HashHubの新しい全社ビジョンを策定しました。
HashHubの平野です。
タイトルにあるようにこの度、HashHubの全社ビジョンを策定しました。また、カンパニーロゴを刷新しています。
これまでもビジョンステートメントは存在していたのですが、その策定は創業初期で今日のHashHubのように複数事業も展開しておらずコワーキングスペースのみ、当時からメンバーも入れ替わり、社長も今とは異なる人物でした。(HashHubは2018年創業時はクリプト業界で仕事をするためのコワーキングスペースが本業で、その後に資本構成を入れ替え自社でも事業を展開する組織に変わり、その時点で私が筆頭株主・CEOに就任した経緯があります。)
そのように創業時から姿が変わり、今後HashHubがより大きな挑戦をして社会に価値をつくるためには、組織として心の芯を言語化する必要がありました。そして出来上がったビジョンが以下です。
どんなプロダクトでどんな価値を実現するの?
Mission(目的)「クリプトのワクワクと経済性をどこよりも追求し、プロダクトに宿す」。
では、どんなプロダクト作っているの?
現在の主要な事業は、貸し暗号資産で中長期の資産形成をする「HashHub Lending」、クリプト・パブリックブロックチェーンに関するレポート配信の「HashHub Research」の2つです。
「HashHub Lending」パブリックブロックチェーンの恩恵を資産形成という形でより多くの人へ。
HHLのユーザーは日本を中心とした比較的若い人たちが多いです。自国の経済見通しが決して良くない私たちにとって資産形成をすることは簡単ではありません。
しかしそんな2020年代でも生まれている新しい機会が、クリプトという新しいアセットクラスとパブリックブロックチェーンをバックボーンにした新興金融システムです。
その機会はまだ沢山の人に行き渡っているわけではありませんが、私たちがそれを資産形成のサービス・プロダクトに昇華することで、新しい時代の資産形成を実現します。
「HashHubのサービスで将来を見通せる資産形成ができた。」
「HashHubのサービスを使って、将来性のあるアセットクラスに向き合い未来に希望をもてるようになった」
「HashHubのサービスがあって資産形成できたから、そのお金を子どもの教育費にあてられるようになった。リスクのあるチャレンジができるようになった。」
こう言ってもらえる人を増やします。
それを私たちが大好きなパブリックブロックチェーンというもので実現する。それはとても困難なことですが、少なくとも日本国内で私たちと同程度にそれを得意とするプレイヤーもそうは存在しません。これほど意味のある仕事は今の私には他に見つかりません。
今は「パブリックブロックチェーンの恩恵を資産形成という形でより多くの人へ」をレンディングという形で限定的にしか実現出来ていませんが、まだやるべきことが沢山あり、将来価値を届けられる未来のユーザーが確実に存在していて、この未来は必ずHashHubが作ります。
「HashHub Research」自ら学ぶ人のためのクリプト・パブリックブロックチェーンの地図を作り価値創出を
HashHub Researchは、まさにクリプトのワクワクと経済性をそのまま文字(レポート)にして体現したようなサービスです。
このサービスは元々は私個人が運営していたオンラインサロンを原型にしています。
当時これを始めた動機は、「クリプトというとても面白いものがあるよ。しかも面白さに加えて経済的チャンスもあるよ。だからこっちにこない?」というもので、この根っこは今でも変わっていません。
当時と比べると、ユーザーは増えて同種の暗号資産情報サービスはいくつかある中で国内最大規模になり、今では法人会員も増加しています。
HashHub Researchで大事にしていることは、情報を消費するのではなく、それを投資や事業なりに転嫁させてほしいという価値観です。ユーザーにとってHashHub Researchを読むことはそこそこに大変ですし、会員費用もお支払い頂く必要があります。ですが、だからこそ、その時間・金銭的コストを上回るものを提供しようと本気で運営しています。そしてそういった実利的なリターンだけでなく、クリプトのワクワクする要素をユーザーの方と共有し続けます。
HashHub Researchはターゲットを「自ら学ぶ人」と限定しています。だからこそユニークなサービスになれるし、HashHub Researchをきっかけに価値創出できる人が現れるはずです。それを信じてプロダクトを尖らせて行きます。
創業者・CEOとして新しいビジョンへの決意表明
組織的には上記のビジョンを策定したわけですが、このブログの最後に、創業者・CEOとして新しいビジョンへの私の決意表明を綴ります。
HashHubで私がCEOに就任して早3年です。2つの主要事業を展開し、創業時と比べたら人も増えて、マーケット環境が厳しくても一定のキャッシュが回る利益体質な企業として運営しています。価値を感じてもらえるユーザーもいて、4年目のベンチャー企業としてはある程度の結果を出しておりこれは自負できる部分があります。
一方で創業時にはない大きな悩みも持ってました。その悩みは一言では表しづらいですが、「ベンチャー企業にとって不可欠な何かを失い始めていること」です。
それは、今までビジョンがなかったわけではないものの明示的な言語化されていなかったり、金融事業が生まれ当初は存在しなかった硬い要素が組織的に生まれたり、金融事業を含む2つの事業があるからこそ当社事業モデルの解像度がメンバーによって差がでたり、色々な理由があります。
何よりそれらの現状を背景に、CEO・創業者の私がメンバーに忖度したり顔色を伺うことも増え、それが「ベンチャー企業にあって不可欠な何かを失っていること」をさらに加速させていると自己認識しています。忖度したり顔色を伺うことも、メンバーが大切だからこそですが、それは良いプロダクト・良い組織からも遠ざかる振る舞いで、結果的にそれはメンバーの誰も幸せにしていません。
今回、私の新しいビジョンへの決意表明は、HashHubのCEOとして、策定したビジョン以上に大切なものはないと断言することです。内部でビジョン策定後、経営計画の策定し直し、組織図の改変、様々なことに手をつけています。
そういった取り組みを始めて、現在では、取り組むのを躊躇してしまうような大きいチャレンジを断固としてやっていこうというムードが創業以来最高レベルで醸成されています。社会にこういう価値を還元したいというビジョンが第一にあり、次に目の前のユーザー、そのあとにメンバー、そういった順番でベクトルを向けていくことが結果的に自分たちが幸せになれると考えて様々な取り組みを継続していきます。
ユーザーの皆さん、クリプト業界の皆さん、これからのHashHubに期待してください。
HashHubは「パブリックブロックチェーンの恩恵をより多くの人に」を存在意義に、「クリプトのワクワクと経済性をどこよりも追求し、プロダクトに宿す」を実現します。