こんなネルシャツ、他に無い
CIOTAのデザイナー荒澤さんとは、有難い事に展示会を始めとして先日に開催して頂いたリジットデニムの受注会や食事の際にも色々とお話をさせて頂く機会があって、その時改めてCIOTAの真髄を感じる事が出来たと同時に、自分の命題が何なのか再認識出来たように思っています。
どのブランドもそうですが、「生産者」と「消費者」との間には少なからず温度差が生じるもので、仮に100%の気負いで製作した物がその半分も満たない割合の感動で手に渡る事は当然あり得る。
実際にその現場を体感している訳ではないので、仕方が無いと言えばそれまでなんですが、ただこれは「生産者」と「消費者」のどちらにも比はなく、責任はその温度差を埋められなかった私ら「お店側」にあるんだろうなと思う。
「生産者」の熱量をどれだけ同等に「お店側」の私らが感じ取り、何を伝えていくべきなのか履き違えてはいけないと。
そういう意味合いも兼ねて、CIOTAから届いた「最高のネルシャツ」をご案内します。
米国のクラシックスタイルを象徴する某ブランドが1980年代に生産していたBDシャツをモデルに、デザインや仕様はオリジナルを踏襲しつつもシルエット感は現代らしいややゆったりとした設計。
生地はCIOTAの代名詞である超長綿スビンコットンを100%使用して開発したオリジナルのフランネル素材となりますが、これが只者じゃないんです。
古着等でよく見るネル素材の膨らみと肉感は原料で使われる糸自体が太く加工しやすい為に実現されている生地感。
それを比じゃない細さである超長綿に置き換えて同じように表現する事は決して簡単な事ではありません。
今作では、細い糸を3本撚り合わせて太い糸にする「3子撚り」とかなり甘く撚った糸をブレンドし、そこから超低速かつ回転数の少ない設定で、糸に極力負担を与えないようにゆっくりと時間を掛けながら織り上げていきます。
これだけでも相当大変な事ですが、これで終わらないのがCIOTAです。
最後に特殊な起毛加工機を使い、スビンの細く長い繊維長に少しずつ手を加える事で、類を見ないほど繊細で柔らかい極上のシャギー起毛生地とさせています。
誰もまだ着ていない筈なのに、不思議と既に温もりを感じ取れる素朴なネル生地の表情はどこか見覚えがありながらも、この生地は触れてみると一気に別次元だと感じる筈。
CIOTAの凄さは、スビンコットンを扱って洋服を作る事ではないんです。
最高級の糸を最大限に活かせること。
そして糸、織り、加工に於ける全ての工程を妥協せず、そして時間と労力を惜しまずに注ぎ込むこと。
だからこそ、こんなネルシャツやこの間のこのパンツなんかも他には無い。
もう最高の一言です。
是非、直で感じ取って頂きたい。
WEB release
8月22日(火) 18:00頃
※ 店頭にて完売の場合は掲載はございませんので
予めご了承ください。
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