見出し画像

ダラダラと過ごしている12月

休日に文章を書く、という取り組みを今年の夏から始めたのだけれども、気がつけば、あっという間に12月になり、今年も残りわずかになった。

ぼくが今、勤めている劇団は、その本番の殆どが小学校での公演になる為、とにかく朝が早い。朝の5時頃には起きて、まだ真っ暗な中をハイエースで出発する、という日々が何日も続く。高速道路を運転していると、日の出が見えてきて、それはそれで朝早くの仕事は良いなあ、と思えるのだけれども。今日は和歌山、明日は岡山、明後日は大阪...みたいなスケジュールを乗り切るため、体調を崩さないよう、食事や睡眠の管理に気をつけている。

そのずっと本番が続く期間が最近終わり、今は小学校向けの作品から保育園・幼稚園向け作品の公演に向けて切り替える為、稽古の期間に入った。今までは北海道から岡山まで、各地で働いていたのが、ここ数日は稽古場のある大山崎から全くと言って良いほど出ていない。いわゆるオフシーズンになった。

朝9時に稽古場に向かい、筋トレをして発声練習をして、新作の稽古を行い、昼は一旦、自宅に帰り、昼ご飯を食べ、また稽古場に戻り、夕方まで新作に向けての作業をする。その繰り返しになった。月曜日から土曜日までの6日間、ずっとそのルーチンで年末まで過ごすことになる。これはこれで楽しい。芸術家が自宅とアトリエのみで日々を過ごし、作品を制作しているような気分になる。いや、気分というか、本当に作品を作っているのだけれども。

一年を通して、朝がゆっくり出来る期間は、本番を終えた12月の今ぐらいだ。だから、身体や心を緩めようと思って今は過ごしている。言葉を変えると「ダラダラ」と過ごしている。

普段の夜は21時とか、早い時は20時30分には寝るようにしていたが、今は0時〜深夜1時ぐらいまでダラダラするようになった。Tverをダウンロードして、お笑いの番組を観たり、ポケポケ(ポケモンのカードゲームのアプリ)をしたり、夜ご飯を食べた後、コンビニでお菓子やスイーツを買ったり...それはもう、自堕落な夜が続いている。どうせ年が明け、再び公演の日々が始まると朝型で引き締まった食生活が再開される。だから今は、どこまで気を緩められるか。そう思っている。

しかし、いざ、ダラダラしていると、こんなことをして良いのか、もっとやるべきことがあるのではないのか、などの罪悪感も出てくる。これが思っているより結構根深い。それをパートナーに話すと、彼女はメンタルヘルスに関わる仕事をしているので、優しく肯定してくれ、心を軽くしてくれる。とってもありがたい。きっと、子どもの頃からの「〜せねば」という価値観が、こういう時にニョキニョキと顔を出してきているのだろう。

今日は昼過ぎから京都市内に向かい、合唱団の練習と忘年会がある。それが終わると、また六日間、劇団と自宅を往復する日々。良い感じでゆるゆると年末を過ごして、一年を乗り切った自分の心と身体を労いたい。

2024年12月15日 大山崎にて

いいなと思ったら応援しよう!