「人は2000連休を与えられるとどうなるのか?」(上田啓太著)を読んだ
著者の上田氏が仕事を辞め、知人宅の物置に住みつき、そこで約6年間を無職として過ごした際に綴られたエッセイ。
ただ部屋に引きこもるのではなく、これまでに出会った人物のデータベースを作ってみたり、食事、排せつ、睡眠以外の行為を禁止してみたりなど暇な時間を十分に活用した様々な実験を行っている点が面白かった。
徐々に上田氏が浮世離れしていくにつれ、読んでいるこちらも追体験しているかのような、その狂気の渦に飲み込まれていく感覚があった。