想像を掻き立てられたのなら。
初見であっても、不思議と "身に覚えに近しいイメージ" が湧く事がある。
クタッとしたリネン素材のシャツや、風合い豊かな綿素材のニットを見て優しい着心地が想像出来るように。
経験故の先入観というものは、時として未来を見せるように『袖を通した先にある景色』を想像させる。
それならば、このシャツ達はどんな景色を見せてくれるだろうか。
先日にご紹介していたアレやコレに続き、KAPTAINSUNSHINEが夏まで見据えて袖を通したくなるような素敵な生地で最高なシャツを製作していた。
高級綿に属するエジプト超長綿GIZAの細番単糸を使用して織り上げたブランドオリジナルのコットンガーゼは、リネンと言われても疑いのない程の軽やかさと優しい質感を有していて、本当に着心地が良い。
日が当たると特に分かるが、シースルーまで至らない程度に透け感があり、夏場であれば照りつける日差しを防ぐ日除としても優秀な生地と言える。
こういった特性に近しい生地は、羽織りのニュアンスを優位とさせてリラックス感の強いバランスが多いが、この1着にはそういった側面とは別にシャツとしての佇まいもしっかり感じ取れるから余計に好きだ。
開襟ではなく敢えてのレギュラーカラー、緩やかな裾のラウンド、細かい運針、シェル調の品ある釦。品を感じさせる数々のディティールが集まっている事で、ラフの極みとも言える生地の良さをより一層際立たてくれている。
風を含むように軽やかな生地感を活かして羽織るように着ても良いし、シャツとしての確かな見え方や纏まりある裾の弛みを活かして、パンツインするスタイルも素敵だと思う。
素朴な淡い風合いと控えめな主張を魅せるピンチェック柄は、無地のような感覚で着れながらもいい意味で遊びを演出させる分、上述のように春夏における多様なスタイリングを楽しみたい方にはかなり重宝する筈。
気分はYellowだが、Whiteもかなり良い。
もしも残る事があれば切実に欲しい、、、。
桜に続いて開花していく花々や新緑する木々を横目に歩く休日や、五月雨の蒸し暑さを相手にしたくない時。そして真夏の強い日差しをものともせず、シャツにトラウザー、デニムとサンダルで街へと向かいたい日に。
私はもう、想像を掻き立てられて仕方がない。
4.13(土)
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筆者
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橋場 祐人
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