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【インテリアコーディネーター】名作椅子の世界vol.5 ダイヤモンドチェア

椅子シリーズ第5弾です。

以前の記事で富山県美術館の「20世紀の椅子コレクション」を紹介しました。

今回は私が実際に訪れて見た名作椅子の中から、インテリアコーディネーター試験に頻出の椅子を紹介したいと思います。

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名作椅子vol.5 ダイヤモンドチェア

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【試験の暗記ポイント】
作品名:ダイヤモンドチェア
デザイナー:ハリー・ベルトイア
年代:アメリカン・モダン(1952)
特徴:スチールワイヤーのシェル

アメリカン・モダンはアルミやステンレス、プラスチックなどの素材を用いた、機能的で大量生産を前提としたデザインが多い。

ダイヤモンドチェア、今回私が見た「20世紀の椅子コレクション」の中でNo.1の美しさでした。
背景と照明のせいかもしれませんが、どの椅子よりも空間に溶け込み、美しいオーラを放っていました。まさに、優美。デザイナーのベルトイアは、スチールワイヤーに崇高な美しさを見出し、実用性だけでなく、芸術作品の域に到達させています。個人的に美しく好きな椅子です。(ただ、うちはナチュラルな空間にしたいので、この椅子が似合う家ではないのですが。)

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(画像お借りしました)

正しい解説をどうぞ

「この椅子は主に空気によってできている」
この椅子をデザインしたハリー・ベルトイアは、自作をそう評しています。空気をはらんだ、あるいは空間に溶け込むような透明なデザインは、彫刻家である彼の哲学を見事に表現したものです。

15歳のときにイタリアからアメリカへと渡ったハリー・ベルトイアは高校で金属加工を学び、その優れた技術で奨学生としてクランブルック・アカデミー・オブ・アートへ進みます。やがて教員として同校に留まったベルトイアは休業状態にあった金属工房を再開し、ジュエリーや金工の指導を行うようになります。

しかし1943年、同校で知り合ったイームズ夫妻の依頼により、成形合板やワイヤーを用いた椅子の開発に協力することとなりカリフォルニアへ移住。重要な役割を果たしますが、わずか2年余りでイームズオフィスから離れています。続く47年、すでに高名な建築家やデザイナーを起用してアメリカの近代デザインを推し進めていたノル社はベルトイアを招聘し、工場の一部をアトリエとして与えました。ここでベルトイアは持ち前の金属加工の技術を駆使し、2次元的である硬質なワイヤーを3次元の優美な曲線を持つシェルへと変容させたダイアモンドチェアをデザインします。ミッドセンチュリーのモダンデザインを代表する作品となったこの椅子を含むワイヤーチェアコレクションは商業的に成功を収め、ベルトイア自身は以降、彫刻家としての活動に専念するようになります。

個性的で強い存在感をもっていながらも、空間を透過させるデザインは圧迫感がほとんどないため、狭小な空間であったとしても楽しむことができます。あらゆる角度から鑑賞しても美しいダイアモンドチェアは、実用品を芸術の域へと押し上げたと椅子のひとつと言えるでしょう。単に座るための家具としてだけでなく、彫刻として飾るのにこれほど適した椅子は他にありません。

出典「Pen online 名作椅子に恋して。」

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どうでしたか?
皆さまもお好きな椅子を見つけてみてはいかがでしょうか。


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はしもあ
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