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PE(米国技術士)登録方法を教えます

PE試験合格おめでとうございます。長期に及ぶ試験勉強と、長時間の試験を乗り越え合格したあなたに敬意を表します。平日の勉強時間を捻出し、週末に遊ぶことを我慢し、家族や周囲の協力を得て合格されたあなたは、達成感に包まれていることでしょう。

その勢いを失う前に登録作業に取り掛かってください。

PE登録は試験よりも大変だと言われています。最も重要なことはモチベーションを維持することです。試験合格の喜びが一番の原動力です。その感動が色あせる前に登録作業を始めてください。書類作成に必要な期間を考慮しながら、自らに提出期限を課して緊張感をキープしてください。これに失敗しPE登録をあきらめる人は多いです。

改定履歴
2020/12/28 文章の校正
2020/06/22 初版

このNoteでは米国PEの州登録の方法を解説します。2016年にテキサス州でPE登録した自身の経験に基づくものです。州登録に必要な要件はどの州でも似通っていますが、テキサス州は特に州法がよく整理されており、他州の登録において参考になると思います。

自身の経験だけではなく、同じテキサス州で登録した過去6件の体験記を横並びに比較し客観的な内容になるよう努めました。
Noteは6項目の構成となっています。1~5項で登録に必要な書類や登録までのスケジュール感について説明しています。最後の6項目は有料になりますが、私が登録時に使用した書類をほぼそのまま公開しています。登録時から修正した箇所は個人名や所属組織名のみです。
ガイドとしては1~5項の内容で十分役に立つはずです。各州の登録に必要な内容は似通っていますので、他州に登録予定の方にも役立ちます。ただ私が登録時に最も見たかったのは他の人の申請書類でした。州登録は私にとって初めての経験です。どの程度の内容を書けば申請が通るのか、英語の書きっぷりとはどのようなものか、却下されたらどうしようか、と不安に感じていました。そのため6項目で私の申請書類を公開しています。

このNoteを参考にこれからPE登録をしようとする方の一助となれば幸いです。


1.私がPEを取得した経緯

学生の頃からグローバルに活躍できるエンジニアになりたいと思い、エンジニア資格として世界的に認知されている米国技術士、Professional Engineerの資格を取得したいと思っていました。
社会人になってから仕事をする上で感じたのは、若手エンジニアでは関係者の信頼を得ることは難しいということです。エンジニアの信頼の指標の一つはその経験値ですが、若いエンジニアは経験がまだ浅いため相手から信頼を得ることは容易なことではありません。PE取得はエンジニアとして一定レベル以上の能力があることを認識してもらい信頼を獲得する一つの方法になります。
社会人になりすぐに一次試験であるFE(Fundamental Engineer)試験を受け、その後4年の実務経験を経て2014年にPE(Professional Engineer)試験を受け合格しました。その後登録作業に取り掛かりますが、登録州の選定調査や申請書類の多さに圧倒され、延々と長引いてしまい足掛け二年がかりで2016年8月に登録完了しました。最後は長期出張が決まった際に、赴任前に登録を終わらさなければというプレッシャーがかかったことがよかったです。

2.最初の一歩は登録州を決めることから

PEは全米各州の州法で定められた資格です。州登録をして初めてPEを名乗ることができます。ですからPE試験合格はPEになるための一つの条件に過ぎず、その他に①学歴の評価、②職歴の評価を通して条件をクリアすることで、晴れてPEを名乗ることが出来ます。
PEの取り決めに関する州法は各州で若干異なります。特に外国人の受け入れ可否については州により考え方が異なるので、まずは登録州を決めることが第一歩となるわけです。

私の場合、日本人の登録実績がある州に狙いを定め、あとは自分の思い入れでテキサス州を選択しました。当時私はプラントエンジニアで、テキサス州はプラントエンジニアリング発祥の地とも言われており、多くの石油化学業界のエンジニアリング会社の本拠とするところです。スタンプの印影のスターマークがカッコよかったというのも理由の一つです。

以降の章ではテキサス州の登録手順に基づいた紹介となります。

3.登録に必要な書類について

必要書類についてはTBPE(Texas Board of Professional Engineer)のHomepageによく整理されているのでご覧ください。

PE登録に求められる内容
https://engineers.texas.gov/downloads/eb17.htm

具体的な提出物のチェックリスト
https://engineers.texas.gov/downloads/checklist.pdf

これらはいずれも州法の内容を分かりやすく整理したものなので、一次情報としてはやはり州法をおさえておくべきです。

州法
https://engineers.texas.gov/downloads/lawrules.pdf

州法には登録に必要な情報だけではなく、その意図の理解に役立つ情報が書かれています。一見内容は多いですが個人のPE登録に関する部分はそれほど多くありません。上記であげた各種Instructionもこれの派生したものなので、州法さえ読んでおけば間違いないという安心感があります。都度改正されているので最新版を入手するようにしてください。

4.登録のデッドラインを認識しよう

PE登録はかなり骨の折れる作業です。必要な作業期間を考慮する一方で期限を明確にしながら進め自身のモチベーションを維持することが重要です。これを上手に維持できないと登録に手がつかずに1年、2年と過ぎてしまい、PE登録をあきらめることになってしまいます。そういう人は本当に何人もいます。
また登録に至るまでは、各種申請を行った段階からそれを完了するためのDead lineが指定され、これを過ぎると追加申請費用が発生したり、作業の手戻りが発生します。これは作業を進める良いプレッシャーとなりますが、逆にそれを懸念するあまり「もう少し準備してから申請しよう」と及び腰になってしまい、今度は作業に拍車がかからないという悪循環に陥ってしまいました。
以下にDead Lineをまとめたので、これ認識しうまく使うことで自分のモチベーションを保つといいと思います。

Credential Evaluation
NCEESの学歴評価ですが、申請後6ヶ月以内に資料(英文シラバスと成績表)を送付しなければ申請が一度キャンセルとなり、再度審査を受けるために50~100USDのActivation Feeが必要です。シラバスの英訳に時間がかかりますが、自分でやったとしても3~4ヶ月あれば十分なのでまずは申し込んでしまうことが重要です。

申請後の一ヶ月ルール
TBPEへ申請費用を支払うと必要書類を提出するまでに一ヶ月の時間が与えられ、タイムリミットがスタートします。期限が近づくとNoticeが来るので申請すればさらに45日間の延長が認められますが、さらにこれを過ぎると申請取消(Withdraw)となります。
私の場合、当時海外に赴任しており必要書類がこの期限内にどうしても揃わなかったため、Noticeが来た時点で一度申請取消としました。帰国後に再度Applicationの記入とApplication fee 80USDをカード決済しましたが、後ほどこれは不要だということでRefund処理されました。
実際のNoticeは2ヶ月を過ぎた頃にあり、かなりいい加減な印象です。ただやはりルールどおり進めたほうが確実です。Referenceの取得は提供者の都合もあるため時間が読めない場合もあります。その他の書類は短期間で進められるのでReferenceさえ取得できれば申請を始めて良いと思います。書類の郵送期間もEMSを使えば2~3日で到着します。

Withdraw期間の6ヶ月
一度申請が却下されるとそこから6ヶ月以内に再申請をスタートしないと、申請自体ができなくなり、特別な理由がなければ、州法上はここでテキサス州への登録の門が閉ざされることになります。

PE試験合格後の経過年数
他州ではPE試験合格後の経過年数が考慮される場合があるようで、合格後2年以内という縛りがあるようです。テキサス州ではそのような規定はありませんでした。

5.各書類の解説

このNoteの肝となる部分です。テキサス州は解説が非常に丁寧で州法にもきっちり記載されています。ただし外国人のPE登録はそれほど多くないので解説が豊富とは言えません。私も適宜TBPEと確認しながら登録を進めたので、その辺りのノウハウを私の登録時の実績を下に説明します。

Application fee、申請書類、申請費
申請にあたり一番初めにやることです。Homepageよりオンラインで申請します。必要事項を記入しApplication Feeを支払います。クレジットカード決裁できるのですぐに完了します。
完了後一週間程度でTBPEより申請を受理した旨連絡ありますので,そこで窓口となる担当者,申請状況を確認できる専用のウェブサイトの連絡がきます。ここで逐次状況を把握できるので便利なシステムです。
一度申請フォームを提出すると変更できないため(変更には別フォームでの申請が必要となる)、特に職務経歴の欄は、Referenceの提供者や必要な経験年数を計算したうえで、整合がとれるように記載する必要があります。この内容でもめて申請が却下されるという話をよく聞きます。
Social Security Numberの記入欄がありますが持っていない場合は9999 or 0000と記入するようInstructionにあります。Overlapする期間については別紙で説明が必要と指示がありますが、私は経歴欄下のNote欄にOverlap期間について説明を記載しました。
過去の実績を見るとSSNの部分は日本の年金番号の下9桁で通したケースもあるようです。

Criminal History Record Check
指紋をMorpho Trust USAに送付し、米国での犯罪歴が無いことの確認が必要となります。TBPEのFAST form builderから指示に従い入力することでFAST formが取得できます。次に登録番号を使用してIdento GOで自身の情報を入力することになります。米国連邦捜査局FBIの指定フォーマットFD258に指紋を採取し,Morphotrustへ送付します。
FBI website
https://www.fbi.gov/file-repository/standard-fingerprint-form-fd-258-1.pdf/view

本来は専用用紙をFBIから郵送してもらうか、また国内の代行業者に依頼し手配してもらうようですが調べると一通15,000円以上しました。私はネット上に落ちてるPDFを家庭用プリンターで厚紙に印刷し使いました。
指紋の採取は警察でやっています。当時私は兵庫県に住んでいたのでの兵庫県警へ電話し事情を説明、鑑識課に取り次がれ快諾。電話口で指紋採取日のアポを取り後日訪問しました。
FD258を使った指紋採取は,米国ビザの取得目的で警察を訪れる人がいるようで,珍しいことでは無い様です。鑑識課の方も慣れた様子で淡々と指紋を用紙に転写してくれました。
FD258にはサイン欄やその他記入項目があるのですが、警察ではそれらに記入することはできないとのこと。自身で記入したものをMorpho Trust USAへ送付しました。送付後しばらくすると自動的に申請Status欄がReceivedに変わりました。
過去実績を見ると、申請時のSSN番号やZIPコード等でエラーが出ることもありますが、入⼒する⽂字数だけ合わせたり、また未記入でも問題はないようです。FD258はほとんどの方が自分でプリントアウトし使用しています。

Ethics Exam
内容としては州法の理解を確認するための試験です。回答は選択式でほとんどの選択肢は州法の条項となるので,その部分を州法から読み取り、設問内容と合致するものを選べば答えられる内容です。25問中22問以上の正解が求められます。
自身でプリントアウトした解答用紙を埋めて郵送するか,ウェブ上でも受けられます。ウェブの場合はその場ですぐ合否がわかり,その合格結果の表示画面を印刷しTBPEへ送付すれば完了です。
私はなかなか苦戦し、最初は25問中21問正解という成績であと一歩でした。自分の回答内容を見直して再トライしましたが、正解数が下がるという事態に困惑しました。出題内容は変わりませんが、設問毎の正解/不正解わからないので,最後は選択肢を変えながらトライ&エラーで合格しました。
受験できる回数が制限されているという情報もあり、途中はかなりあせりましたが,結果的には7回ほど受けたので、回数に制限はないと思います。合格した際の回答を見ると、どうも腑に落ちず釈然としない気持ちでした。他の方の実績でも私と同じように繰り返し解いている方が多いようです。

FE Exam result notification
NCEESのWebサイトで、試験結果の通知サービスが紹介されているので、そこから自身の登録州を選択し送付できます。入力項目がテキサス州と異なったため二度手間になります。私は試験結果を送付したいだけだったのですが、職務経歴や教育、Reference Statementなど全ての項目を入力しなければ送信できないシステムでした。全て入力してもStatusが進まない問題もあり、結局私は送ることが出来ませんでした。
そうこうしているうち,なぜかTBPEのStatusは試験結果受領に変わりました。
過去実績を見ても、NCEESと州のBoard間の連絡がうまくいっておらず苦労されています。それを解決するため上記サービスができたのだと思いますが,2016年当時はまだスタートしたばかりで不具合がある印象でした。いずれにせよNCEESと州Board担当者の双方と連絡をやり取りし、回答が無ければ督促する必要がありそうです。

SUPPLEMENTARY EXPERIENCE RECORD (SER)
職務経歴書。TBPEに記入サンプルやInstructionがあるのでそれを下にして作成します。私は業務内容が2回変わったので,合計3通のSERを作成しました。それぞれA4で1~2枚程度です。
SERでは自身の業務経験がProfessional Engineerとして相応しいものであることを示すのが重要です。そこでPE試験の中で使われている工学知識を自身の業務内容とうまくリンクさせ、具体例をあげながら書いていきました。
SERはReferenceと関連づくので少し内容を工夫します。Referenceは合計6通準備し内3通はPE有資格者からのReferenceとなりますが、当時私の業務に直接かかわるPEがいなかったため、業務以外で知り合ったPEからReferenceをもらうことになります。このPEからのReferenceをどうSERに紐づけるかを考え、一つのSERにはPEの方と知り合った社外活動について触る程度ですが書くことにしました。

Reference
推薦状の入手です。まず各SERに対してその当時の上司にReferenceをもらい,それとは別にPE3名のReferenceをもらい、合計で6通のReferenceを手配しました。
州法ではPE3名のReferenceが求められており,これは直接業務を指導する関係になくても良い(Direct Supervisionの定義)と規定されています。Reference Statementの記入欄にも,この推薦者が業務上直接関係のある人なのか選択する項目があります。
SERとReferenceを紐づける際気を付けたのは、そのSERがカバーする業務年数とそれに紐づけるPEからのReferenceです。州法では4年以上のPEからのSuperviseが必要となっているため、SERとReferenceの紐づけによりこの辻褄があっていなければなりません。私は一つのSERを4年以上の年数としてカバーするよう作成し、そのSERに対してPE referenceを紐づけるようにしました。PEは申請する州のPEである必要はありません。
Referenceの取得で重要なのが、それまでにPEの方と繋がりを作っておくことです。Reference Statementには,申請者との関係やその度合い、期間について記載する項目がありますが、虚偽の申請をした場合には申請者とReference提供者の双方にペナルティがあることが州法に記載されています。Reference提供者との信頼関係のためにも、事前に繋がりを作っておくことが重要です。 自身の業務と直接関わりの無い方からReferenceをもらう際には、SERに基づき自分の業務内容を直接説明する機会を持ちました。

Transcript
(卒業証明書,成績証明書) 英文の卒業証明書と成績証明書を大学からTBPEへ直接送付してもらう必要があります。
TBPE担当者へ、卒業証明書と成績証明書については既にNCEESのCredential Evaluationで評価済みであることから,再度TBPEへも送付する必要があるのか質問したところ、不要との回答をもらいました。その後数日経つと自動的にTranscriptのStatusが済となりました。 過去実績を見ると大学からTBPEへ直接送った方もいるみたいです。

Foreign Evaluation
(Eligibility to work in U.S.) 外国人がPEを取得する場合,法的に米国で働けることを証明することが要求されます。その根拠として就労可能なビザ,Social Security Card,Driver's Licenseいずれかのコピーの提出を求められます。
就労ビザ取得のためには米国企業からのサポートレターが必要です。勤務先が米国現地法人があるため相談したのですが渋られたため一旦引き取り、再度過去の実績を見直しました。
すると宣誓書で通過した実績があったため,一文程度の簡単な文章とサインを置き,これで承認可能かをTBPE担当者へ確認したところ問題ないとのこと。原紙の郵送は不要でPDFデータの提出でOKでした。
過去実績を見ると所属会社のサポートを得てVisaを取得する方もいるようです。

Verification of Proficiency of English
(英語能力の証明)外国人の場合は英語能力の証明が必要となる旨が州法で記載されています。具体的には,(1)英語で大学教育を受けたこと,(2)TOEFLのスコアの提出(Writingで550点,CBTで200点,インターネットベースで95点),(3)もしくは大学や仕事での英語使用の経験が必要とされています。
当初TOEFLの受験も準備必要かと懸念していましたが、当時の日本人上司に自身の英語能力が十分である旨レターを作成してもらいクリアしました。
Application Packet中にはEmployerからの証明レターが必要と規定されていますが直上の上司で問題ないようです。
過去実績を見てもほとんどの方が上司や社内にいるNativeの人からの一筆でクリアしているようです。

Credentials Evaluations
PE登録の中で最も労力がかかるのがCredential Evaluationではないでしょうか。 私はNCEESのCredential Evaluationに申し込みました。まずは学生の時に受けた講義のシラバス集めから始まります。大学のシラバスなど自宅に保管していないので大学の教務課に問い合わせ当時のシラバスを書庫から引っ張り出してもらい、受講した講義の部分の抜粋を郵送してもらいました。
その後半年ほどかけて、途中でエンジンが切れながら、なんとか英訳を完了。英訳は単にシラバスを翻訳すれば良いわけではなく、NCEESに求められる評価基準に合うように講義内容をまとめあげる作業でした。そのため当時のノートや教科書を見ながら講義内容を思い出し、それを3~4文の英語にまとめあげるという気の遠くなるような作業をしています。ただ一度審査に落ちると取り返しがつかないのではないかという思いから、評価基準や使われている単語などを綿密にチェックしながら作成しました。翻訳に当たり専門用語の英訳を探すのも大変でこれも時間がかかった要因の一つです。
当初は学部における単位のみで基準を満たせると考えていたため修士課程の講義内容は翻訳しませんでした。しかしNCEESからは修士分も提出するよう要請があり最後に気力を振り絞って修士の受講分も英訳しました。
一通り翻訳し終えたところでJSPE(Japan Society of Professional Engineer)が実施している評価サービスを受け、客観的な修正コメントをもらいブラッシュアップされました。
最後の関門が、この英訳したシラバスを大学に認証してもらった上で、卒業証明書や成績証明書とともに、大学から直接NCEESへ送付してもらうことでした。その際大学側のサインも必要となります。私の大学では前例がなかったため電話で話し変に話がこじれても困るので、直接学校の教務課へ出向きPE制度やNCEESのCredential Evaluationについて説明しました。それにより大学側も協力的な姿勢となり、学内でどのような対応ができるか検討してみると回答もらえました。後日状況の連絡があり、当時講義を担当していた教授に英訳版を回覧して英文の確認をとってもらいました。さらに研究科長のサインと押印でNCEESへ送付してもらうことができました。
JABEE認定校であればこのCredential Evaluationが免除される可能性があるので確認が必要です。
過去実績を見ると英訳は翻訳会社に依頼している人もいるようです。

スタンプの作成・登録
無事登録が完了すると、PEスタンプの作成と登録を60日以内にするよう要請があります。作成要領が送られてくるのでそれに従い作成します。完成したスタンプの印影とパスポートサイズの顔写真を登録フォーマットに貼り付けTBPEへ送付します。
当初は海外のオンラインスタンプショップに作成を依頼しようとコンタクトしたのですが、発注の段になり日本には送付できないと断られました。その際作成していたスタンプ原稿(PDF)を近場の大型文具店に持って行き、そこで作成してもらいました。少しこだわりたかったので大きめの木製の柄をつけてもらい、入稿から二週間ほど、12,000円で作ることが出来ました。

6.各種書類のサンプル

以上各書類の説明をしましたが、やはり実際に作成した書類を見るのが一番手っ取り早いと思います。以下に私が作成した書類を添付しています。
特に英語を母語としない我々にとっては、英語の書き方に不安を覚える方も多いと思うので、この程度書けばいいのかわかるはずです。またEligibility to workの宣誓書や英語能力の証明については、そのままのフォーマットで使えると思うのでぜひ活用してください。

添付している資料一覧
1. Bachelor Course description for note_0629
学部の講義内容を英訳したものです。同じような講義を受けていればそのまま使える内容もあると思います。
2. Master Course description for note_0629
修士の講義内容を英訳したものです。
3. SER1 for Pressure Vessel for note_0629
自身の経験をまとめたSERその1
4. SER2 for furnace for note_0629
自身の経験をまとめたSERその2
5. SER3 for Project work for note_0629
自身の経験をまとめたSERその3
6. Certificate of Proficiency in English for note
英語能力を証明するためのレターです。サインを上司にもらいました。
7. Statement for Eligibility to Work in Texas
労働許可を得てからPEを行使する旨の宣誓書です。

以下添付ファイルです。

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