好きになる能力が高いほど仕事は広がる
30日の金曜日のこと。4ヶ月ほどアシスタントとして仕事を手伝ってくれていた奥岡けんとくんが4月から会社員になるので「お疲れ様」と飲みに行く。
ぼくが色んなジャンルの仕事を受けているせいか、奥岡くんもそれまであまり触れてこなかったタイプの仕事があったようで面白かった様子。それはなによりだなぁ。
仕事をしている自分を外側から見るっていうことがないので、一緒にインタビューしたりとか、原稿のフィードバックをしたりして、奥岡くんの感想をもらうのは新鮮な出来事だった。はぁ、ぼくってそう見えるのか、と。
串揚げを食べながらだったか、二次会でだったか忘れたけれど、奥岡くんが「長谷川さんって“好きになる能力”が高いですよね」という名言っぽいことを教えてくれる(彼は明晰なので、こういう的を射たバズりそうな物言いがうまくてうらやましい)。
さらに話してみると、それは燃えるような恋の気持ちってことだけでもなくて、好きになる能力とは「好き!LIKE!いいね!」と瞬時にテンションが上がる状態を、あらゆるヒトやコトに対して思えるってことらしい。そうか、だから、ぼくはジャンル差をあまりなく仕事ができるのかもしれない。
最近よく思うのは、インタビューでも取材でも、それがビジネスでもライフスタイルでもアーティストでも一般人でもそうなんだけど、基本的に「あなたはぼくじゃない」ので、誰と話していても面白いものだ。事実は小説より奇なりだから、それぞれがそれぞれのストーリーや物の見方があって、それを聞けるのが面白い。
好きになる能力。うーん。短いけれど、深い(気がする)。「それどうやって高めたらいいんですか?」って言われても困るけど、奥岡くんがぼくとの仕事から、それを何かしら感じ取ってくれていたら嬉しいなぁ、とおもう。
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