Noteの販売数とアクセス情報を自動でグラフ化するエクセルを作りました
ボタン一つで(1)ログイン(2)アクセス情報と販売数の取得(3)表とグラフの作成を自動で行います。Noteの販売数を伸ばすための第一歩はご自身のNoteを分析することです。修正と分析のサイクルを回して記事を改善しましょう。
更新履歴
2021.03.09 販売数も取得できるようプログラムを更新
2021.01.22 初版
1.このプログラムを作ったきっかけ
私が書いたNoteの一番の人気記事は「インバスケット7つの得点テクニック」です。昨年の5月に公開してからは徐々に伸びていきました。10月に月間3,000PVまで行き、年末にかけて1,500PVまで下がり、今は2,000PVです。
Noteを公開してからというもの、ダッシュボードにアクセスしPV数の上がり下がりに一喜一憂しています。どうすればもっとPV数が上がるのかと思い、ネットに流れる情報を見ては文体やトップ画像を換えてみました。その結果PV数が下がれば、いじくり回したのがダメだったのかとモンモンとした日々を送っていました。
アクセス数を追っている時に気がついたのは、記事の内容を変えてないのにPV数がどんどん下がっていたことです。もしやと思いGoogleトレンド検索をかけてみました。過去5年分を分析すると(1)5月から検索数が増加し(2)7~8月にピークを迎え(3)11~1月に底をうつ傾向が分かってきました(図1参照)。「インバスケット」という検索ワードに季節性があることがわかったのです。
Gooleトレンド検索は以下のURLから調べることができます。
https://trends.google.com/trends/?geo=JP
図1:グーグル検索ワードトレンド
次にNoteのPV数を見ると(図2)9月から10月にかけてピークに達し年末に向けて下がっていました。Googleトレンドと同じ傾向があることがわかります。
図2:インバスケット試験対策のPV数の推移
このように分析すると不思議に思っていたPV数の減少が、季節性のものだとわかりました。しかしNoteのダッシュボードから一年近くもアクセス数をさかのぼるのは非常に面倒な作業です。そこでダッシュボードの情報と販売数を自動的に集計し、グラフ化してくれるプログラムを作ることにしました。
2.販売数を取得できるように改善
当初はダッシュボードの情報(PV数、Like数、コメント数)だけを扱っていましたが、私にとって大事だったのは販売数でした。私がNoteを気に入った理由の一つは記事の販売が容易であることです。本業以外にも収益源を持つことは一つの目標だったので、販売数の推移を知ることはとても重要でした。
最初は販売の通知メールを見て一喜一憂していました。良く売れると毎日メールが届きます。2~3日もメールが来ないと落ち着かなくなりました。PV数と同様に分析を試みましたが、販売数が集計されているのは月間数までで、もう少し細かな動きが知りたいと思いました。販売履歴から日付ごとに集計するのは大変な作業だったので、こちらもエクセルで自動化することにしました。以下は集計結果にもとづく分析です。
図3を見てください。PV数(青棒グラフ)が多い昨年9月~11月は販売数(黄色棒グラフ)も多くなっています。それに比べて1月から3月はPV数は少ないですが、販売数はそれほど落ち込んでいません。むしろ9月~11月の販売数の乱高下に比べて安定した販売数になっています。
図3 PV数と販売数の推移
PV数あたりの販売数を比率(%)で示しました(図4の黄色折れ線)。だいたい0.5~2.5%の範囲で推移していますが、直近のデータ見ると4週間連続で1.5%以上を維持しています。これは公開以来初めてのことでした。移動平均(灰色折れ線)も上向き傾向になっています。
図4 PV数あたりの販売数
このデータから私は、2月上旬に行った記事修正は成功だったという結論を得ました。それまでの販売を意識した営業的な文章をやめて自然体の文章に書き換えたのです。実を言うと当初この記事は自然体の文章でした。書き換えるうちに販売色の強い文章に変っていきました。12月~1月で販売数がどんどん落ち込んだあたりで違和感を感じたのを覚えています。それまでの読者の不安感をあおるような文言をやめ、読者に寄り添った文章に変えました。それで再び売れるようになったと思います。
一点付け加えたいのは、もしかしたらこの結論も外れているかもしれません。販売数の回復は季節性のもので記事の修正はほとんど意味がなかったかもしれません。上記の結論はあくまで私のこれまでの経験とデータを照らし合わせて考えたものです。ここが重要なポイントです。観測データはあくまでデータであり、なぜそのような傾向になるか真の理由は誰にもわかりません。そんな中でもいま手元にあるデータで何らかの結論を下し前に進めることが重要です。そのための第一歩が観測データの整理になります。結論を下さず手をこまねいていてはゆるやかな失速しかないのです。
3.プログラムの説明
(1)使用環境
エクセルのマクロで作られています。Windows10でGoogle Chromeを使い動作確認しています。
(2)仕様
任意で指定した「取得期間」に対して、Noteのアクセス状況と販売管理のページから①PV数、②Like数、③コメント数、④販売数を自動抽出します。抽出したデータは週次ベースでエクセルに出力し表とグラフを作成します。エクセルのシートの構成は以下です。
Sheet "Note"
予めログイン情報を入力します。任意の取得期間(週数)を最新からさかのぼってデータを取得します。操作間隔はいじる必要ありません。PCの処理速度やネット環境によっては、スクレイピング対象のページの表示速度が遅い場合があります。データが正しく取得できないことがあるため、その際は操作間隔を長くとると正しくデータを取得できます。
これらを確認したうえで実行ボタンを押すとデータ取得を開始します。
Sheet "結果"
Noteのアクセス状況(PV数、Like数、コメント数)と販売管理から取得したデータを、記事ごとに表形式で出力しています。
Sheet "グラフ"
各種データを棒グラフで示します。PV数(青)、Like数(オレンジ)、販売数(黄色)、コメント数(灰色)で示しています。全て記事のグラフが一つのシートにあるのでスクロールしながら全記事のデータを閲覧できます。
Sheet "事前設定"
マクロを起動するにあたり必要な事前設定を記載しています。ページ上のデータを取得するためにSeleniumbasicをインストールする必要があります。exeファイルをダウンロードして実行するだけです。
(3)備考
お使いの環境で動かない場合は遠慮なく返金申請をしてください。Note規約上、購入後24時間以内でなければ返金申請できないようですので、購入後すぐにご確認お願いします。
また何かお困りのことがあれば対応しますので、遠慮なく当方までメッセージ下さい。ここが使いにくい、もっとこういう機能が欲しい等の要望も受け付けていますのでお気軽にご連絡ください。
https://note.com/hashikin/message
(↑メッセージはこちらから)
4.有料部、プログラムを貼り付けています
以下にエクセルを張り付けています。記事のご購入よろしくお願いします。
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