藍炭Vest
一時期、「重ね着」がどうしても苦手で見向きもしていなかった時代があります。
今思えば単なる食わず嫌いで、自分には必要ではない物と認識し決め付けていたんですが、確か何かの雑誌で古着のスカーフを首元に巻いている海外のおじさんが凄く格好良く見えて。
そこから真似るようになった事をきっかけとして、興味本意にあれよこれよと試すうちに今では全く抵抗が無くなり、むしろ加える事で見えてくる新しい印象感に楽しさすら覚えている自分がいます。
なのでそんなバリエーションに繋がる「何か」を欲しては常に探しているんですが、そこに当てはまる良さそうな1着をOUTILが製作していました。
デザインは1940年代にギャルソンの着用していたベストをモチーフとして襟は前後ともに削ぎ落とし、タキシードジャケット調のラペルはフロントのみ存在させ、印象的でありながらも違和感の無いスッキリと納まるバランス。
カットソーやニット上から羽織れながら、ジャケットは勿論、今時期であればシャツの中に忍ばせても問題の無いサイジングで着方の選択は本当に様々です。
そしてOUTILの本業とも言える部分はやはり生地にあって
今作は太番手のコットンネップ糸で生地を織り上げた後に、インディゴ染めと炭染めを重ね、そこから洗いを掛けて褐色を起こしたオリジナル。
一見ブラックデニムの色落ちのように見えますが、直で覗くと薄らと青の媒体が確認できるんです。
この青黒い絶妙なフェードコントラストが本当に良い。
他がダークトーンであれば良い違和感に変わりますし、サックスあたりの少し軽快なシャツもこれからの季節に継続で着れるようになるので、サイジングによる着方と並んでつい『重ね着』したくなるベストだなぁと感じています。
8月16日(水) 18:00 - WEB release
※ 店頭にて完売の場合は掲載はございませんので
予めご了承ください。
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