伝わるものを伝えてみる
この場で表しているように、考えを「文字」として伝える行為を難しいと思ったことは特にありませんが、稀に限界を感じることがあります。
話題にしたい目の前の "それ" に圧倒され、何をどう表現しても掠れるんじゃないかと思ってしまう時があるんです。
百聞は一見にあらずと言うように、ここで私が何をどう話しても一度袖を通した時の感覚には到底及ばないだろうと。
つまりは「伝えるもの」ではなくて「伝わるもの」だと決め付けてしまっているのかもしれません。
ただ、ここに記す意味を考えるとそうも言ってられないので、あえて伝えていきます。
BATONERより、シルクを100%用いたニットが2型3色、計6種届きました。
圧巻のラインナップで少し震えます。
実はこのシルクが少し、いやかなり異質で、蚕が口から吐き出した天然繊維だけを使っているというから驚きです。
所謂、不純物を一切含んでいない超ピュアな糸にあたり、繊維自体が非常に長く繊細で極めて滑らか。
ただ、お好きな方はお分かりかと思いますが、BATONERは素材選び以上に扱い方が圧倒的に秀でているブランドなので、ここからが真骨頂です。
まず始めに特殊な加工を施して極細シルクに最大限の膨らみを持たせ耐性を与えます。
次に地糸の隙間に別の糸(インレー糸)を多く挿入して肉感と伸縮性を与える、インレー編みという手法で仕上げてくわけですが、そうして出来上がった生地はシルク100%でありながら形崩れを起こさない。
つまりはデメリットであったデリケートさが希薄になる訳です。
そして生地に厚みが出る分、超天然素材の滑らかさを120%で体感する事になるのですが、カシミアと大差が無いレベルに極上だと感じる域で、本当に素晴らしい。
クルーネック、カーディガン共に、フィット感は適度に緩さがあり、ベーシックな印象も含めて合わせ方は至って自由に選択出来る優れたバランスかと思います。
締め付けと調整配分を考慮して袖リブはターンナップ仕様なので、ここは好みで折り返し具合を調整し、手元の見せ方や生地の弛ませ方を楽しんでみてください。
そして通常のカーディガンと異なり、ポロ型のカーディガンは着方の自由度が上がるので個人的には凄く推しです。
裾リブを折り返し弛みを抑えた方で、釦全留めのTHEニットポロとして着るも良いですし、上2〜3つ開けてラフに抜いた着方も素敵だと思います。
そして勿論、女性の方も同様に。
シルクらしい、滑らかでとろみのある極上の着心地と上品な印象を最大限に引き出しながらも、徹底して拘り抜いた製作過程によって、あくまでも身に纏うシーンは「日常」にある。
そういった確固たるブレない芯のような物が根底に感じ取れる、素晴らしいニット達かと思います。
是非、カシミアに感じる嘘みたいなシルクニットをご体感なさってみてください。
店頭販売から開始させて頂き、ご準備できる在庫分は下記日時でWEBに掲載と致します。
4月16日(日) 12:00 - WEB release
Write
nariwai - Yuto Hashiba
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