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【切削加工】削ります。削られます。

 橋本エンジニアリングのnoteをご覧いただきありがとうございます!
ゆる~く情報発信しているので、のんびり見て行ってください。


量産工場…ではありません!

 クルマやバイクの部品工場と聞くと、あなたは何を思い浮かべますか?ベルトコンベアに部品が乗せられ、ロボットが黙々と作業をしている様子。あるいは、大きな機械が整然と横並びになっていて広い工場で作業している様子。

少なくとも筆者はこの会社に入るまで「工場」といえば「大量生産」のイメージでした!

 しかし弊社は量産工場ではありません。でもクルマやバイクの部品も作っている工場です。では、何を作っているのか…?

開発は1日にして成らず

 クルマやバイクを新たに開発する場合、デザインや設計した後すぐに生産を開始するわけではありません。

試作やテストを何度も行い、ようやく生産が開始されるのです。量産工場ではこの「生産」を担っていますが、橋本エンジニアリングはその前段階の「試作→テスト→生産準備」で使う部品を製造しています。

コストの話

 この試作やテストで使う部品、実は量産品に比べかなり高いのです。手のひらサイズの小さな部品で量産品なら1個100円程度のものでも、試作やテストの部品だと5000円以上することもあります。でもなぜこんなに値段が違うのでしょうか…。

 金属の量産部品はほとんど「鋳造」という方法で製造されています。これは溶けた金属を金型に流し込んで成形する方法で、連続して作り続けることができるので1個あたりのコストは安価に作ることができます。イメージはまさに鯛焼きです!

鋳造は鯛焼きに似ている…?

 しかし、この鋳造の金型を作って量産稼働させるには膨大な費用が掛かります。もしも間違った金型を作ってしまったら大変な損失です。

切削加工の登場!

 膨大な費用を掛ける前に、作る予定の製品が本当に正しいのか確かめなければなりません。そこで弊社の登場です!「試作・テスト・生産準備」で使う少数・小ロットの金属加工を行っています。

 試作・テスト部品は量産品に比べ値段が高いと書きましたが、その理由は1つ1つ切削加工(削り出し)で作っているからなのです。金属の塊から機械を使って削り取り加工しているので、鋳造に比べ時間も掛かるし量産には向きません。しかし、高精度で次々に別の形・材料の加工が行えるので、少数の生産には向いています。詳しくはHPを覗いてみてください。

 弊社は切削加工の工程だけでなく、材料の仕入れから表面処理や熱処理、検査まで自社部門と協力メーカーを通じて一括して行うことができるので、一括受注と短納期に対応しています!

加工機械、こんなのあります

 ここで橋本エンジニアリングが所有している加工機械を一部ご紹介します。円筒形の加工をメインに行うNC旋盤、角モノ加工のマシニングセンタ、精密加工のワイヤー放電加工機、電極で加工する型彫り放電加工機、その他、研磨機5軸複合旋盤など多くの機械が活躍しています!

品質保証もしっかり!

 作った製品が図面通りに作られているか品質の確認も重要です。橋本エンジニアリングでは専門の品質検査部門を持ち、専門機器で徹底した品質保証を行っています。三次元測定機、形状測定機、粗さ測定機、真円度測定機などを使い、正確に測定します!

検査室は常に温度が一定に保たれています!

この技術、他の分野へ拡げていく!

 橋本エンジニアリングではクルマやバイク、すなわち輸送機器産業の試作・テスト部品を製造していると書きましたが、「輸送機器の部品しか作らないぜ!」ということではありません。むしろ、ここから多方面へこの技術を展開したいと考えています!実際に、輸送機器とは関係のない分野のお仕事も多く行っています。

遠方のお客様ももちろん対応可能です。「これ、加工どうしよう…」があれば、お気軽に橋本エンジニアリングへ聞いてください(*^^*)


【おまけ】

 ここまでnoteをご覧いただきありがとうございます!営業部のKです。
私は4月に中途で入社しましたが、製造業へ飛び込んだ人間なので全く知識がありません。この業界に入って気が付いたことがいくつかあったので、寝言だと思って聞いてください。

①世の中の製品って、必ずC面かRが角についてる…
この業界に入るまでは全く考えたこともありませんでしたが、世の中の手に触れる製品はどの部分もC面かRが付いていることに驚きました。どの製品も角で手を切らないよう設計されていたんですね。

②「削り出し」って大変なんだな…
クルマやバイクのオプションパーツで「〇〇削り出し!」ってよく見ますけど、実際削り出しの製品って作るのも大変だしコストもかなり掛かるんですね。以前までは「削り出しって少し高いんだなー」ぐらいでしたが、金属のブロックから削り取って加工するので、削り取られて使えない部分も当然出てくるし、鋳造に比べたら時間も掛かるので「削り出し」がいかに大変な作業か理解しました。

③穴に入らない…
日常生活で穴に棒を差し込むような製品って、何のストレスもなくスムーズに入りこむことが殆どですが、製造業のはめあい製品はギッチギチなことが多い気がします。特にスプライン形状だと全然入らない…。はめあい公差って凄い精度だな~と毎回関心しています。

それでは次回もお楽しみに!

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