションなのかもなと想像しました。
エリカさんは基本的に社交辞令のようなものがベースになった文化なのかなと想像します。それに対してヤスオさんは正直でいることを重要視するような文化だったのかなとも思いました。ちなみに長野はその合いの子かなと思います。村文化ですから、嘘は御法度、だけれどもド正直で全部向き合うと、いさかいや遺恨につながるので、曖昧な表現や、言わずに伝えるような時が見受けられます。余談ですが。
温泉旅館は超デラックスでしたね。いきなりマリッジって、最後は温泉なんですかね?3も箱根でしたよね。
◆いい思い出?
そして、前半は夕食のシーンで終わるのですが、気になったのは、エリカさんの「なんでこんなすごいところを選んでくれたの?」に対するヤスオさんの回答でした。その前にこのエリカさんの問いかけですが、おそらく「君のため」とか「二人のため」といったような向きの回答を求めていたのでしょうね。誘導感を感じざるを得ません。なんというか、「こう言ったら、こう返ってくるもの」というハメパターンというのでしょうか、エリカさんのセリフには、そういった雰囲気を感じることが多かったような気がします。それを全部外されるわけですから、思い通り行かない感じがあったのでしょうね。
ちなみに、この「なんでこんなすごいところを選んでくれたの?」というような誘導を含むような接待トークですが、僕も使っていたような気がしました。たまに受け付けてくれないような人とぶつかっていた気がしますが、残念ながら、そういう人の気持ちが分かったような気がしますwww
さて、ヤスオさんの回答ですが、「いい思い出を作ってほしい」から始まり、「新潟を好きになってもらいたい」と締めていました。どうにも僕には終わりを彷彿とさせるように見えましたがいかがでしょうか?もちろん「せっかく新潟に来てもらったんだから」というのはあると思いますがwww
「ありがとう」と返すエリカさんですが、真心で答えたのか、もうYESがないことを察したのかはわかりませんが、ここら辺で「去られる空気を察してから好きが加熱するタイプ」というのを思い出しました。詳しくは考察で触れたいと思います。
マイルドな雰囲気になっても、やはり言葉には表れますね。この後「ケンカしてよかった」「指輪を置いて出てってくれて」「寂しかった、悲しかった」「帰ってくれると信じて過ごしてた」「人としては、本当、めっちゃ好き」というラッシュが来ます。言われたヤスオさんの顔は曇っていましたが、改めてメモを見て戦慄が走りました。
「ケンカしてよかった」というのは、お互いに攻め合ったような印象に見えますが、あくまで一方的にアヤさんを召集して吹っかけたのはエリカさんで、ケンカというより、被害を被ったヤスオさんというのが構図として正しいように見えます。
しかも「出てってくれて」とは、どういう物言いなんでしょうね。一応、言わんとすることはわかります。指輪を外して出ていくという明確な行動をとってくれたおかげで気づきましたみたいなことが言いたかったんでしょうね。けれど、聞いている側からすると、出て行ったことが喜ばしかったとも一瞬考えてしまいそうで、違和感が出ます。
でもまぁ、その後でよくわかりました。「帰ってくれると信じて過ごしてた」と。やっぱり、悪い意味での「自己啓発セミナー」チックですね。何も自己啓発セミナー全てを否定するわけではありません。先ほど出てきた「そのままでいい」の理屈と似ているのですが、人には、ポジティブな理屈を自分の都合に合わせて解釈してしまう危険性というのがあります。
これは、心理の方で「合理化(rationalisation)」と呼ばれる心の働きの一種なのですが、自分にとってマイナスなことや、気分の悪いことが起こった際、それをいいことだったと還元しようとする心の働きが発生しているように見えました。
問題なのは、エリカさん単独で、自分自身のことを考える分にはご自由にどうぞなのですが、ここでの話は、ケンカを取り上げている以上、他者であるヤスオさんも巻き込まれています。相手が何をどのように捉えているかを、結果的に無視して、自分の都合のいいように解釈を話すのは、相手からすると、「はぁ、あなたはね」って感じになるような気がします。
これは一例ですが、言いたいこととしては「ポジティブの悪用」という風に表現させてもらうことがあります。エリカさんのセリフの傾向は、概ね「こう考えるとポジティブ」という理念に則っているように感じられます。これは一見いいことのように見える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、逆してみると「こう考えられない人はネガティブ」というような、排他的というか、ある種の思想に巻き込んでくるような圧迫感が出ることがあります。
これって、結局、「人それぞれ」とか、「相手を尊重」とか言いながら、ある特定の信念のみを良しとして、それ以外を否定しているのと、実はそんなに変わらないんですよね。
ヤスオさんは、エリカさんのそう言ったフィールドというか、圧力に対して抵抗を示していただけのように分析させてもらおうかと思います。
◆ユウタとカナ
スタジオを挟んで後半のユウタさんとカナさん。配分はやはり前半が長く30分、後半が20分でした。ここまで分析するネタが少なかったこちらですが、ようやくネタが入ったというか、これまでちょっとずつ分析していたことが、概ね当たっていたように思える回になりました。
あらすじは、旅行が終わり、ユウタさんが多忙、シーパラ行く、ユウタさんのお友達の店に行く。以上でした。
やっぱりカナさんはユウタさんを見抜いちゃってましたよね。旅行の最終日のシーンでも「頼られるの?」シーパラの入りでも、ユウタさんの「これ以上しゃべるとバカががれるから」に対して「だいぶバレてるけどね」などがチラリと入っていました。
ロマンでマイワールドなA2タイプ、こういう小馬鹿にされるの嫌いなんですよね。いわゆる典型的なプライドが高い人っていうのは、ユウタさんのようなタイプを言いますね。プライドが高いのではなく、単にビビリで、軽く見られることを、スキンシップと思えず、反応しちゃうんですよね。小さいですね。
内容としては、シーパラ後の公園でのやりとりと、友人のお店での会話に絞られます。
公園で夕日を見る二人ですが、カナさんの「なんで若干距離が開くの?」から、空気が変わります。確かに、ユウタさんはカナさんにベタっと近くことは観察できていませんでした。個人的にはカナさんから寄って行ってもいいんじゃないかとも思いましたが、そもそもイチャイチャしたくなる相性ではなかったのでしょうね。ユウタさんを置いて一人で少し離れた椅子に歩いて行ってしまうカナさん、少し遅れて追いかけてくるユウタさん。その後が見ものでしたwww
座って夕日を堪能するカナさん、ゆっくり近づいてくるユウタさんでしたが、隣に座るでもなく、「どうした?」と声をかけるでもなく、付近で居心地悪そうにウロウロウロウロ、これをうろたえているというのでしょうか?しばらくして、カナさんが「行く?」と声をかけて、ようやく動きます。
これ、多分ユウタさんは、カナさんの機嫌が悪くなったと思ったのでしょうね。僕の見た感じ、なんの気なしか、ユウタさんを試すような動きだったように思います。声をかけても問題なかったでしょうし、ホントにユウタさんのビビリな部分がよく見えて、吹きそうでしたwww
スタジオでは、「近づかないのは、ユウタが決心してない?」などの議論が交わされていましたが、これは、ただ単に、ユウタさんは、カナさんの考えていることや、どんな反応が返ってくるかわからないところが恐かっただけだと思います。カナさんから見透かされているような居心地の悪さがあったのではないでしょうか。
では、今回の一番の見所に移りましょう。
◆ユウタの持論をお披露目しましょう
翌日 <19日目> ユウタさんの友人イサミさんが働いているカフェに二人でランチに行きます。このイサミさん、この方もやっぱり僕が苦手としているタイプの方でしたwww 中身や見た目が素朴なのに、なんか勘違いしているというか、着飾っているというか、そんなアンマッチを感じました。ユウタさんもそうですが、素朴にして着飾ることなく朗らかにしてくれていれば、とても魅力的な方たちなのに、なぜか虚勢を張ろうとしている様が見えてしまって、逆に小さく見えるというんでしょうか。ダサく見えるんですよねー。
ユウタさんがイサミさんに結婚報告するところから始まります。
イサミさんが今日彼女とケンカ中のような振りをしたことで、そう言った話になっていきましたが、ユウタさんが思う、女性の嫌なところの話が出ます。
「女の人って、そこで言わなくていいことをボッって言ってきたりする。思ったことをバッて言う」「楽しくいたいデート中とかも言わない」「女の子は態度に出る」「後日言った方がいい」というようなことでしたが、やれやれです。
このタイプ、言うことは立派ですが、結局、思ったことをその場で言い出せないタイプであることが多いです。その場での発言を控えるのは結構ですが、結局、後からも言い出せず、先送りを続けるパターンが多いです。追い込まれるまで直面できないタイプと言ってもいいでしょう。
思ったことは、その場で言えばいいというような単純な話ではありませんが、基本的にその場で発言をするタイプの方の中には、「その場で言っておかないと、後で取り返しのつかないことになる時がある」と考えている人もいます。タイミングを逃したり、忘れたりして、悪影響につながったらどうするのでしょうね。僕もこう考えるタイプです。
この、後回しにするタイプの人、もしくはビビリで言い出しにくい人、とある天秤を持っています。発言にはメリットとデメリットがあります。逆に発言しないという行為にもメリットとデメリットがあります。あまり深く考えなければ、「人はメリットが多いことを基準に動く」と考える方が多いでしょう。しかし、カウンセラーとして仕事をしている中で「言いたいことが言えないんです」という悩みは珍しいものではありません。
僕の答えを示しておきたいと思います。
人は、確かにメリットが大きいと想像がつくことにつながる行為を魅力的だと考えます。しかし、判断の天秤はそれだけではないように思います。
それは、危機管理的な直感的なものです。
デメリットが少ないかどうか、もしくはリスクが小さいか大きいか。こういった尺度で行動を決定するという側面もあると僕は考えています。
すなわち「言いたいことが言えないんです」というお悩みに対して、僕がよく答えさせていただくのは、「言えない」んじゃなくて「言わない」という判断をしているんですよ、というようなお話をさせていただいたりしています。
発言にはリスクを伴います。発言して場が荒れるくらいなら、言いたいことを思いついても「言わない」方が安全という理屈です。非常に理にかなった判断だなとも思います。
話を戻しましょう。ユウタさんが後回しにするタイプというお話ですが、リスクを考えて発言しないという判断について例を挙げさせてもらいましたが、では、なぜ僕がユウタさんのことをダサいと感じるのかと言えば、このユウタさん、所作や見た目の作り方から見て、「強そう」とか「頼りになりそう」といったように思われたいフシが見て取れます。作っている表情や動きなど、「大きくて強い男」と見られたいのでしょう。
自分のことをビビリだと正確に認識して、「僕、小心者なんですよ」と自己開示する人を、僕はビビリだとは思いません。自分の特性を理解して、それに即して行動しようとする立派な人だと認識します。
しかし、このユウタさんは、「強くてビッグなヤツ」と見られたがっているのが丸見えなくせに、もう、見るからにビビリな所作なんですよね。
リスクを怖がるのは、大雑把に行って「ビビリ」と表現しますが、それを隠そうと「後から言えばいい」というのは、僕には「回避」つまり「逃げ」に見えるわけです。エリカさんとはタイプが違うとはいえ、同類と言えば同類の人間に見えているということです。つまり、本当に雑に分けますが、大雑把に言って、結果的に嘘つき、嘘の上塗りのタイプに見えています。エリカさんも、このユウタさんも、大きな意味で言えば、「口ではそれらしいことは言うけれど、中身を伴っていない人」と言う分類に入っています。
さらにここで、イサミさんが「優しく言ってほしい」と付け加えていますwww これ、ほんとやれやれでした。パートナーから強めに何かを言われるというのは、濡れ衣のこともあるかとは思いますが、そもそも、それまでの本人の所作も原因の一部になっていることが多いかと思います。それをさておき、相手をイライラさせているのにも関わらず、さらに「優しく言ってほしい」とは、どんな贅沢なんでしょうね。そういう「そもそも」を考えていない、もしくは考えられないスペックの低さにイライラしてしまいます。
こういうタイプの人たちは、自分に対して甘々な人に寄っていく傾向がありますよね。この世は捨てる神あらば拾う神ありですね。こういうダメ系の人を、どうしても「かわいい」と感じてしまう方がいるわけです。確かに、疲れた時、辛い時に癒しは必要ですが、おかげでこういうタイプの方たちが、自分自身と直面し、成長することを疎外していると言わざるを得ません。人の悩みや争いが絶えないわけです。
◆探偵カナ、本領発揮
このイサミさん、いい話題振りをしてましたね。スタッフさんの誘導なんかもあったのでしょうか?それとも、少し頭が弱い系なのでしょうか?聞きにくいことを聞いてくれます。「なんで結婚したの?」とぶっ込んでくれました。
このイサミさんに対する僕の分析ですが、もしこの動画をユウタさんが見ていたら、「オレのことはいいけれど、ダチのことを悪く言うのは許せない」とか言ってきそうなタイプだなと、ふと思いました。先に断っておきましょう。
この理屈、おそらくユウタさんからすると「自分は、出演者だから、何を言われようと覚悟している。友人は協力して出てくれたのだから、そこまで言うことないでしょ」みたいな理論なんでしょうね。比較的あるあるです。
残念ながら、ご友人も出るからには出演者ですよね。大きなメディアに出演する覚悟というのは、分析を受けることもわかっているということを指すのではないかなと思います。
そもそも、出演を依頼したり、イベントの候補として名前をあげたのはユウタさんなんだろうなと思いますから、責任の重きはユウタさんになっちゃいますね。出演したことの後悔先に立たずですね。
ここから、結婚探偵カナの切れ味が、その片鱗を見せ始めました。
イサミさんの「なんで結婚したの?」に対してユウタさんは「今後を考えて、抱えるもの抱えて、追い込んでいきたい」と答えています。率直に「うわ〜、カッコつけ出た〜」と思いつつ、表現の曖昧さに驚愕です。全く具体的な答えじゃないですよね。「自分を追い込むための結婚」これ、かっこいいでしょ?と言わんばかりなのでしょうか。エリカさんとそっくりです。表面だけ形をつけて中身がない。そう感じたのは僕だけでしょうか。
イサミさんが「こんな熱い人間と毎日一緒にいて大丈夫?」とカナさんに聞いていますが、どこが熱かったのかさっぱりでしたwww ただのマイワールド、ロマン、ヒーローに憧れる子供のようでした。カナさんは見抜いていたでしょうし、女性の方が人生に対して早熟なことが多いのですが、カナさんの方が断然大人で現実的だと、僕には見えています。「二人の時は、全然熱くない」うまく返していました。そりゃそうなんです。おそらく喋れないと思います。多分、ユウタさんには、カナさんから見抜かれているような感覚があったのでしょう。
ここからが謎トキの時間でした。
「私は子供三人ほしいから、早く結婚したいと思ったけれど、ユウタ君は早く結婚する必要なくない?子供もすぐじゃないし、仕事に集中したいと言う」などなど、おっしゃる通りでしたよね。
その後のユウタさん、「自分の中で」と始めますが、ユウタさん系の人たちの言う、この「自分の中で」ですが、頭がそこまで強くない人が、頭良さそうなことを言いたがっているときに使っているんじゃないかなと見えてしまうのですが、これまた僕だけでしょうか?
それはいいとして、「結婚したいなと思ってたし、実際」(うーん)だから、それがなんでなのかと聞かれているのですが、なんとなくならなんとなくでもいいと思うんですが、この手の人たちって、それではいけないと思っているのでしょうね。指摘されていると取り違えているのでしょう。「なんとなく、したいなって思ったんだよ」と素直に言えません。それによって、さらに相手に嘘をついているような不信感を与えてしまうことがわからないのでしょうね。
「自分なりに固めていきたいなと」(うーん)だから、何を固めたいんでしょうね?案の定、カナさんから「よくわからない」と言われています。「足元を固めたい」「結婚したら固まるの?」「家庭があるわけだし」「妻を持ったら、仕事中心とは行かなくなるよ」「そういうのも尊重し合って、できる人がいい」「愛情なしがいいの?」「ありで」
と続いていきます。はい、よくわかりました。
なんとなく、「結婚した方がいい、迫がつく、社会的に認められる、人から立派な人と見られる、かっこいい人間と見られる、仕事大変なのに家庭も賄っててすごいって見られる」そんなところでしょうか。ぶっちゃけ、家政婦さんを雇えば?と突っ込みたくなった人もいるのではないでしょうか?
まぁ、とにかく悪い意味でのロマン爆発ですね。「尊重し合って」とありましたが、これもエリカさんとそっくりで、「し合ってる」ではなくて、合わせてくれるということですね。全然未熟な人なのに、この状態の自分に惚れて合わせてくれる人募集という、結婚できない人代表な感じです。
おそらくユウタさんの内的世界では、男は仕事頑張ってる、妻は苦しくても寂しくても我慢して頑張る。たまに時間が取れたときに「いいのよ」と言われたい。昭和ロマンですかね。そんなことを夢見ているのでしょう。それを接する人に褒め称えられたいのでしょうね。実はよくいます、そういう人。だからA2タイプは、いい距離感だとすごくいい人なんですが、一歩踏み込むと、痛い目に遭うことがあります。
カナさんがフィニッシュに向けて進めます。「そういう人を好きになりたいってこと?」「そう」「だから好きになれないんだウチを、そういう感じじゃないから」
はい、決まりました。謎解き完了でしたね。
◆ユウタもIJ
この後、ユウタさんがカウンターをかましますが、話をすり替えていますね。すごくわかったような顔、上からの物言いでしたね。そう、彼も「I・J」アイアム・ジャスティス。はっきり言って、カナさんの方が、頭の回転が早いですね。話の展開についていけず、何も言えなくなってのこの後です。
「これもそうなのよ、俺が言いたいのは。この場の話じゃないじゃん。家帰って話せばいい話じゃん。イサミはどうなるの?せっかく紹介してるのに、それが嫌なの一番」
出ましたね。逆ギレもいいとこですね。途中まで話に乗ってましたよね。そう思ってるなら、もっと早い段階で「それは、後にしようね」などと言えば、穏便にできたと思うのですが、いかがでしょうか?
また、この話は、その場でする話として、間違ってなかったと思いますね。なぜなら、友人がいたことによって出てきた話ですし、自宅でそんな話をしたら、修羅場になっちゃうんですよね。僕も仕事でカップルカウンセリングをすることがたまにありますが、夫婦やカップルの問題のための真面目な話は、自宅以外ですることをお勧めしています。険悪な雰囲気を伴う可能性のある真剣な話し合いは、他者のいるカフェなどで行うことで、暴力などを抑止することができます。また、記憶は、場所とリンクして思い出すこともあるので、嫌な話は外でして、自宅に持ち帰らないということも大切です。
イサミはどうなるの?についても、まずは、その場を選んだユウタさんにも責任があることから「身から出た錆じゃん」とも思いますが、そもそも話の起点はイサミさんでしたが、どういう意味なのでしょうか。「せっかく紹介してるのに」などと悠長なことを言っていますが、あっという間の30日間ですし、ユウタさん自身が忙しくて、ほとんどカナさんと過ごす時間がないんですよね。話題が出るというのはチャンスで、すぐに事なかれ後回しをやろうとするみたいですが、この短期決戦においてチャンスは後回しにしてるヒマがあるのでしょうかね?旅行中に事業計画だの目標設定だのと言っている割に、やっぱり中身が伴っていないなぁと、正直思ってしまいました。
そして、何より、そもそも、カナさんの話は、ユウタさんの素行から来る感想なわけで、なんで自分は悪くないというような顔をして、上からしゃべっているのかが謎で仕方ありませんでした。
その後が壮観でしたが、「じゃあ、やめるわ」と、一瞬にして話を収めるカナさん。大人というのは、こういうことなんじゃないかなと思いますけど、いかがでしょうか。そもそもカナさんは全然熱くなっておらず、冷静な分析を説明していただけのような気がしましたがどうでしょう。
ちなみに、初めて「まんじ卍」を通常会話で聞けましたwww
◆二人の言いたいことはわかるは危険 !?
この後のスタジオで、この第9話は終わりますが、少しだけ触れておきましょう。
陣内さんが「二人とも言いたいことはわかる」
小柳津さんが「友人が入ってようやく結婚というキーワードが入って議論し始めた」
あいのり経験者のクロさんが「ユウタさんがカナさんを好きになる努力をしていないのでは?」
というような意見でした。
小柳津さんもクロさんも切れ味が良かったですね。菊池亜美さんは、さすがのオーラで、特に印象に残るコメントはありませんでしたが、存在感がさすがでしたね。
触れておきたいのは、陣内さんの「二人とも言いたいことはわかる」です。
これ、一見お手本のような仲裁に入る時のパターンだと思うのですが、実はこれで本質的な解決を見られた試しがありません。なぜかこの中立のような入り方、抗争中の二者の対立が深まります。ここから入る仲裁は、結局どちらかが無理やり気持ちを抑える、もしくは、どちらも気持ちを悶々とさせたまま、それ以上争えないような状態に持っていくという終わりを迎えるような気がします。本当の紛争解決って、争っていた二者が二者ともスッキリしている状態だと思うのですが、そうならないとこをイメージできるでしょうか?
この「二人とも言いたいことはわかる」という入りですが、この時点で対立する二者は二者とも「相手の言うことも正しいと言いたいのか!?」という不満が発生します。対立や紛争というのは、少なくとも「相手が間違っている・自分は少なくとも間違っていない」という状態であることが多いです。そこにきて「二人の言いたいことはわかる」と入ると、つまりは「二人とも言い分があることはわかった」すなわち「二人とも正しいところがある」というように両者に聞こえるわけです。
対立する紛争関係にある二者は、相手の不正部分について認識していますから、第三者が相手に正しい部分があるというような雰囲気を感じると、「こいつはどっちの味方だ?」とか「こいつはわかってるのだろうか」といった詮索が始まり、緊張感を高めます。
結局、この入りをする仲裁者は「お互い様」という着地点を目指す傾向があり、それによって対立する二者は、それぞれに煮え切らない終わりを迎えることになるというわけです。
意図的に不正を働いていた側がいた時、まさに「しめしめ」な状態で終わることさえあります。しかも、仲裁者だけが「いやー、うまく収めた」みたいな実感さえ持つことがあり、そういった問題解決の様を見るに、本当に嫌な気持ちになったものです。
では、一例として、どうすればいいのかを挙げておきたいと思います。まずこの「二人とも言いたいことはわかる」は言わないことをお勧めします。物事の仲裁は、白黒はっきり付けない方がいいという意見もありますが、僕が仲裁的な立場に立たされる時、少なくとも僕は、個人の観察と感想、意見、分析などをストレートに伝えていきます。痛み分けという結末は狙いわないことが多かったように思います。
僕が思う、紛争の解決は「二者の気持ちがスッキリすること」を目指しています。そのためには、わかる範囲での紛争の理解が必要ですし、どこが悪かったのか、誰が悪かったのか、なぜ悪かったのか、なぜそれが起こったのか、などを分析していきます。
これにより、きちんとどちらが悪かったのか、それぞれどのような配分で悪かったのかなどを明確にすることを目的にします。ポイントは、後から仲裁に入った僕に二者が説明することを通して、説明する本人が自己理解を再構築することと共に、紛争の両者が相手が思っていること、自分が把握できていなかったことなどを把握できる点にあります。
紛争関係にある二者がスッキリするためには「相手がしっかりと理解した」ということが欠かせません。謝罪するにせよ、しっかりとした理解を伴って行われる謝罪と、そうでないものには歴然とした差が生まれます。
多くの紛争が「気持ち的なもの」が本質にあると僕は考えています。故にしっかりと両者が理解をし、謝罪をすることによって、ようやく問題が解決されます。両者が本質的に理解できていない時、問題は充分に解決されませんので、そこを徹底的に追求していきます。また、両者が理解できているのにもかかわらず、余分な感情で充分な謝罪にならなくとも、問題は概ね解決されることが多いです。それは被害者側が「呆れる」「あきらめる」という、一見気持ちよくなさそうな終わりですが、これも実は「スッキリ」に似たような感触を得ていたりします。
伝わったでしょうか。一見無難に見える「二人の言いたいことはわかる」ですが、この入りで、すでに最初に選ぶべきドアを間違えているわけです。ご参考までに紹介させていただきました。
◆次回予告
一応、次回予告も触れておきます。
ヤスオさんとエリカさんは、ヤスオさんのお姉さん家族とご一緒するようですね。ユウタさんとカナさんは、ユウタさんのお店でディナーのようでした。
エリカさんのセリフで「なんかもう、普通に過ごそうかなと思ってる」と入っていました。どういう意味なのでしょうね。いきなりマリッジをあきらめるという意味なのでしょうか。それとも「素でいく」という意味なのでしょうか。次回予告としては、前者をほのめかすことで、視聴者の気持ちは引き込めそうですね。きっと後者の意味なのでしょうけれど。それくらいでした。
■⑤まとめ
◆まとめ「吊り橋効果 !?」
では、まとめ!
まずは、エリカさんの落ち着きっぷりについて。散々攻撃しといて、見捨てられそうになると寂しさが出る。こんな人って珍しくないですよね。
一般的には、失うことを実感してからわかるなんという解釈をする方も少なくないのではないでしょうか。間違いではないとは思いますが、もう少し詳しく見てみましょう。
このエリカさん、何回も分析させていただいていますが、やはり若干の「境界性人格障害」っぽいところがあるように思います。けれど、そうとも言い切れないところがありますし、僕はお医者さんではないので「診断」ということはしませんし、知っている知識の中で、それに近いような気がするとまでしか言わないのですが、エリカさんは単純に能力が低いというか未熟というか、そういう人のように思われます。
どんな能力が低いかと言えば、「論理能力」「記憶力」「自己理解」かなと思います。これらから発生する「万能感」「身の程知らず」「わかった気になっている」というのがわかりやすいところかと思います。
ここに加え、AB型女性特有の気分が変わると人が変わるというような特性も合わせることで、このような人を理解できるのではないかなと思います。
このタイプ、本当に本質的には「お気楽」で、計画性が足りません。行き当たりばったりと言えばいいでしょうか。その割にお金に対する執着は強く、このいきなりマリッジ2の後、ブログで結構稼いでいるようですね。youtubeの方は調子悪そうですが、出演をお金に還元しているところは達者ですね。
しかし、このタイプ、男性から見ると、本当に付き合いにくいタイプです。雑に言えば、「超マイペース」「わがまま」「自己中」のようにしか見えません。気分によって性格がガラッと変わりますし、記憶の連続性もないように見えますし、否定されることを強烈に嫌がりますから、支離滅裂にも関わらず、不完全な理論武装で攻めてきます。その時の様は第7話で見たのが典型的なパターンで、とにかく自分が正しい、お前が間違っていると主張し続けます。ただの駄々っ子ですね。
そういった違和感を感じるところが「境界性人格障害」っぽいと見えてしまうところなのですが、第7話の、ほぼ洗脳のようなやり口もまた、このタイプと疑ってしまう要因になります。もし仮に人格障害系だったとするのであれば、その行動の根本にある欲求というか、源泉は「見捨てられ不安」になります。この「境界性人格障害」の方は、他者をコントロールし、アヤさんのようなタイプを丸め込み、子分を連れていることが多いです。他者を制圧し、コントロール下に置くことで「見捨てられ不安」を薄めているわけです。
ヤスオさんに指輪を置いて家出をされたエリカさんですが、ショックを受けたのかと思った側から、ヤスオさんをコントロールする算段に入っていました。謝罪とも訴えともつかないような文面を送り、謝りつつ責めるという歪なメッセージを届けています。
この第9話は、寂しさや悲しさで、少し大人しい雰囲気に見えましたが、これはストーリー中でも触れましたが、マイナスからでも上がっていくときは、悪くない雰囲気で安定することがあるということだったように思います。
もう一つの観点を加えていきたいと思います。それは、エリカさんの親が離婚しているという生育歴。さらに祖父母に預けられていたという点です。
わがままマイペースなエリカさんですが、ヤスオさんに見限られるかもしれないというショックは、人格障害から来る「見捨てられ不安」とは異なる、生育歴から来る「見捨てられ不安」があったのではないかなとも思いました。これが「境界性人格障害」と言い切れないポイントになります。病的な、かつ根本的な人格からくる「見捨てられ不安」ではなく、生育歴の傷から来るものでは、少し病態水準に違いがあるのではないかなというのが、僕の感じです。
この寂しさを実感したこと、そして、仮にも住居を共にすることで得られたチーム感や家族がいる感、安心感は、作品内でも本人が口にしていますが、これらによって「私、この人と一緒にいたいかも」という感覚になったのかもしれませんね。
有名な心理効果で「吊り橋効果」というのがありますが、これは吊り橋を渡っている時に発生する、恐怖から来る胸の行動のドキドキと、恋愛から感じるドキドキを錯覚して、勘違いし、本当に恋心に繋がることがあるというものですが、この時のエリカさんを分析するに、家族になった錯覚とそれを失うかもしれない寂しさから、「私はこの人が好きなのかも」という認識が出たのかもしれないというのが、今回の分析です。
◆ヤスオさん
次が、ヤスオさんに関しては、もう、諦めたというか、決意が固まったのでしょうね。新潟旅行で「いい思い出を作って欲しい」というセリフが気になりましたが、ヤスオさん自身がYouTubeチャンネルで放送している「いきなりマリッジ反省会」で概ね僕の分析が的確だと評価していただけましたし、裏話を聞いているに、ここも当たっているようです。
それでも番組を全うしようとするところはすごいですね。特に裏話で実感したところは「最後の1日まで、自分の気持ちが変わるかもしれない」というコンセプトを持っていたところでした。しかし、最初から嫌だったけれど、日を過ごしていくにつれ、それが強くなっていったとのことです。本当にきついところを最後まで頑張ったんですね。お察しします。そして、「最後の1日まで、自分の気持ちが変わるかもしれない」というコンセプトですが、「そう思ってやっていた」ではなく、「そう思うようにしていた」ということが全てを物語っていました。
また、ヤスオさんのYouTubeの反省会はライブなのですが、「本当は写真の方をやりたい」「あの人とは2度と関わりたくない」「気持ちが濁った」ということにも触れていました。心中お察しすると共に、やっぱり僕も、この番組を分析していて、実はあまり気持ちがよくありません。この第9話は、分析をしている風景をYouTubeライブにして、見てくださる方と交流しながらやったことで、かなり気分が悪くなることを抑えることに成功してほっとしているくらいです。ヤスオさん、本当にお疲れ様でした。称賛を込めて「武士か!」と言いたいと思います。
◆ユウタさんとカナさん
ユウタさんとカナさんですが、これはほとんどストーリーを追いながら、分析をお話してしまいました。まとめとして言いたいこととしては、初期から立てていた僕の予想が概ね当たってきたような気がしましたというくらいです。カナさんがユウタさんを見抜いて、疑い始めるのではないかと分析させていただいていましたが、そのような展開ですね。
番組の構成を見ているに、スタジオや、番組のバイアス、視聴者の見方として悪者になっている人たちですが、概ね冷静に見れば、僕の見え方が逆になっています。しかし、間違っていなかったようですね。ナツキさん、ヒナさん、ヤスオさん、カナさん、こちらが常識的な人たちでしたね。
◆番組構成
最後に番組構成についてですが、今回思ったのは、この「いきなりマリッジ」、新婚観察バラエティということなんですが、一般的な見方としては、「本当に二人は結婚するのか?」というところに目線を集中させられています。
しかし、僕が見るに、カップルが崩壊していく様を見る楽しさといえばいいのでしょうか、表現は残酷ですが、人間は本来、残酷ですので、そういったものを見るのは、実は根本的には興奮を覚える生き物であったりします。過去を遡れば、そう遠くない過去に西洋・東洋を問わず、公開処刑という、今では考えられないことが実行されていました。
人の命の重さ、捉え方が変わった現代において、そんなことはあり得ないという時代になっていますが、この公開処刑、たくさんの人が見物に集まります。一大イベントだったわけです。これが、現代では、ホラー映画や、ミステリーなどに置き換わったということです。作品の中でたくさんの人が亡くなりますよね。なんでそういう演出を容認できるのでしょうか。考えてみると面白い発見があるかもしれませんね。
さて、番組自体の分析ですが、一見登場人物が「頑張ったら、うまくいくかも」という内容を見る楽しさのように見えます。しかし、結果うまくいかないことに共感を得ているところも見られます。つまり、うまくいかないものへの挑戦を見せられている構図です。「うまくいくかも!」そして「やっぱりダメだったか」に納得する。そして次のシリーズが見たくなる。こんなサイクルを作っているのではないでしょうか?番組のバイアスのかけかたを見ているに、序盤で無理やり盛り上げていますよね。それが崩壊していく様を見ていく。だいたい伝わるでしょうか。
制作会社を同じくして、「さよならプロポーズ」もありますね。これは「この二人無理でしょ」の演出ののち、「え!成立なの!」というびっくりを演出していますね。この2作品は表と裏のような関係性を感じますね。
ちなみに、この制作会社、テレビチャンピオンという番組をやっていたところだと聞いたことがあります。さすがの実力ですよね。
今回も最後までご視聴いただきありがとうございました。
ハシモトビズチャンネルでは、基本的に毎週(水)(日)夜9時から、公開収録、youtubeライブを行っています。ライブでは、チャットコメントと交流しながら進めていますので、良ければお気軽にお越しください♪
では、また、次の動画かライブでお会いしましょう。ご視聴ありがとうございました。
ではまた!
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