梅雨と夏の救世主。
いよいよ今季の入荷も佳境を迎え始め、コレやアレのように少しずつ夏を見据えてご案内をしていこうと思うが、夏を楽しむ前に必ずぶち当たる梅雨という厄介な時季。
毎度ながら心底嫌になるが、確か去年の夏、あるブランドが製作していた特徴的な生地で仕立てられたシャツを見た時に、これがあれば少しは前向きに梅雨を乗り越えられたのかも知れないと思った事がある。
夏における期待値の高さは去年に十分感じていたから、もしも今季製作されているのであれば梅雨前に欲しい。
そんな小さな希望を胸に抱きながら展示会に伺うと、嬉しいことに今季もあった。
しかも、まさかの上下2色というラインナップ。
そして、梅雨前に届いた、、、。
嬉しすぎる。
細番手のラミーとリネン糸を限界まで打ち込んで編み上げたHERILL渾身の生地は、驚くほどに軽く、着るという感覚よりもこれは纏うと表現した方が納得いくかもしれない。ずば抜けて優秀な通気性、吸湿性や速乾性は蒸し暑い梅雨時期からカラッとした盛夏まで常に着用者へ快適さが与えられ、日本の気候にはドンピシャで頼りになる。
そういった素材の魅了ある特性を活かすように、シャツは肌離れの良いゆったりとした設計で羽織りの役割も担ってくれる。ただ、全体の印象感をドカジュアルに振るのではなく、鈍く光る貝釦や緩やかに弧を描く裾のラウンドから自然と上品さも同居させており、釦を留めてタックインした姿にも確かな佇まいが感じられる。
そして共地で製作された新型のイージーパンツは、サイドからバック部分にだけゴムを配し、フロントにはシャツ同様に貝釦を採用。タックの見え方も相乗し、イージー仕様でありながら品よく纏めてくれている。そして実はボタンホールを余分に1つ多く設けられており、ここから更にサイズ調整が可能。プラス深い股上でウエスト位置も自由度がある事も踏まえ、nariwaiではサイズ2のみをオーダー。着用写真からも分かる通り、この1本は幅広い身長体型で穿くことが出来る。
シャツとして着るか、羽織として着るか。
パンツ単体として穿くか、シャツと合わせて繋げるか。
様々な選択肢の中でリネンラミーを纏い、億劫な梅雨時期と意外にも長い真夏を楽しんでみてはいかがだろうか。
紛れもなく、この上下は2つのシーズンを乗り越えられる救世主になる。
4.27(土)
18:00 - Store release
筆者
nariwai store manager
橋場 祐人
(通称がまお)
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