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タイムリープ映画×2本『MONDAYS 〜このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』『リバー、流れないでよ』

タイムリープ邦画×2作。 どちらも面白かったが、特に『MONDAYS』大好き!

『MONDAYS 〜このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』


監督:竹林亮 ○『リバー、流れないでよ』 監督:上田誠(ヨーロッパ企画)

小さな広告制作会社を舞台に1週間おきにタイムリープが起きて月曜に戻り、繰り返される。だがそのことに全員が気付いている訳ではなくて、少しずつその認知を広げていくことで繰り返しを止められるのではないかと考え、次第に皆が団結していく。その様子が爽快。

最後に「気付かせる」べき上司がマキタスポーツ。彼がまた本当に良い。 普段から毎日が繰り返しのように感じてしまうハードワークを皮肉ったような設定。劇中の制作物も考証がちゃんとしていて(プレゼン段階というのもあるが)、広告業界モノにありがち、というか殆どそうなんだけど、できあがった完成物があまりに酷すぎてドラマに入り込めない、あの症状も起こらない。

最後にはオフィスの全員のことを、隅々まで全員好きになる。主人公は日々の仕事に疲れモチベーションを失い、当初は退職も考えている。彼女の最初の登場時と最後までの変化がいい。演じる #円井わんさん素晴らしいです!

皆が繰り返しにより少しずつスキルを積み重ねていって、上司に気付かせることを目的に団結していき通じ合っていく様子が、最後ちょっと泣いてしまうくらいぐっときた。この感動はアレだ『カメラを止めるな!』に似ている。あんな気持ちを味わいたいなーって人にお薦めしたい。

自分が以前からインスタをフォローしていた #夏生さえり さんが脚本というのも驚いた。 個人的に、歴代「広告業界モノ邦画&ドラマ」のナンバーワンです。

『リバー、流れないでよ』


『リバー、流れないでよ』のタイムリープはなんと2分。舞台は京都・貴船の老舗旅館で、こちらは全員が最初からタイムリープに気付いている。だから繰り返しというよりもずっと続いているドラマのよう。

手持カメラでずっと追っかけるスタイルで(ひょっとしてノーカット?)、旅館が舞台の演劇を観に来ている気分。MONDAYSよりもずっとコミカルでリアリティライン(そもそもだけど笑)も低い。

2分でできることは限られている訳で、それをなんとか実現しようと皆が経験値を貯めて団結していく様子が心地良い。 こちらも良い脚本なのだけど、キャストを好きになる度、入り込み度はMONDAYSほどではなかった。シチュエーションもあるだろうしね。

でも最後のハッピー感はこちらもひけを取らず。演劇系演出とコメディ好き、ハッピーエンドを求める向きにお薦め。しかしこの舞台の旅館、聖地巡りで大変になっちゃうのでは…。自分も泊まりたいよう…!
※そういえば雪が降るターンと降らないターンがあったんだけど、何か意味があったのだろうか。結局分からなかった。誰か知ってる人教えてください!

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