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超軽量化!マルチマテリアル技法って何?

橋本エンジニアリングのnoteをご覧いただきありがとうございます!
今回は軽量化技術とその実例についてお伝えします!


マルチマテリアル技法って何…?

 タイトルにもある「マルチマテリアル技法」って何だ…?と思われた方は多いのではないでしょうか。マルチマテリアル技法とは、軽量強度部材とされる”マグネシウム・チタン・カーボン(CFRTP)”などを適材適所で使いこなし、金属部品の大幅な軽量化を行うことです。軽いが強度の低い素材を使うのではなく、軽くて強度も強い素材を使います!

 話は少し変わりますが、金属はその素材によってだいぶ重さが違います。水は10cm四方の立方体だと1.0kgの重さであり、これは比重1.0となります。比重で比べると鉄は7.8なのに対しアルミは2.6と、かなり重さに違いがあります。チタンは4.51で、マグネシウムは1.74です。ちなみに金は19.3で、指輪などに使われるプラチナは…。気になった方はぜひ調べてみてください!

 このように、身近に使われている金属でも重さはかなり違うことが分かります。

そば切り包丁って重いんだ…

 またまた話は変わりますが、そば切り包丁を持ったことはありますか?「この道30年!」みたいな職人さんが使っている、あの大きな包丁です。職人さんは軽々と扱っていますが実はあの包丁、結構重いのです。
「老後にそばでも作るか!」と始めると、包丁が重くて続かない…なんてことも聞かれます。

 そこで橋本エンジニアリングでは、軽くて切れ味の良い包丁を開発しました!!

 メインの部分をチタン合金、刃の部分だけは青紙二号を使い軽量化をしつつも切れ味は最高の包丁です。このように、違う材料を適材適所に用いて製品の大幅な軽量化を行うことこそが、マルチマテリアル技法なのです!

異材接合技術によって生まれたそば切り包丁「彩矢」

実は難しい新素材の加工

 そば切り包丁のように、軽量化素材を使えば軽く作れることは分かったと思います。しかしこれらの素材は加工が難しく、異材同士が接合しないなど技術的に使えないケースが多々ありました。

 そこで弊社では超軽量車いす「MC-X」の開発を通じて、マグネシウムを中心とするマルチマテリアル技法を確立しました。一般的なアルミ製車いすは15kg前後、鉄製だと18kg以上するものが多いですが、「MC-X」は6.2kgと驚異的な軽さを実現しています。
 自社のみで難しい部分は協力企業の技術を借り、浜松の町工場の技術を集結してマルチマテリアルが成り立っています。

加工が難しい素材を使うため、様々な技術が使われています!

様々な分野へ進出したい!

 橋本エンジニアリングの超軽量化技術マルチマテリアル技法ですが、車いすだけでなく、様々な分野へ広げていきたいと考えています!実際にアルミ鋳造ちゅうぞう器具(溶けたアルミを掬ったり、余分なカスを掬う器具)では既存の鉄製からチタン製へ変更し、現場作業者の負荷軽減を実現しました。

ノーメンテ高耐久の軽量鋳造器具「DTi」

 このように、広く様々な分野でマルチマテリアル技法を活用し、諦めていた製品の軽量化・カーボンニュートラルに貢献します!


テレビに出ます!

noteをご覧いただき、ありがとうございます!

12月4日(月)14:30~15:00 NHK Eテレにて『夏井いつきのよみ旅!in静岡(再)』に橋本エンジニアリングが登場します!
俳人 夏井いつきさんとホストのROLANDさんによる詠み旅です。ぜひご覧ください!



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