唯一無二。
限界を決めず、突き詰めた先に待っているもの。
妥協という言葉はなく、ただ愚直に作りたい思いを貫いた姿勢から生まれるOUTILの洋服にはいつも驚かされ、そして溜め息が漏れます。
おそらく、現時点でその最高峰であろうジャケットがこれです。
『唯一無二』
この洋服には、そんな言葉が似合う。
OUTILの世界観が色濃く投影されている。
そう言っても決して過言ではない至極のレザージャケットが届きました。
年々、希少性が高まりつつあるフランス空軍のPILOTJACKETをベースに、デザイン感はそのまま残しながら、少しだけ余白を出すようにシルエットを微調整し、オリジナルには無い適度なリラックス感を与えた設計。
そして、これまで様々な生地でインディゴ染めの魅力を体現してきた中、OUTILが手掛けた今作は、滑らか且つ厚みある上質なカウレザーにインディゴの手染めを施すという、いい意味で常軌を逸したが故に辿り着いた「Indigo Leather」。
これまでの綿生地ですら、濃度のある藍色を染め上げるまでには途方の暮れる手間と時間が掛かる中、それを何十倍と厚い牛革に染み込ませる。
それがどれほど大変な事なのか、もう言うまでもありません。
そして、それを最も理解しているデザイナー宇多氏だからこそ、そこに込める意気込みは計り知れず、信頼のある国内の職人らと同じ熱量でモノ作りを行うOUTILだから実現できたプロダクトである事も確かな事実。
そして今作は加工で革質を柔らかくし、洗いを掛けてフェードさせた唯一無二とも言える独特な表情を纏っている凄まじい生地です。
ただ、この工程の意図は1つの作品を作るような解釈では決して無く、レザー特有のコシ感を少しだけ軽減し、そしてインディゴの移染リスクも抑えるといった配慮であり、モノ自体の魅力ある存在価値をしっかりと日常の中で「洋服」として体感できるという事に繋がっています。
しっかりと残された風合いある藍色は、ここから何年、何十年と着続けていく中で偶発的に起こる擦れやシワ感を重ねながら、更に味わい深くなる事が容易に想像できる。
むしろ、このプロダクトの本意はそこにあるんだろうなと強く感じてしまいます。
もうすでに手作業で進められる染色と洗いにより同じ物が1つとして存在していない中、着る人の日々をそこに刻みながら変化していく藍色レザーの表情はもう一つの意味で唯一無二の存在となるでしょう。
今回、極少量の生産状況の中、有難い事にドロップする事なく予定通りのサイズ展開でnariwaiに納品が叶いました。
もしかしたら、これが最初で最後かもしれない。
リアルにそう思える、OUTILでしか成し得ないスペシャルな1着を是非ご体感ください。
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